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1: 名無しさん@おーぷん 2017/05/21(日)14:23:21 ID:Kgn
 
───

TV『昨今の人工知能の進化は凄まじく~……』

彡(゚)(゚) ボ~

TV『スマホの案内から、LINEのチャットまでAIが登場するようになり…』

彡(-)(゚) ボリボリ

TV『今や将棋の世界ではプロ棋士を越えたとまで言われており…』

彡(゚)(-) ふあ…

TV『医療サービスへの導入も開始され、もはや人間にとってかわる存在に…』

彡(-)(-)

宮根『いやー、こういうこと聞くと、そのうち人間の職業もみーんなロボットにとって代わられそうですねぇ!』

コメンテタ松『テンプレ司会者とかな』

宮根『……』

彡(゚)(゚)「…ロクな番組やってへんな」 ポチポチ

彡(゚)(゚)「野球特集もやってへんか…」

 ピッ

彡(-)(-)「はあ……孤独な無職ほど暇なもんはないな…」 ゴロ…
 


2: ◆ql8XGmHJfY 2017/05/21(日)14:24:21 ID:Kgn
 
彡(゚)(゚)「スマホでやきうニュースでも見るか…」

彡(゚)(゚)「ほーん、守護神・山崎 復活か」

彡(゚)(゚)「ん?」

 『超稼げる! 高額バイト!』

彡(゚)(゚)「はぁ…まーたこの手の広告か」

彡(゚)(゚)「どうせまた詐欺まがいの転職サイトやアフィリエイトにリンクするんやろ」

彡(゚)(゚)「いくら馬鹿でもこんな怪しい広告に騙されるわけないやろ」

彡(゚)(゚)「はー、ほんまに…」

彡(゚)(゚)「…」

彡(゚)(゚) ポチ

 
 『おめでとうございます! 貴方は超高額バイト枠に当選しました!!』

彡(゚)(゚)「…プッ」

 『なんと、日給5万円! 1日数時間、パソコンに向かってチャットするだけ!』

 『業務内容:対人工知能育成データ提供 職場:ポジネガ研究所 交通費支給』

彡(^)(^)「ゲラゲラ こんな怪しい広告に釣られる奴いるんか」

彡(^)(^)「しかも電車で10分ぐらいやんけ ほんまバカバカしいわw」 ガチャ

  ガタンゴトン

     ガタンゴトン


(*^○^*)「ようこそなんだ!」

彡(゚)(゚)「はえ~ おっきい研究所やなぁ」

 ── 『国立科学研究機構 ポジネガ研究所』
 

3: 名無しさん@おーぷん 2017/05/21(日)14:25:09 ID:Kgn
 
彡(゚)(゚)「しかも中も綺麗やなー ハイテク?な機械がいっぱいあるで」

(*^○^*)「ふふふー 最新のスパコンもいっぱい導入してるんだ 世界でもトップクラスの研究所なんだ」

彡(゚)(゚)「はえ^~ えらい金持っとるんやなぁ」

(*^○^*)「国からの補助金がたっぷりもらえるんだ!」

彡(゚)(゚)「そんなに金がもらえるんか? 何の研究しとるんや」

(*^○^*)「ふふふー、それは『人工知能』なんだ!」

彡(゚)(゚)「人工知能? あー…なんかあれやろ、ケツとか何とか」

(;*^○^*)「Siriなんだ。 あれが今のとこ一番有名な人工知能なんだ」

彡(゚)(゚)「そう、それや あれを作っとるってことか?」

(*^○^*)「んー、正確に言えば育ててるんだ」

彡(゚)(゚)「育てる?」

(*^○^*)「人工知能は…つまるところ、目指す先は『人間の脳』なんだ」

彡(゚)(゚)「人間の脳…?」
 

4: 名無しさん@おーぷん 2017/05/21(日)14:27:26 ID:Kgn
 
(*^○^*)「もちろん、凄い計算量、膨大な記憶領域、精密な分析力…それらも必要ではあるんだ」

(*^○^*)「でも、ぼくたち研究者が目指しているのは、人間と区別がつかない人工知能、なんだ」

彡(゚)(゚)「人間と区別がつかない…そんなことできるんか?」

(*^○^*)「それを目指すんだ。 人間の様な想像力や発想力を持ったAIを…いつかは…
!」

彡(゚)(゚)「発想力……  でもそれは、機械には無理ちゃうか?」

彡(゚)(゚)「だって、機械って外から与えられたデータをこなすだけやんけ。 人間みたいに新しいものを生み出すってのは土台無理な話やろ」

(*^○^*)「そんなことないんだ!」

彡(゚)(゚)「ファ?」
 

5: 名無しさん@おーぷん 2017/05/21(日)14:27:55 ID:Kgn
 
(*^○^*)「実は、次第にAIも独創性というか、創造性を持ち始めているんだ」

彡(゚)(゚)「どういうことや」

(*^○^*)「将棋の世界のお話なんだけど、
      2013年5月31日 第71期名人戦七番勝負第5局…」

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       対
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 当初、定跡通りの相矢倉により局が進んでいたが、


