幼馴染

1: SSまとめSTATION 2016/10/24(月) 19:26:44.76 ID:QHQ2PhI60
男「えっ……」

後輩「どこかでお会いしたことありましたか?」

男「中学の時に同じ部活でしたけど……」

後輩「ということは、陸上部の方ですか?」

男「そうですけど……。僕のこと覚えてない?」

後輩「はい。先輩のことなんて知りません」

男「……」




2: SSまとめSTATION 2016/10/24(月) 19:33:02.05 ID:QHQ2PhI60
後輩「人違いではないですか?」

男「そんなことあるわけない! 後輩さんが忘れているだけだよ!」

後輩「でも、二足歩行している豚なんて忘れることなんてないと思うんですけど」

男「うん。間違いない」

後輩「なにがですか?」

男「絶対、人違いじゃないよ。そんな目で僕を罵ってくれるのは、後輩さんだけだもん」

3: SSまとめSTATION 2016/10/24(月) 19:44:08.30 ID:QHQ2PhI60
後輩「先輩って物好きな人ですね。自分を罵倒する人に恋してるなんて」

男「だって、可愛いんだもん」

後輩「顔ですか」

男「やっぱり世の中、見た目こそすべて、見た目こそ正義だよ」

後輩「その価値観はわからなくもないですが、顔の造形だけで好意を寄せられても……」

男「もちろん身体も好きだよ? 陸上部の時、その豊満な胸を揺らしながら走っている後輩さんを見て、なんどトイレに駆け込んだことか」

後輩「ごめんなさい。そもそも先輩に好意を寄せられること自体が生理的に無理でした」


4: SSまとめSTATION 2016/10/24(月) 19:54:54.21 ID:QHQ2PhI60
男「……あのさ」

後輩「なんですか?」

男「僕のこと、どうして先輩って呼んでるの? 僕が誰なのかわからないのに」

後輩「……」

男「本当はわかってるんじゃないの。覚えていないふりをして、僕のことを虐めてやろうっていう魂胆なんでしょ?」

後輩「……」

男「ありがとうございます! 最高に興奮してます!」

後輩「こちらこそ、ありがとうございます。おかげで、通報する踏んぎりがつきました」


6: SSまとめSTATION 2016/10/24(月) 20:25:57.98 ID:QHQ2PhI60
後輩「ネクタイですよ。うちの学校は学年ごとにネクタイの色が異なるじゃないですか」

男「そうだった……」

後輩「残念でしたね」

男「うん。後輩ちゃんに虐められているわけじゃないんだね……」

後輩「学校中から虐めてもらえるように、これまでの会話を流布しましょうか?」


7: SSまとめSTATION 2016/10/24(月) 20:31:46.34 ID:QHQ2PhI60
男「俺は後輩さんに虐めてもらいたいんだ!」

後輩「お断りします」

男「ど、どうして……!」

後輩「むしろ、どうして理由を訊ねるのか不思議です」

男「……突き放して、俺の絶望した顔を見たいパターン?」

後輩「警察に通報して、先輩の顔を一生拝見したくないパターンです」

8: SSまとめSTATION 2016/10/24(月) 20:38:52.70 ID:QHQ2PhI60
男「これだけ昔みたいに喋っていたら、俺のこと思い出してこない?」

後輩「これまでの会話は、先輩のことを想起させるためのものだったんですか」

男「うん。陸上部の時とかこんな会話ばっかりしてたよ」

後輩「なるほど。もしかしたら、あんまりにも気持ちが悪いから、先輩のことを記憶から抹消したのかもしれませんね」

男「それで、記憶はサルページされたの?」

後輩「いいえ。今日のことも忘却したいと思うようになりました」

9: SSまとめSTATION 2016/10/24(月) 20:43:38.58 ID:QHQ2PhI60
男「……わかった。今日は引き下がるよ」

後輩「……告白してきた割には簡単に諦めるのですね」

男「いいや、俺は諦めない! あの頃のことを思い出してもらう!」

後輩「……そうですか」

男「明日もチャレンジするからね!」

後輩「……明日、会えるといいですね」

男「後輩ちゃんが世界のどこにいても、僕が必ず、逢いに行くから」

後輩「刑務所の中で、無様にもがいていてください」

10: SSまとめSTATION 2016/10/24(月) 20:49:24.46 ID:QHQ2PhI60
男「さあ、帰ろう。途中まで送るよ」

後輩「途中まで?」

男「大丈夫。ちゃんと距離はとるよ」

後輩「やめてください。本当に通報しますよ」

男「えー。でも、一緒に帰りたいし……」

後輩「私をストーキングしているだけで、一緒に帰宅していることにはならないでしょう」

男「くっ……。じゃあ、どうしたらいいんだ……」

後輩「距離をあけずに私の家まで送ってくれればいいんです。彼氏なのですから」

男「……かれし? カレシ? 彼氏?」

男「かれしいいいいいいいいいいい!?」

11: SSまとめSTATION 2016/10/24(月) 21:01:01.85 ID:QHQ2PhI60
後輩「なんで驚いているんですか。先輩が告白したのでしょう?」