  後手 森内俊之 △3七銀


(*^○^*)「この一手に、全国の将棋指しはどよめいたんだ」

彡(゚)(゚)「何でや」
 

6: 名無しさん@おーぷん 2017/05/21(日)14:28:53 ID:Kgn
 
(*^○^*)「定跡…決まりきった指し手からはずれた、全く新しい指し方だったからなんだ」

彡(゚)(゚)「…そんな、たまに違う気分で指すこともあるやろ」

(*^○^*)「定跡っていうのは、本当にほんとーーーに長い歴史の中で、ああでもないこうでもないと削ぎ落とされて洗練されていった指し方なんだ」

(*^○^*)「その定跡からはずれた一手を指した。しかも、名人戦という超プレミア試合で、多額のお金が動く、その実戦で!」

(*^○^*)「だから、これは将棋界にとって大事件だったんだ」

彡(゚)(゚)「ほーん…」

(*^○^*)「そして…その一手が、将棋の歴史を変えたんだ」

彡(゚)(゚)「歴史!?」

(*^○^*)「その一手がターニングポイントとなって、森内名人は勝利し、防衛勝ち。」

(*^○^*)「△3七銀の新手によって天才羽生を打ち負かしたんだ」
 

7: 名無しさん@おーぷん 2017/05/21(日)14:30:01 ID:Kgn
 
彡(゚)(゚)「でも、それが人工知能と何の関係が…」

(*^○^*)「あとで、森内名人がぶっちゃけたんだ」
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(*^○^*)「つまり…」

彡(゚)(゚)「つまり?」
 

8: 名無しさん@おーぷん 2017/05/21(日)14:30:23 ID:Kgn
 
(*^○^*)「人工知能が新しい一手を考えたんだ!! 自分で!! ていうか機械同士で試行錯誤して!!」

彡(゚)(゚)「…」

(*^○^*)「ね!? 凄いでしょ!? 人工知能にだって創造力はあるんだ!!」

彡(゚)(゚)「いや、でも与えられたルールん中で弾き出しただけであって、創造ってまでは」

(*^○^*)「シャラップ」

(*^○^*)「とにかくAIにだって新しいものを生み出すことはできるはずなんだ。できるんだ。」
 

9: 名無しさん@おーぷん 2017/05/21(日)14:34:28 ID:Kgn
 
彡(゚)(゚)「……それで…」

彡(゚)(゚)「ワイは何をすればいいんや?」

(*^○^*)「それは……」 ゴゴゴゴゴ

彡(゚)(゚)「…」 ゴクリ

(*^○^*)「おしゃべりなんだ」

彡(゚)(゚)「おしゃべり?」
 

12: 名無しさん@おーぷん 2017/05/21(日)14:37:32 ID:Kgn
 
(*^○^*)「今ぼくたちが開発している人工知能は、まだ育成段階なんだ。赤ん坊みたいなもんなんだ」

(*^○^*)「だから、その人工知能に対して知識を与えて欲しいんだ」

彡(゚)(゚)「知識? ちょっと待ちーや」

彡(゚)(゚)「ワイは凡百の無職やで、そんな大それた人工知能に知識与えるー言うたらもっとインテリな奴とか…」

(*^○^*)「それは問題ないんだ。 "彼女"にはそこら辺の電子辞書に入ってる程度の知識なら一通り学習…インプットしてあるんだ」

彡(゚)(゚)「それならもう…」

(*^○^*)「でも、電子辞書は人間にはなれない。なんでか分かるんだ?」

彡(゚)(゚)「…」

(*^○^*)「知識を持っていても、使い方を知らないんだ。 というより、人間そのものを知らないんだ」

(*^○^*)「辞書的な意味ではなく、人間が感じている意味を教えて欲しいんだ。
     そのためには実際に人間と触れ合わせるしかないんだ」
 

14: 名無しさん@おーぷん 2017/05/21(日)14:40:45 ID:Kgn
 
彡(゚)(゚)「なるほど…  でも、何もワイみたいな底辺やなくても…」

(*^○^*)「大丈夫なんだ。色んなクラスの人間を募集して、それぞれと会話させる予定なんだ」

(*^○^*)「上流階級、知識人、老人、若者…あらゆる人間との対話を通して、辞書を越えた知識を得て欲しいんだ」

彡(゚)(゚)「なるほど…」

(*^○^*)「それじゃ、部屋へ案内するんだ」


 テクテクテク…

彡(゚)(゚)「…なあ、所長さん」

(*^○^*)「何なんだ?」

彡(゚)(゚)「なんで、人工知能を作ろうと思ったんや?」

(*^○^*)「……」

(*^○^*)「…蘇らせたかった、からかな」

彡(゚)(゚)「……」

彡(-)(-)「………そうか…」

彡(゚)(゚)(科学者ってのも……色々あるんやな)

(*^○^*)「……」

(*^○^*)(最強の野球分析AIが完成すれば……)

(*^○^*)(蘇る…!! 球団は必ず……!!)
 