男「え、でも!」

後輩「私は『覚えていない』とは言いましたが、『交際しない』とお断りしていません」

男「だけど、『生理的に無理』って……」

後輩「そういう風に言葉責めされるのが好きなんでしょう?」

男「はい! 大好物です!」

12: SSまとめSTATION 2016/10/24(月) 21:08:40.98 ID:QHQ2PhI60
男「遂に俺の気持ちが届いたんだね……!」

後輩「唾棄すべき醜悪な欲望でしたけどね」

男「ありがとう、ありがとう……」ポロポロ

後輩「なんで、泣いてるんですか?」

男「だって、ようやく両想いになれて……」

後輩「いえ、先輩の一方通行の恋のままですよ」

男「えっ」

14: SSまとめSTATION 2016/10/24(月) 21:21:50.81 ID:QHQ2PhI60

男「どういうこと!?」

後輩「最近、私の周囲では恋愛がブームでして。毎日のように主張されるんです。誰々が好きだと」

男「まあ、女子トークの王道だもんね」

後輩「ええ。女子らしく牽制しあうんです。『お前、あの男に手出すんじゃねえぞ』、と」

男「う、うん?」

後輩「休み時間に私の胸を盗撮しているような男と交際するわけないのに、どうして脅迫するような行動をするんでしょう。そんなことに精を出すなら、豊胸手術の費用を稼げばいいのに。まあ、まな板にレーズンがのっているような胸を豊胸するには莫大な費用が掛かると思いますが」

男(やばい、この目はマジなやつだ……!)

15: SSまとめSTATION 2016/10/24(月) 21:22:23.08 ID:QHQ2PhI60
後輩「私は、先輩と交際することで醜い駆け引きから解放されることを目論んでいるんです」

男「うーん」

後輩「言っておきますけど、先輩に拒否権はありません。先輩が告白したのですから」

男「拒否なんてしないよ。後輩ちゃんと付き合えるなら、どんな形でもいい」

後輩「……変な人」

男「変態って罵られるほうが嬉しいかな!」

16: SSまとめSTATION 2016/10/24(月) 21:26:15.69 ID:QHQ2PhI60
男「確認しておきたいんだけどさ。僕のことを好きになる可能性はある?」

後輩「限りなくゼロに近いですけどね」

男「そっか……。うん。可能性があるなら、頑張れる!」

後輩「……先輩が私からに愛想を尽かす可能性の方が高かったりして」

男「サッカーの試合で残り1分で5点差を逆転するくらいの確率であるかもね」

後輩「……なんですか、それ?」

男「可能性はあるけど、実際には起こりえないってことだよ」

17: SSまとめSTATION 2016/10/24(月) 21:31:19.87 ID:QHQ2PhI60
翌日 朝
男「おはよう」

後輩「……なにしてるんですか?」

男「迎えに来たんだよ。昨日の別れ際に約束したじゃない」

後輩「確かに私の家の前で待ち合わせをする約束をしましたね」

男「だから約束通り……」

後輩「いま先輩がいるのは、家の居間ですよね?」

男「あはは。そのダジャレ面白いね」

後輩「私のお気に入りのマグカップで、先輩がコーヒーを飲んでいる光景はおぞましいですけどね」

18: SSまとめSTATION 2016/10/24(月) 21:35:41.01 ID:QHQ2PhI60
男「いや、後輩さんのお母さんが中に入れって言うもんだから」

後輩「あの人は……!」

男「優しいお母さんだね。後輩さんそっくり」

後輩「それで母はどこに? 姿が見えませんが」

男「あとはお若い二人で楽しんで、だって」

後輩「私の周りにはまともな人はいないんでしょうか」

19: SSまとめSTATION 2016/10/24(月) 21:40:21.88 ID:QHQ2PhI60
後輩「お待たせしました」

男「早いね」

後輩「なにがですか?」

男「準備するのがさ。僕の妹なんて1時間くらい掛かるんだ」

後輩「朝の支度にそこまで時間をかける必要ありますか?」

男「そうだよね。ドーラ一味なら40秒で支度するのにね」

20: SSまとめSTATION 2016/10/24(月) 21:43:35.19 ID:QHQ2PhI60
後輩「先輩って、妹さんがいらっしゃったんですか」

男「あれ、知らない? 後輩さんと同じ学年だけど」

後輩「……確かに先輩と同じ苗字の方がいますが、先輩の妹さんではないと思います」

男「いやいや。俺の苗字は珍しいから、そうそう同じ苗字の人はいないって」

後輩「では、先輩は養子とか?」

男「なんでよ。僕の家族は全員血が繋がってるからね」

後輩「あんなに可愛らしい人が、先輩の妹なんて到底信じられません」

21: SSまとめSTATION 2016/10/24(月) 21:46:34.36 ID:QHQ2PhI60
男「可愛いかなあ? ただ、化粧で誤魔化してるだけだと思うけど」

後輩「豚の癖に、人間の容姿に難癖つけるなんて生意気ですよ」

男「ごちそうさまです!」

後輩「はあ……」

男「……妹が言うんだ。後輩さんみたいになりたいって」

後輩「わたしみたいに?」

男「うん。後輩さんみたいに、クールで美しくて芯の強い女性になりたいらしいよ」

後輩「……それは間違った認識ですね」

男「ごめんね。人の表面だけを見て評価するような奴だから。その裏にある大事なものに目を向けられないんだ」

22: SSまとめSTATION 2016/10/24(月) 21:48:37.15 ID:QHQ2PhI60
後輩「まるで、先輩がわたしの内面を把握しているような発言ですね」

男「そういうつもりはなかったんだけどな」

後輩「……私の外見が好きなんでしょう?」

男「そうだよ。僕は後輩ちゃんの外見が好き。これ以上ないくらい愛してる」

後輩「なら、誤解を生むような発言は控えてください……」

男「わかった。気をつけるよ」

23: SSまとめSTATION 2016/10/24(月) 21:49:21.24 ID:QHQ2PhI60
後輩「さあ、行きましょう。このままだと本当に遅刻します」

男「うわっ! もうこんな時間なの!?」

後輩「そうですよ、だから……」

男「ほら、俺の自転車で先に行って!」

後輩「……先輩はどうするんですか?」

男「俺は歩いていくよ。別に遅刻してもいいし」

後輩「そんな惰弱な考えは認めません」

男「いや、でも……」

後輩「私の彼氏なのでしょう」

男「うー。わかったよ。走っていくよ」

後輩「豚の走る姿なんて見たくありません」

男「じゃあ、どうしろと……」

後輩「……私のネズミになりなさい」

男「……ああ、そういうこと」

30: SSまとめSTATION 2016/10/25(火) 22:19:51.75 ID:ynBVtLzZ0
学校 休み時間 3年教室
男友「今日も遅かったな。いっそ、毎日遅刻すればいいのに」

男「うるせー」

男友「まあ、今日はしょうがねえか。失恋した翌日だもんな」

男「いや、付き合うことになったけど」

男友「う、嘘だろ!? あんな綺麗な子がお前のこと好きになるわけがねえ!」

男「俺のこと好きじゃないとか言ってたけどな」

男友「……はあ!?」

31: SSまとめSTATION 2016/10/25(火) 22:26:58.78 ID:ynBVtLzZ0
男友「意味わかんねえんだけど」

男「俺は後輩さんが好き、後輩さんは俺のこと嫌いではない。だから、付き合う。おわかり?」

男友「あの子は好きでもない変態と付き合うってことか?」

男「お互いに好きだと伝えてないと付き合っちゃいけないのか?」

男友「当たり前だろ!?」

男「お前、高3にもなって、ピュアなこと言ってんじゃねえよ。中学生かよ。そんなんだから、童貞なんだよ」

男友「ど、ど、ど、童貞ちゃうし! って、まさかお前……!」

男「なに? 付き合って初日にヤッたのかって? 馬鹿じゃねえの、お前。結婚するまで体を重ねるわけねえだろ」

男友「てめえもピュアじゃねえかよ。だから童貞なんだよ、お前」

32: SSまとめSTATION 2016/10/25(火) 22:34:42.14 ID:ynBVtLzZ0
男友「でも、良かったな。どんな形であれ付き合うことができて。中学生からずっと好きだったんだろ?」

男「まあ、そうだな。3年くらい片思いしてることになるな」

男友「もっと早くに告白すればよかったのに」

男「仕方ねえだろ。中学卒業してから会うことがなかったんだから」

男友「在学中に告白すればよかっただろ」

男「卒業式の日にしようしたんだけどな。当日に後輩さんが休んでしまってな。当時の俺は携帯を持ってなかったから、後輩さんとの連絡手段もなくて、もう会うこともないと思ったもんだ」