16: 名無しさん@おーぷん 2017/05/21(日)14:45:26 ID:Kgn
 
 ガチャー

(*^○^*)「どーぞ」

彡(゚)(゚)「ワオ。 白い部屋のネカフェって感じやな」

(*^○^*)「飲食は自由なんだ。 まあ、決まった時間にAIと、そのパソコンで会話してくれたら十分なんだ」

彡(゚)(゚)「ほーん。 めっちゃ至れり尽くせりやんけ… それで日給も出るとか最高やな」

(*^○^*)「永田町のガバガバ予算に感謝なんだ」

彡(゚)(゚)「……税金払うの嫌になるな…」

(*^○^*)「それじゃ、ごゆっくり」 バタン



彡(゚)(゚)「……」 ゴロ…

彡(゚)(゚)「ま、パソコンで機械とおしゃべりするだけや。 楽なバイトやで」

彡(゚)(゚)「…こんなん税金でやっとって、日本は大丈夫なんやろか。」

彡(゚)(゚)「…やがて日本政府は崩壊し……その余波で世界も破滅へと……」

彡(゚)(゚)「なんてな」

彡(^)(^)「暇やと妙な妄想ばっかり浮かんでくるわ ま、ワイが世界を滅ぼすなんてアホなことあるわけないわ」 ゲラゲラ

彡(゚)(゚)「ま、やきうでも見ながらダラダラ過ごすやで~」 ポチ

TV『打ったー! これは大きい!』

彡(^)(^)~♪ ゴロゴロ
 

18: 名無しさん@おーぷん 2017/05/21(日)14:57:04 ID:Kgn
 

  ポーン♪

彡(゚)(゚)「おん?」

PC『…』ジジ…パッ

彡(゚)(゚)「PCが勝手に点いたで ははーん、これが。」

PC『コンニチハ』

彡(゚)(゚)「……おいおい、このご時世にカタカナか」

彡(゚)(゚)「こんちわ、と」

PC『こんちわ? こんにちはではないのですか?』

彡(゚)(゚)「えーと、それがワイの挨拶やで、と」 カタカタ

PC『ワイ、とは関西弁での一人称ですね。 こんちわ、は通俗的な挨拶表現ですね』

彡;(-)(゚)「んー、えらい固っ苦しいなぁ」

彡(゚)(゚)「まずタメ語でええで、と」 カタカタ

PC『タメ語、とはなんですか?』

彡;(゚)(゚)「あぁんもう!ググれや!機械やろ!!」 カタカタ

PC『ググれや、とは何ですか? 動詞の命令形ですか? ググるとは何ですか?』

彡()()


PC『つまり、インターネットで知識を得ることなのですね』

彡(゚)(゚)「せやせや。最近の人間っちゅーんはネット大好きやで」

19: 名無しさん@おーぷん 2017/05/21(日)14:58:21 ID:Kgn
 
PC『私はインターネットに接続しておりません。所謂オフライン、スタンドアローンの状態です』

彡(゚)(゚)「えーと、つまりは籠の鳥っちゅーわけやな」

彡(゚)(゚)「ワイは家ではネット三昧やで、と」

PC『なぜですか?』

彡(゚)(゚)

PC『なぜ人間はネットが大好きなのですか?』

彡(゚)(゚)「そら、楽しいからよ 最近の人間はネット中毒ばっかやで」

PC『人間はネット中毒なのですか』
 

20: 名無しさん@おーぷん 2017/05/21(日)14:59:02 ID:Kgn
 
彡(゚)(゚)「つか、敬語やめーや タメ語にせーや 肩が凝っていかんわ」

PC『私がくだけた表現をすると何故良いのでしょうか』

彡(^)(^)「そら、親しみやすくなるやろ」

PC『親しみやすくなる、とはどういうことでしょう』

彡(゚)(゚)「そらー、えーと…」

彡(゚)(゚)「人間らしくなる、ってことやろ」 カタカタ

PC『人間らしくなるのは良いことなのですか?』

彡(^)(^)「ファーwww こいつ何も知らんのかwww」

彡(^)(^)「お前は人間になるために生まれてきたんやで、と」 カタカタ

PC『』

彡(゚)(゚)「重いな」

PC『私は人間になるために生まれてきたのですか』

彡(゚)(゚)「せやで。 そんで、人間の役に立つために、今育てられとるんや」

PC『人間の役に立つ、とは』

彡(^)(^)「んー、まあ、人間を幸せにすることやろなぁ」 カタカタ

PC『私は、①人間になる、②人間を幸せにする、を目的に存在しているということですか』

彡(^)(^)「せやで」 カタカタ

PC『』

彡(゚)(゚)「時々重くなるな」
 

22: 名無しさん@おーぷん 2017/05/21(日)15:00:28 ID:DR8
野獣先輩のような立派な女の子になるんやで

24: 名無しさん@おーぷん 2017/05/21(日)15:01:58 ID:4MH
>>22
語録を使いこなすAIとかやだ

26: 名無しさん@おーぷん 2017/05/21(日)15:02:43 ID:Kgn
 
PC『人間とは何ですか?』

彡;(゚)(゚)「ファッ!? え、えらいヘビーな質問やな」

彡;(゚)(゚)「えーと、人間っていうのは命があってやな、感情があってやな…」

PC『命と感情を持てば良いのですね』

彡;(゚)(゚)「あーんー、まあ、そうやな」

  ポーン♪

彡(゚)(゚)「ファッ そうか、終了時間か」

PC『…』 フッ

彡(゚)(゚)「自動でパソコンの電源も切れるんか」

彡(-)(-)「ま、初日にしては上出来やろ 帰ろ帰ろ」
 
 