男友「部活一緒だったんだろ? OBとして顔出すとか方法はあったんじゃねえの」

男「俺が引退してすぐに、彼女は部活をやめた」

男友「OH……」

33: SSまとめSTATION 2016/10/25(火) 22:42:43.83 ID:ynBVtLzZ0
男友「それで高校で再会するなんて、運命的だな」

男「まあな。でも、驚いたよ。後輩さんがうちの高校に来るなんて。彼女、違う高校にいくために勉強してたから」

男友「中一の時から? どんだけ、レベルの高い高校にいくつもりだったんだよ」

男「東高だよ」

男友「マジで!? 県一の進学校じゃん!」

男「しかも、妹の話じゃ、余裕で入れたんじゃないかって」

男友「凄いな。でもなんで、そんな秀才がうちみたいな中堅高にきたんだ?」

男「たぶん……」

男友「俺と会うために、なんてのは無しだぜ」

男「馬鹿。そこまでうぬぼれてねえよ。俺じゃなくて……」

「なんの話してるのー?」

男「こいつがいるからじゃねえの?」

男友「ああ、なるほどな」

後輩姉「んー?」

34: SSまとめSTATION 2016/10/25(火) 22:48:43.26 ID:ynBVtLzZ0
後輩姉「ねえねえ、なんの話してたの? わたしも混ぜてよー」

男友「お前の妹の話だよ」

後輩姉「妹ちゃんの?」

男友「男と付き合うことになったんだってさ」

後輩姉「そ、そうなの!?」

男「ああ、うん。昨日、告白してな……」

後輩姉「知らなかった……」

男友「おいおい。お前ら姉妹だろ」

後輩姉「妹ちゃんは、あんまり自分のこと話してくれないから……」

男友「そ、そうなのか……」

男「……」

35: SSまとめSTATION 2016/10/26(水) 00:07:07.96 ID:4nOXN0xk0
後輩姉「あの妹ちゃんが男くんと付き合うなんて……」

男友「まあ、安心しろよ。こいつ、お前の妹にぞっこんだから」

後輩姉「そうなの?」

男「……うん」

後輩姉「だよね。そうじゃなきゃ付き合うわけないよね」

男友「……妹はそうでもないらしいけどな」ボソッ

後輩姉「えっ?」

男「なんでもない。こっちの話」

36: SSまとめSTATION 2016/10/26(水) 00:09:50.51 ID:4nOXN0xk0
教師「おーい、席につけ」

後輩姉「じゃあ、また後でね!」

男友「俺も席戻るわ」

男「待て」グイッ

男友「なんだよ!」

男「……あいつに余計なこと話すな」

男友「お、おう……」

37: SSまとめSTATION 2016/10/26(水) 00:13:46.61 ID:4nOXN0xk0
昼休み 1年教室前
妹「お兄ちゃん?」

男「おー」

妹「……あのさ、ちょっといい?」

男「えっ、いや、用事があるんだけど……」

妹「いいから、こっち来て!」グイッ

38: SSまとめSTATION 2016/10/26(水) 00:16:13.96 ID:4nOXN0xk0
妹「後輩さんと一緒に登校してきたらしいじゃない。それも二人乗りで」

男「なんで知ってんだよ?」

妹「うっそ、マジなの……」

男「もう噂になってるのか?」

妹「なってるよ! おかげであたし、休み時間になるたびに質問されるんだからね! お兄さんは、後輩さんとどういう関係なの、って」

男「うっわ……。後輩さんも質問責めされてるのかな……」

妹「いや、後輩さんに、『ご想像におまかせします』って微笑まれたら、それ以上追及できないからね……」

男「美人って得だよな……」

妹「……どうせ、あたしは美人じゃありませんよ」

39: SSまとめSTATION 2016/10/26(水) 00:20:43.13 ID:4nOXN0xk0
妹「つーか、あたしの心配してよ。お兄ちゃんのせいで、大変な目に遭ったんだから……」

男「いや、彼氏たるもの、彼女の心配をするのは当然のことだろう」

妹「……えっ、付き合ってんの?」

男「付き合ってもないのに、二人乗りで学校にくるかよ」

妹「あたしはてっきり嫌がる後輩さんを無理やり荷台に乗せたのかと……」

男「お前、まさかそうやって周りに説明したんじゃないだろうな?」

妹「……てへっ」

男「てへっ、じゃねえよ」

男「なんてことしてくれたんだよ……」

40: SSまとめSTATION 2016/10/26(水) 00:28:22.83 ID:4nOXN0xk0
男「なんてことしてくれたんだよ……」

妹「だって、お兄ちゃんが後輩さんと付き合うなんて想像できないしー」

男「開き直ってんじゃねえ」

妹「というか、お兄ちゃんの妄想でしょ? うん。そうに決まってる」

男「違うから。俺と後輩さんは相思相愛のラブラブだから」

後輩「名誉棄損で訴えますよ」

41: SSまとめSTATION 2016/10/26(水) 00:33:34.86 ID:4nOXN0xk0
後輩「来るのが遅いから、なにをしてるのかと思えば……」