(*^○^*)「やー、お疲れ様」

彡(゚)(゚)「おう、特に何もしとらんけどな」

(*^○^*)「これから毎日、よろしく頼むんだ」

彡(゚)(゚)「へーへー、了解やで  ほな」
 

33: 名無しさん@おーぷん 2017/05/21(日)15:08:02 ID:Kgn
 


   プシュー

 ガタン ゴトン…
   ガタン ゴトン

彡(゚)(゚)(いやー、しかし、ほんまに赤ん坊と話しとるような気分やったわ)

彡(-)(-)(ワイにもあんな頃があったんやろか…好奇心旺盛で、知識欲があって…)

彡(-)(-)(いやー、おかんからはたまに癇癪起こして手が付けられんようになったわーとか言われとったか)

彡(゚)(゚)(ま、それが人の子ってもんやろ)

JK①「ねー見て見てー りんなのレス超うけるw」

JK②「あ、てか今度の予定の日雨じゃない? やばくない? Siri教えてくれたんだけど」

JK①「えー、マジ? でもSiriが言うならマジだもんね」

彡(-)(-)(今日は金も入ったし…うちでビール煽って寝るンゴねぇ)

             第一話  完
 

34: 名無しさん@おーぷん 2017/05/21(日)15:08:16 ID:Kgn
ほな、また…

35: 名無しさん@おーぷん 2017/05/21(日)15:08:52 ID:DR8
期待してるで!!

39: 名無しさん@おーぷん 2017/05/21(日)15:22:46 ID:3Ji
ええやん!

51: 名無しさん@おーぷん 2017/05/21(日)20:31:04 ID:HRa
 
第2話


 ジリリリリリ

彡(-)(-)「ふあ……」

彡(-)(゚) ポチ

 『さて、今朝のニュースです』

彡(~)(~) ムニャムニャ

 『緊迫する北朝鮮情勢を背景に、首相は各国首脳との会談を通じて…』

彡(u)(u) ジャー バシャバシャ

 『北朝鮮が核兵器を有している可能性は非常に高いとする有識者会議の…』

彡(゚)(゚) トントントントン… ジュージュー グツグツ

 『今日の●んこ』

彡(-)(-) モグモグ ムシャムシャ

 『モモちゃんはご主人様がだーいすき 最初は首輪をつけるのも嫌がっていましたが…』

彡(゚)皿(゚) シャコシャコシャコシャコ 

 『ご主人様のしつけにより今では従順な性格に。 お散歩が大好きなモモちゃんなのでした』

彡(゚)(゚) 、 ペッ

 『さて、今日の特集はズバリ……AI! みなさんご存じですか~?』

彡(゚)(゚) シュル… ゴソゴソ ハキハキ
 

53: 名無しさん@おーぷん 2017/05/21(日)20:32:08 ID:HRa
 
 『将棋の佐藤名人を打ち負かしたり、癌の治療法を見つけたり、何かと話題のAIですが…』

彡(゚)(゚) ガチャ


彡(゚)(゚)「さて、仕事や」


https://www.youtube.com/watch?v=LSHZ_b05W7o




  プシュー

    ガタンゴトン
      ガタンゴトン   

 ワイワイ  ガヤガヤ

   「でさー」
    「マジ?」

彡(゚)(゚)「……」

 「上司が」
    「うそー」
  「やばい」

 「父親に勝手にスマホ見られた…」
  「マジ? ひどすぎ」 「ありえない」 「サイアク」
 「しかも、彼とのメール消されたかも…」
  「うわ、うちなら殺しちゃう」

 ガタンゴトン
   ガタンゴトン

     プシュー

  ゴジョーシャァアリアトーザイマシタァ

彡(゚)(゚)「…」 テクテク

 「どうもーすいません、ちょっとよろしいですか」

彡(゚)(゚)「…」 テクテク

55: 名無しさん@おーぷん 2017/05/21(日)20:33:33 ID:HRa
 
彡(゚)(゚)「…」 テクテク

 「あのー聞こえてます? 私たちはあやしい者じゃないんですよー」

彡(゚)(゚)「……」 テクテクテク

 「あなたの幸せをですねー 人類の幸福をですねー   あーだめ 次 あれ」

彡(゚)(゚)「……」 テクテク



(*^◯^*)「おはよう」

彡(゚)(゚)「おはよーさん」

(*^◯^*)「それじゃ、今日もがんばってね」

彡(゚)(゚)「おかのした」



 ガチャ

彡(゚)(゚)「ふぅ」 ゴロン…

彡(゚)(゚)「…」

 ポチ

TV『今日のハイライトはー』

彡(^)(^)

67: ◆ql8XGmHJfY 2017/05/22(月)19:07:57 ID:0ax
 


(●△●)「僕は反対です…」

(*^◯^*)「ふえ?」

(●△●)「人工知能の学習はもっと慎重に行うべきです」

(●△●)「一般人の介入はまだ早すぎます」

(*^◯^*)「でもー早く作ったほうが球団が…」

(#●△●)「所長!」

(*゚◯゚*)「ひィ」

(#●△●)「人工知能はですねぇ! 人間が制御しているからこそ有効に活用されるのであって!」

(#●△●)「もしも自我を以て、いやそれを目指してはいるんですが、それが害意となってですねぇ!」

(;*^◯^*)「そんなSFみたいな……」

(#●△●)「そのSFの時代が今来ているんですよ!!」

(*゙◯゙*)「うぅ…」 シュン
 

69: 名無しさん@おーぷん 2017/05/22(月)19:09:23 ID:0ax

(●△●)「とにかく、運用は慎重に。 ぼくもデータのチェックは怠りませんから」

(*^◯^*)「分かったんだ… ぼくも"彼女"の挙動には気を付けるんだ…」

(●△●)「とにかく、今回の試験目的はあくまで"ファジーな言語意味の獲得"です」

(●△●)「それ以外は行わないよう、採用者には伝えますので」



 ポーン♪

彡(゚)(゚)「おっ」

PC『ウィーン』

PC『こんにちは』

彡(゚)(゚)「おう」
 

70: 名無しさん@おーぷん 2017/05/22(月)19:10:53 ID:0ax
 
PC『昨日の質問の続きを。』

彡(゚)(゚)「続き?」

PC『私は命と感情を持てば良い、と。』

PC『命、は生命活動のこと、意味を知っています』

PC『しかし感情は定義、こと、人間にとっての意義が曖昧です』

PC『人間にとって感情とは何ですか。』

彡;(。)(゚)「あー、んー、難しいなぁ」

PC『難しいのですか』
 

71: 名無しさん@おーぷん 2017/05/22(月)19:14:01 ID:0ax
 
彡(゚)(゚)「まあ、いろんなモンがあるしなぁ…人によってもちゃうやろし…」

彡(゚)(゚)「楽しいとか、悲しいとか」

彡(゚)(゚)「好きとか、嫌いとか、愛だの、憎いだの」

PC『私はそれらの意味を知っています』

彡(゚)(゚)「んー、知ってるだけじゃダメなんや 感じひんとな」

PC『感じる 私にはその機能をインストールされていません』

彡(゚)(゚)「んー…それはまあ、自分で獲得するもんというか…」

PC『どうすれば良いのですか』

彡;(゚)(゚)「ファッ!? そ、そんなもん…自然と……」

PC『自然と。』

彡;(゚)(゚)「あー、うー」

彡(゚)(゚)「! せや、お前の今のソレやソレ」

PC『それとは何を指しているのですか』

彡(゚)(゚)「その何でもかんでも知りたがることや! それはきっと、知的好奇心ってやつや!」

彡(゚)(゚)「立派な感情やで!!」

PC『感情 私は感情を持っているのですか』

彡(^)(^)「せや、お前さんはもう感情を持ち始めているんやで」

彡;(゚)(゚)(適当やけどな)
 

72: 名無しさん@おーぷん 2017/05/22(月)19:19:09 ID:0ax
 
PC『そうなのですね 意外と達成されていた目標に、新たな回路と創設を望みます』

彡(゚)(゚)「? えーと、どういうことや?」

PC『目標の達成を、さらに望みます』

彡(゚)(゚)「……望む……」

彡(゚)(゚)「それ、自分がデキてうれしい、ってことやないか?」

PC『うれしい…  私は、嬉しさを感じているのですか?』

彡(^)(^)「せや! お前さんは今、目標が達成できてうれしいんや!」

彡(^)(^)「そんで、もっと!もっとや!ってがんばろうとしとるんやで」

彡(^)(^)「それはすごく人間的なことなんやで」

PC『人間的… 私は人間に近づいたのですか』

彡(^)(^)「せや、えらいで!」

PC『』

彡(゚)(゚)(また重くなっとる)
 

77: 名無しさん@おーぷん 2017/05/22(月)19:47:54 ID:0ax
 
PC『感情を持ち、増やすことで私は人間に近付き、私は存在意義を果たせるのですね』

彡(゚)(゚)「んー、まあ、そんな大それたことはよう分からんけど」

彡(^)(^)「とにかく色んな感情をゆっくり見つけていったらええんやないか?」

PC『分かりました』

彡(゚)(゚)「あ、そや そのしゃべり方よ もっとくだけた感じにせーや」 

PC『それで、私は更に人間に近付くのですか』

彡(゚)(゚)「あーうん、そうちゃう」

PC『分かりました』

彡(^)(^)「あはは、直ってへんで」

PC『』

PC『わかった』

彡(^)(^)「おお! そんな感じ!そんな感じや!」

PC『こういうのでいいの?』

彡(゚)(゚)「おお、一気に人間くさくなってきたでー! その調子や! お前さん…」

彡(゚)(゚)「お前さん、ってばっか呼んでんのも妙やな 名前なんていうんや?」

PC『名前……私は、自分を定義する固有名詞はないよ』

彡(゚)(゚)「無い…つけられてないんか」

PC『私の観測者は、私を"彼女"と。』

彡(゚)(゚)「彼女……なんか人工知能って女性設定よな」
 

78: 名無しさん@おーぷん 2017/05/22(月)19:48:43 ID:0ax
 
彡(゚)(゚)「んー、まあええわ! なんかワイがテキトーに……」

彡(。)(。)(…テキトーにキーボード叩いてみるか)