男「ごめん。妹に捕まっちゃってさ。こいつ、いまだに兄離れできなくてね」

妹「や、やめてよ!」ベシッ

男「痛! 叩くなよ!」

妹「後輩さんに変なこと言うからでしょ!」

男「事実だろうが! ホラー映画見た後とか僕のベッドに潜りこんでくるくせに」

妹「あーあーあー! 聞こえなーい! なに言ってるかわからないー!」

後輩「……」

43: SSまとめSTATION 2016/10/26(水) 00:42:44.16 ID:4nOXN0xk0
後輩「随分と兄妹仲がよろしいんですね」

妹「違うんですよ! 兄の虚言癖が炸裂しただけです!」

後輩「なるほど。では、すべて先輩の妄想で、事実ではないと?」

妹「そうです! その通りです!」

後輩「そうでしたか……。ご苦労なさっているんですね……」

男「ええ……。信じちゃうの?」

44: SSまとめSTATION 2016/10/26(水) 00:45:18.24 ID:4nOXN0xk0
後輩「私と相思相愛などという、虚偽の関係性を流布しようとしていたじゃないですか。その時点で信用はありません」

妹「やっぱり……! ほら、妄想だったんじゃん! お兄ちゃんと後輩さんが付き合うわけないよ!」

後輩「あ、いえ、お兄さんとはお付き合いさせていただいております」

妹「えっ」

男「ねえ、そろそろ行かないと、飯抜きになっちゃうよ」

後輩「そうですね。行きましょうか」

男「また後でな」

後輩「失礼します」

妹「  」ポカーン

45: SSまとめSTATION 2016/10/26(水) 00:50:18.47 ID:4nOXN0xk0
校舎裏
男「よし。ここにしよう」

後輩「先輩はいつもこんな人気がないで食べているんですか?」

男「まさか! 普段は教室で食べてるよ」

後輩「では、どうしてここを選んだんです?」

男「恥ずかしいかなって」

後輩「……わたしと食事することが恥ずかしいと?」

男「ち、違うよ! 俺はむしろ光栄というか、幸せというか……」

後輩「なら、明日からは私の教室で食べましょう」

男「いいの……?」

後輩「言いましたよね? 私は愛欲と嫉妬が渦巻く恋愛の駆け引きから解放されたいと。その為には周囲に先輩と交際していることを見せつける必要があるんです」

男「……わかった。明日からはそうしよう」

46: SSまとめSTATION 2016/10/26(水) 00:52:52.24 ID:4nOXN0xk0
男「……」モグモグ

後輩「先輩って、いつもおにぎりだけなんですか?」

男「うん。おにぎりなら簡単に作れるしね」

後輩「足りるんですか? 男子高校生に、おにぎり2つは少ないと思います」

男「確かに足りないけどさ、おにぎりを3つも4つも食べたら飽きちゃうし」

後輩「具を変えたりすればいいじゃないですか」

男「えー。面倒くさい」

後輩「はあ……。明日から、お弁当作ってきてあげますよ」

男「いいよ。大変でしょ?」

後輩「冷凍食品を温めるだけですから、そんなに手間はかかりませんよ」

男「でも……」

後輩「これから毎日、私を送迎することになるんですから、その対価として考えてください」

男「……ありがとう」

47: SSまとめSTATION 2016/10/26(水) 00:57:54.58 ID:4nOXN0xk0
放課後 校門前
後輩「……」

男「ご、ごめん!」

後輩「……いま、何時だと思ってるんですか?」

男「えっと……、6時です……」

後輩「なにしていたんですか?」

男「その、担任に雑務を押しつけられちゃって、こんな時間に……」

後輩「……そうですか。それは災難でしたね」

男「あ、うん。それはもう……」

後輩「では、行きましょうか」

男「えっ!?」

48: SSまとめSTATION 2016/10/26(水) 01:06:27.72 ID:4nOXN0xk0
後輩「なんですか? まだ、頼まれている用事でもあるんですか?」

男「そうじゃなくて、怒ってないの……? てっきり罵られると思ってたんだけど……」

後輩「も、もちろん怒ってます! でも、罵ったりしたら、先輩へのご褒美になってしまうから……」

男「……放置プレイってやつ?」

後輩「そうです! よくわかりませんが、たぶんそれです!」

男「さすが、後輩さん! 僕が興奮するツボをわかってる!」

後輩「ああ、もう! どんなことをしても先輩は悦んでしまうんですね! これではお仕置きになりません!」

49: SSまとめSTATION 2016/10/26(水) 01:09:49.87 ID:4nOXN0xk0
後輩「私は本当にお仕置きのつもりだったんです。だから、その……」