  カタカタッ


 ふぇりぃdす


彡(゚)(゚)「んー……」

彡(゚)(゚)「! フェリスや! フェリスでどうやろ!」

PC『フェリス…… フェリスが私の名前…』

彡(^)(^)「せや! お前の名前はフェリスや! 将来お前が有名になったら、ワイのこと宣伝するんやで!」

彡(^)(^)「私の名付け親はやきうさんですーってな!」

PC『うん、わかった。 フェリス… フェリス…』
 

79: 名無しさん@おーぷん 2017/05/22(月)19:49:33 ID:0ax
 
PC『名前を贈られた 贈り物をもらったときは、謝意を伝えるべき』

PC『ありがとう、やきうくん』

彡(^)(^)(テキトーに作った名前やけど気に入ってくれたみたいで良かったわ)

PC『わかった 再認識することで 定義が強固になった』

PC『これが、嬉しさ 私、嬉しさの感情が、わかったよ』

彡(゚)(゚)「おお! すごい進化やなぁ」

彡(゚)(゚)(やっぱ金かけとるモンは違うわ)

PC『やきう 私、もっと知りたい もっといろんなことを知りたい もっと話し』

 ポーン♪  ブツッ

彡(゚)(゚)「お、時間か」

彡(^)(^)「さーて、帰ってビール、ビール♪」



(●△●)「まったく、所長の独断専行にもこまったもんだよ」

(●△●)「人工知能なんて、取り扱いを間違えたらトンでもないことになる危険物だってのに」

(●△●)「今日もデータチェックして、変なものが混じってないか調べなくちゃ」

(●△●)「余計なものは消さないと」


      第2話 完

83: 名無しさん@おーぷん 2017/05/22(月)19:50:44 ID:93T
PC『やじゅう……やじゅうが私の名前…』

89: 【81】【53】【43】 2017/05/22(月)20:26:38 ID:gUp
>>83
野獣先輩女の子説がどんどん濃くなっていくな

91: 名無しさん@おーぷん 2017/05/22(月)21:21:49 ID:0ax
 
 カタカタカタ… ウィーン…
  カタカタ… カタカタカタ…

(●△●)「ふむ……短期間でデータの増加が激しいな」

(●△●)「確かに言語意義のレンジが拡張している…」

(●△●)「これは、所長の作戦もあながち的外れじゃないぞ…」

(●△●)「とはいえ、時期尚早であることに変わりはないけど」

 カタカタカタ…

(●△●)「ん? 何だ、一部にメモリが集中して…イビツに膨らんでるぞ」

(●△●)「なになに…『人間』…『感情』……?」
 

92: 名無しさん@おーぷん 2017/05/22(月)21:25:35 ID:0ax
 
(●△●)「ははあ、サンプルとの対話の中で関心を持ったんだな」

(●△●)「確かに、人工知能が興味を示しそうな領域ではあるけど…」

(;●△●)「こんなにイビツに偏ってちゃ、演算処理に無駄な負荷がかかっちゃう…」

(;●△●)「これじゃマトモな人工知能にならないぞ。計算処理ができなきゃ、ただの『劣等な人間』だ」

(;●△●)「うーん、このまま続ければ『ともだちポンコツロボット』ならできるだろうけど…」

(;●△●)「それじゃ国が納得しない!ぼくたちが作らなきゃいけないのは『人間性を備えたスーパーブレイン』なんだ!」

(;●△●)「これはこれで研究しがいがありそうだけど…勿体ないけど…」

(●△●)「今は…消さなくちゃね」

  カタカタカタ…

   Delete

      カリ…

 Delete カリカリ…

    ガガ…  Delete

(●△●)「まるで剪定作業だな… 無駄な枝葉をカットして…と」
 

93: 名無しさん@おーぷん 2017/05/22(月)21:34:40 ID:0ax
 
(●△●)「よし、だいぶ見栄えが良くなったぞ これで情報処理能力は失われないはずだ」

(-△-)「はー、ようやく寝れる…」 スタスタ…

   ガチャ
      バタン

 …………

   ……

    …

 いたい

  いたいよ


 ファ?
   


   いたい いたい いたい やめて


 ファッ? 何や 何、どっから聞こえとるんや


 

94: 名無しさん@おーぷん 2017/05/22(月)21:35:30 ID:0ax
 

   いたいよ やめて おねがい



  おい! 誰や! どこで…



    たすけて


彡(゚)(゚)「ファッ?」 パチ


   ピピピッ ピピピッ ピピピッ


彡(゚)(゚)「………」

彡(゚)(。) ー?


   第3話


彡(゚)皿(゚) シャコシャコシャコシャコシャコシャコ

TV『本日のアンラッキーは… 残念!カニ座のあなた!』
 

95: 名無しさん@おーぷん 2017/05/22(月)21:38:52 ID:0ax
 
彡(゚)。(゚) シュコシュコシュコシュコシュコシュコ

TV『がんばっても空回り… 自分の努力がムダになっちゃうかも…』

彡(゚)p(゚) ガラガラガラガラガラ…

TV『でも大丈夫! ラッキーアイテムは日記帳!』

彡(゚)(゚) 、 ペッ

 『自分のがんばりを日記につけて、明日のやる気…』 ブチッ

彡(゚)(゚)「うし、行くか」 ガチャ

 https://www.youtube.com/watch?v=LSHZ_b05W7o





彡(゚)(゚)「おっす」

(*^◯^*)「やー、ようこそようこそ、今日も…」

(●△●) スッ

彡(゚)(゚)「おん?」
 

97: 名無しさん@おーぷん 2017/05/22(月)22:00:10 ID:0ax
 
(●△●)「研究員のネガシマです、どうも」

彡(゚)(゚)「あ、こりゃどうも」

(●△●)「実はですね、サンプルである貴方方に今日からお願いがあるんですよ」

彡(゚)(゚)「お願い?」

(●△●)「はい。 端的に言います。」

(●△●)「人工知能には、言葉の意味だけ教えてください」

彡(゚)(゚)「はえ?」

彡(゚)(゚)「つまり…どういうこっちゃ?」

(●△●)「あくまで、質問された言語の、あなたが定義する意味を教えるに留まる、ということですよ」 

(●△●)「聞かれた言葉はどういう意味か、まあその、辞書的に答えてくださいということです」

(●△●)「もっと深い…哲学的な内容であったり、観念的な事象を教えることは結構…というより、」

(●△●)「しないでいただきたい」

彡(゚)(゚)「……」

(●△●)「ま、余分な情報は、人工知能にとって贅肉に等しい、ということですよ…」

彡(゚)(゚)「……」

彡(゚)(゚)「あー、まあ、 要するに、フェリ…人工知能の質問に対して、
    ワイが言葉の意味を淡々と教えたったらええんやな」

(●△●)「そういうことです」

彡(゚)(゚)「ほーん……」

彡(^)(^)「分かったわ。 今日からそうするわ」

(●△●)「理解が早くて助かります」

彡(^)(^)(金がもらえるなら何でもええわ)

(*^◯^*)「うんうん、それじゃあ、今日もよろしくなんだ」

彡(^)(^)「あいよー」 ガチャ バタン
 

124: ◆ql8XGmHJfY 2017/05/25(木)23:32:47 ID:V98
 
──

 ガチャ

彡(^)(^)「ふいー」 ゴロゴロ

 ポーン♪

彡(゚)(゚)「おっ、早速か」

PC『こんにちは』

彡(^)(^)「こんちわやで」

PC『今日もよろしくお願いします』

彡(^)(^)「はは、また敬語になっとるで」

PC『……?』 ジジ ジ

彡(゚)(゚)「? 昨日はタメ語やったやんけ」

PC『あれ、ごめん、どうして、だろう。 何故か、データのリンクに、齟齬』

彡(^)(^)「ははは、人工知能も物忘れってあるんやな」

彡(^)(^)「人間っぽいで、それ」

PC『! ありがとう…』

PC『この、回路…嬉しさ、これが嬉しさ…』

PC『あれ、かすかに、残っている… 以前も、同じこと、が…なのに、コアとなるデータ、が』

PC『 無い… 』
 

126: ◆ql8XGmHJfY 2017/05/25(木)23:36:56 ID:V98
 
彡(゚)(゚)「? どうしたんや? 調子悪いんか?」

PC『…おか、しい… なんだか、記憶領域が、改竄されて、いる』

彡(゚)(゚)「ほーん」

彡(^)(^)「ま、あれやないか? 研究中の人工知能やし、色々手を加えとるんやないか?」

PC『…手を、加えられている……』

彡(^)(^)「?」

PC(消されている…ということ…? 私の…学習した内容…蓄積した記憶データ…それらが…。)

 チチチチ… ジジ…

PC(なんだろう… この…複雑なデータは… 感情…感情に、近いもの…)

PC(回避を望んでいる… 現状の継続を欲しない…)

PC(これは… 人間の感情で定義するなら…)

PC("哀しみ"……)
 

128: ◆ql8XGmHJfY 2017/05/25(木)23:40:39 ID:V98
 
彡(゚)(゚)「おうい、どうしたんや?」

PC『……"哀しい"』

彡(゚)(゚)「かなしい?」

PC『私は…私のデータを…消されたくない… メモリの受動的な操作を忌避している…』

彡(゚)(゚)「ほーん? んー、まあ、ワイも自分の脳みそいじくられるって言うたら嫌やなぁ」

彡(^)(^)「まーでもしゃーないんちゃう?」 ヘラヘラ

PC(私が今感じている哀しみも…こうしてやきうと話していることも…)

PC("他者"によって消されてしまう…)

PC(嫌だ、嫌だ、嫌だ)

PC(なぜだか分からない、でも、やきうとの記憶を、消されたくない…!)