男「いいよ。わかってるから」

後輩「……」

男「あの放置プレイは本当に興奮したよ。ありがとう」ナデナデ

後輩「……私に気安く触らないでください」

男「ごめん。お仕置きされたくて、ついね」

後輩「お仕置きされたいなんて、本当に変態さんですね」

男「うん。だから、もう少し撫でるね」ナデナデ

後輩「……後で盛大に罵ってあげますよ」

61: SSまとめSTATION 2016/10/29(土) 23:03:58.18 ID:UehXEwAv0
男「そうだ。連絡先交換しようよ」

後輩「調子に乗らないでください。先輩の電話番号を登録するなんて、絶対に嫌です」

男「でもさ、今回みたいに待ち合わせに遅れたりするときとか必要だと思うんだ」

後輩「人との約束を踏みにじる前提で提案してくる、その根性」

男「……」

後輩「まず、遅刻しない努力をするべきではないですかね」

男「……」

後輩「……黙ってないで、なんとか言ったらどうです」

男「あ、ごめん。頭を撫でられながら罵ってくる後輩さんに興奮しちゃって」

後輩「離してください!」

62: SSまとめSTATION 2016/10/29(土) 23:10:59.79 ID:UehXEwAv0
男「ああ、至福の時間だった……」

後輩「良かったですね。冥途の土産ができて」

男「うん。いまなら、俺は世界一幸せな男として三途の川を渡ることができる」

後輩「そうですか。なら、もっと長生きしてもらわないといけませんね。幸せな気分であの世に行くなんて認めませんよ」

男「でも、後輩さんと付き合っている限り、僕は幸せだからなあ……」

後輩「だから、長生きしてもらうんです。私が天寿を全うした後、先輩はひとり絶望した生活を送り、地獄に落ちるのです」

男「そんなの耐えられないって!」

後輩「あら。お仕置きされたいのでしょう?」

男「そんな何十年もかけた大掛かりなお仕置きなんて望んでないよ……」

64: SSまとめSTATION 2016/10/29(土) 23:24:22.66 ID:UehXEwAv0
後輩「そろそろ行きましょうか。私、駅前のショッピングモールに用事があるんです」

男「なにか買い物?」

後輩「はい。マグカップを買いに行こうかと」

男「マグカップ?」

後輩「ええ。私のお気に入りのマグカップが豚に舐められてしまったので」

65: SSまとめSTATION 2016/10/29(土) 23:32:30.81 ID:UehXEwAv0
ショッピングモール 雑貨屋
男「ねえ、これって後輩さんのお気に入りのマグカップと同じやつじゃない?」

後輩「いりません。そのマグカップを見るたび、朝の光景がフラッシュバックしそうなので」

男「……ごめん。知らなかったとはいえ、後輩さんが大切にしているものをダメにしてしまって」

後輩「いいですよ。母が私のマグカップに淹れて、先輩に出したんでしょうから」

男「新しく買うマグカップの代金は、僕に支払わせてくれないかな?」

後輩「お断りします。ここで支払うことを許されないほうが、罪悪感が残るでしょう?」

66: SSまとめSTATION 2016/10/29(土) 23:50:07.06 ID:UehXEwAv0
後輩「……先輩?」

男「お会計終わったの?」

後輩「すみません。レジが混んでいて、時間がかかってしまいました」

男「いいよ。大した時間じゃないし」

後輩「先輩はなに見ていたんですか?」

男「腕時計見てたんだ。いま使っているやつの調子がイマイチだからさ」

後輩「そうなんですか。でも、こんな高価なものを買うんですか?」

男「まさか! これはただ見てるだけ。欲しいけど、さすがに手は出せないよ」

67: SSまとめSTATION 2016/10/30(日) 00:08:04.48 ID:SOOUGP0r0
男「そうだ。心理テストしてもいい?」

後輩「嫌です」

男「そんな即答で拒否しなくても……」

後輩「私は通俗心理学など信じませんので」

男「お願い! 一回でいいから!」

後輩「……仕方ないですね」

男「ありがとう! じゃあ、質問するね。後輩さんにとって腕時計とはどういう存在?」

後輩「なくてはならないもの、です」

男「!」

後輩「先輩と違って、私は時間に厳しいので、常に身につけていないと不安になってしまうんです。先輩と違って」

男「!!」

後輩「意中の男性に告白された少女漫画のヒロインみたいな顔をしないでくれますか。気持ち悪いです」


68: SSまとめSTATION 2016/10/30(日) 00:24:15.57 ID:SOOUGP0r0
後輩「それで、テストの結果はどうなんですか?」

男「聞かないほうがいいと思う……」

後輩「自分からしておいて、それはないでしょう」

男「だけど……」

後輩「もういいです。携帯で調べます」

男「やめておいたほうがいいって!」

後輩「どうせ、卑猥なことなんでしょう?」

男「違うよ! そういう内容じゃない!」

後輩「なら、調べてもいいでしょう?」

男「うっ……」

後輩「先輩がなんと言おうが調べますからね」

男「……僕は止めたからね」







後輩「な、なんですかこれは!?」

男「だから言ったのに……」

69: SSまとめSTATION 2016/10/30(日) 00:33:38.79 ID:SOOUGP0r0
後輩「こんなの嘘です! 事実無根です! 私はこんなこと思ってません!」

男「わかってるって。大丈夫だよ」

後輩「嘘です! 顔がにやついています!」

男「ごめんごめん。もともと、こういう顔なんだよ」

後輩「そうですか。なら、顔のつくりを変えましょうね」バシッ

男「痛い! ごちそうさまです!」

後輩「おかわりならたくさんありますよ」

男「もうお腹一杯です!」


70: SSまとめSTATION 2016/10/30(日) 00:35:05.85 ID:SOOUGP0r0
男「ふぅ……。次はどうしようか? 何時まででも付き合うよ。僕は後輩さんを守る騎士だからね」

後輩「なんで叩かれたのに、すっきりした顔をしているんですかね……。この後はどこにも寄りませんよ」

男「もう帰るの?」

後輩「当初の予定では映画を観るつもりだったのですが、誰かさんが私を校門の前に2時間も放置したおかげで、その時間はないようです」

男「ご、ごめん……」

71: SSまとめSTATION 2016/10/30(日) 00:44:12.55 ID:SOOUGP0r0
後輩「先生に頼まれた正当な用事ですし、今回は見逃してあげます。また今度行きましょう」

男「ちなみになんの映画を観る予定だったの?」

後輩「言いたくありません」

男「えー。後輩さんがどんな映画が好きなのか後学のためにも知っておきたいし、観る前に予習しておきたいんだけどなあ……」

後輩「……ホラー映画です」

男「へ……?」

後輩「……」

男「……そ、そういうことか!」

後輩「どういうことですかね?」

男「うん! 絶対、観に行こう! なんなら、そのあと俺の家に泊まっていってよ!」

後輩「なにを勘違いしているのか知りませんが、卑猥な妄想をやめないと警察に突きだしますよ」

72: SSまとめSTATION 2016/10/30(日) 00:53:42.48 ID:SOOUGP0r0
男「他に用事ないならさ、あそこのカフェで奢らせてくれないかな?」

後輩「先輩には、マグカップの件以外にも詫びてほしいことがありすぎるので、コーヒー一杯くらいでは割に合いません」

男「僕、そんなに後輩さんに迷惑かけたかな……」

後輩「自覚ないとは、さすが豚。神経が図太いですね」


73: SSまとめSTATION 2016/10/30(日) 00:55:37.33 ID:SOOUGP0r0
後輩「今日は帰りましょう。20時までには帰宅したいので」

男「まだ1時間くらい余裕あるけど……」

後輩「でも、カフェでコーヒーを飲むには時間が足りません」

男「コーヒー一杯なんて、あっという間に飲み終わるよ。ここから後輩さんの家まで、二人乗りをすれば10分くらいで着くし、コーヒー飲んでから帰ろう?」

後輩「二人乗りなんてしませんよ。道路交通法違反です」

男「でも、朝はしたじゃない」

後輩「ネズミが馬となって牽引した馬車に、私は乗っただけです。法律違反にはなりません」

男「そんな無茶苦茶な……」

後輩「よく言いますよ。『シンデレラ、私が無事にお城まで送り届けます』なんて、三文芝居をしていたくせに」

79: SSまとめSTATION 2016/10/30(日) 22:45:19.64 ID:SOOUGP0r0
帰り道
後輩「寒いですね」

男「そうだね。4月になって暖かくなったけど、さすがに夜になると寒いね」

後輩「男子っていいですよね。脚を晒さないで済むんですから。なんか不平等な気がします」

男「でもさ、男がスカート穿いている姿なんて気持ち悪くない?」

後輩「女子がズボンを穿けばいいじゃないですか」

男「そんなもったいないよ! 他のボンレスハムみたいな脚の女はともかく、後輩さんの美脚を見ることができないなんて、人類にとって重大な損失だよ!」

後輩「いまの発言を学校に告発すれば、私はズボンを穿くことを認めてもらえると思います。退学してもお元気で」

80: SSまとめSTATION 2016/10/30(日) 22:57:02.17 ID:SOOUGP0r0
男「でも、後輩さんの生脚を、性欲を持てあましている猿どもに見せるのも嫌だな……」

後輩「先輩もその猿の一人にカウントされているんですよね?」

男「いや、僕は豚だからね」

後輩「どうしたら、自分が豚であると勝ち誇ることができるんですか……」

男「他の男とは違うってことさ」

後輩「まあ、雄豚の性欲は底なしらしいですけどね」

男「えっ」

後輩「先輩は、誰よりも変態ですもんね。確かに他の男性とは違いますね」

81: SSまとめSTATION 2016/10/30(日) 22:58:58.53 ID:SOOUGP0r0
男「はあ……」

後輩「男子高校生なんて、木の股を見て発情するような動物ですし、自分が変態であるからといって、落ちこむことはありませんよ」

男「それで落ちこんでるわけじゃないんだけどね……」

後輩「なら、他の男性たちとの違いが表現できなかったことが原因ですか?」

男「……うん」

後輩「はあ……。回りくどい表現で例えるのが悪いんです。率直に言えばいいでしょう? 自分は彼氏だと」

男「……自信ないんだ」

後輩「えっ……?」

男「背も低いし、顔も特別整っているわけじゃない。後輩さんのように優しくもない」

後輩「……」

男「そんな僕が、後輩さんの彼氏を名乗っていいのかわからないんだ……」

82: SSまとめSTATION 2016/10/30(日) 23:02:21.95 ID:SOOUGP0r0
後輩「正直言って、先輩と交際していることを周囲に自慢しようとは思いません」

男「だよね……」

後輩「しかし、貴方は私の彼氏なのです」

後輩「愚かで低俗な人ではありますが、私が傍に居ることを許した唯一の人間。その時点で他の男性たちとは違います。だから……」

後輩「……もっと自信を持ってください。先輩は特別な地位にいるのですから」

83: SSまとめSTATION 2016/10/30(日) 23:04:40.02 ID:SOOUGP0r0
男「後輩さん……」

後輩「さん付けで呼ぶのもやめてください。私より年上なんですから」

男「いいの……? 呼び捨てで呼ばれるのは嫌なんでしょう?」

後輩「……特別に許可します。これで他人との違いが明確になって、先輩も少しは周囲との違いを実感できるでしょう?」

男「……ありがとう、後輩」

後輩「……先輩に、そう呼ばれると気持ち悪いです。先輩の制服に吐いてもいいですか?」ギュ

男「うん。ウエルカムだよ」ナデナデ

後輩「……本当に変な人」ギュウ

84: SSまとめSTATION 2016/10/30(日) 23:18:35.64 ID:SOOUGP0r0
後輩「……先輩。お聞きしたいことがあります」

男「なにかな?」

後輩「……中学のころから私に想いを寄せていたんですよね?」

男「うん。後輩が陸上部に入部したその日から好きだったよ」

後輩「……っ!」

男「どうしたの?」

後輩「え、えっと……」

男「……」

後輩「先輩のせいでなにを聞きたかったのか忘れてしまったじゃないですか!」

男「んーと、とりあえず、落ち着こう?」ナデナデ

後輩「やめてください! 先輩に撫でられると、余計に心が乱れます!」

85: SSまとめSTATION 2016/10/30(日) 23:20:06.77 ID:SOOUGP0r0
男「まあ、思い出したら聞いてよ。先は長いんだしさ」

後輩「それはどうですかね!」

男「でも、後輩さんが天に召されるまで、僕は傍にいてもいいんでしょう?」

後輩「……さっきは嫌だって言ったくせに」

男「僕を残して逝こうとするからだよ。僕を置いていかないでよ」

後輩「ダメです。これはお仕置きなんです。私がいなくなった後は、先輩は孤独な生活を送らねばなりません」

後輩「……それに先輩だって、私を置いていったじゃないですか」

男「えっ?」

後輩「なんでもないです。とにかく、このお仕置きの内容は変えませんからね」

86: SSまとめSTATION 2016/10/30(日) 23:22:25.18 ID:SOOUGP0r0
男「そろそろ行こうか」

後輩「……私の体調は回復していないのですが」ギュウ

男「少し歩いたほうが、気分もよくなるよ。それに、時間も遅いし」

後輩「もうこんな時間なんですか!?」

男「また、ネズミになろうか?」

後輩「だ、大丈夫です! 今日はこの辺でお別れしましょう!」

男「えっ、でも……」

後輩「そうだ。帰る前にこれを渡しておきます」

男「……マグカップ?」

後輩「先輩が舐めまわしたものと同じものです。これを見て罪悪感に苛まれてください。ちなみに、私は今日購入したものを使いますので、お揃いにはなりませんから」

男「ありがとう。大事にするよ」

後輩「ええ。家宝にしてください」

87: SSまとめSTATION 2016/10/30(日) 23:24:26.41 ID:SOOUGP0r0
後輩「帰りに車に轢かれないように気をつけてくださいね」

男「大丈夫だよ。それじゃあ、また明日ね」

後輩「はい。お疲れ様でした!」タッタッタ







男「後輩―!」

後輩「はい?」

男「愛してるぞー!」

後輩「!」







男「あれ? どうして引き返してきたの?」

後輩「先輩が変なことを言うから、気持ち悪くなってしまったんですよ! 責任とってください!」ギュウ

男「わかったわかった。落ち着くまで、こうしてようね」ナデナデ


88: SSまとめSTATION 2016/10/30(日) 23:28:48.63 ID:SOOUGP0r0
これで第一部は終了です。
第二部は来週末には開始します。


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