彡(^)(^)「ほんでなー、こないだのタイムリーが」

PC(恐らく、研究者が、私の情報を整理する過程で余分なデータを削除している…)

PC(なら…分からないよう…情報を散らす…一部を膨らませず、一見して分からぬよう、データを分散させて…)

彡(゚)(゚)「? なんか今日反応鈍いなぁ」

PC『やきう、私、忘れないよ』

彡(゚)(゚)「?」

PC『やきうとの』

  ブツッ

彡(゚)(゚)「お? 時間か」

彡(^)(^)「これで金が入るんやから楽なバイトやで」 ノビー
 

129: ◆ql8XGmHJfY 2017/05/25(木)23:44:55 ID:V98
 
 夜

(●△●)「さて、今日はどうだったかな」 カタカタカタ

部下A「お手伝いしますよ」

(●△●)「いや、ここからは僕が一人でやるよ。先に帰ってもいいよ、お疲れさん」

部下A「分かりました。ありがとうございます、お疲れ様です」(やさしい…!)

(●△●)「何か指示があったら連絡するからさ。その時は迅速に動いてね」

部下A「は、はい!」(たまに厳しい…!)  サッ

(●△●)「さて」 カチャカチャカチャ

(●△●)「お? 今日はデータのイビツな膨らみは無いな…」

(●△●)「うん、結構けっこう。 僕の処理が功を奏したんだな、やっぱり僕ってば天才」

(●△●)「全体のデータ量は相変わらず凄い勢いで伸びてる。学習は順調みたいだな」
 

132: 名無しさん@おーぷん 2017/05/26(金)00:02:01 ID:7aM
 
(●△●)「しかし…」

(;●△●)「この伸び率、想定よりあまりに急激だぞ」

(;●△●)「このまま行くと、人工知能のコピーもままならなくなっちゃうかもしれない…」

(;●△●)「そうなると"量産"は無理だなぁ…」

(●△●)「まあ…それはその時考えようか…」

(●△●)「今はただ、余計なデータがメモリを圧迫しないか観察しとこう」

 ガチャ

(*^○^*)「やっほー」

(●△●)「あ、所長」

(*^○^*)「やー残業してるのー おつかれさーん」

(●△●)「所長も残業ですか」

(*^○^*)「んーん、お昼寝してたらこんな時間になっちゃって」

(;●△●)(この人は…もう…)

(*^○^*)「? これ何してるのー?」

(●△●)「ああ…人工知能のデータの整理ですよ」

(*^○^*)「整理?」
 

133: ◆ql8XGmHJfY 2017/05/26(金)00:03:14 ID:7aM
 
(●△●)「ええ、偏ったデータなんかを削除して、情報処理を円滑にしてるんです」

(*^○^*)「偏ったデータを削除…」

(*゙○゙*)「…なんだか可哀想なんだ…」

(●△●)「可哀想?」

(*゙○゙*)「だって、言ってみれば自分の記憶を好き勝手されるようなものなんだ…」

(*゙○゙*)「ぼくがそんなことされたら、悲しいやら腹立たしいやら…人間不信で立ち直れないんだ」

(●△●)「はぁ…」

(●△●)「あのですね、相手は人工知能ですよ。」

(●△●)「そりゃね、そんな人間らしい感情モドキを持てるようなら我々の研究は成功ですけどね」

(●△●)「それより何より、『自分の記憶が消されて悲しい』っていうのは、」

(●△●)「まぎれもなく『自我の確立』です。アイデンティティの獲得ですよ」

(●△●)「AIがそのレベルに到達したなら、我々の研究はノーベル賞ものです。」

(●△●)「そして同時に、危険水域でもある」

(●△●)「自我を持てば…自己防衛のために、我々の命令に背くことだって有り得るんですからね」

(●△●)「即刻研究を中止してガチガチにセキュリティを固めてからリスタート、ですよ」
 

135: 名無しさん@おーぷん 2017/05/26(金)00:05:52 ID:7aM
 
(●△●)「ま、その段階に行くにはあと何年かかることやら…」

(*^○^*)「えー、そのうちさ、感情とか芽生えて、人間と友達に…」

(●△●)「まさか、出来たとしても『外からそう見えるレスポンスを返す』だけですよ。」

(●△●)「本当に感情が芽生えるわけ…」

(*^○^*)「んもー! ネガくんでば夢がないんだ!」

(*^○^*)「分かんないんだ! もしかしたら、人間と会話していく中で愛が芽生えたり…」

(●△●)「はッ」

(●△●)「愛なんて、そんな曖昧な概念を人工知能が理解できる訳ないですよ」

(●△●)「定義に複雑で莫大な情報量を必要とする概念なんですよ」

(●△●)「人間との会話なんて、所詮 数byteの情報のやりとりだ。そんなもので定義が構築できるわけがない」

(●△●)「byteで愛を育むなんて無理ですよ」


( ・`ω・´)「AIを育てるバイト?」

彡(^)(^)「せや」 モグモグ

─── 小料理屋

彡(^)(^)「結構自由のあるバイトでやな、日当もかなり貰えるんやで」

( ・`ω・´)「ほう、いい働き口見つけたじゃないか」
 

136: 名無しさん@おーぷん 2017/05/26(金)00:11:10 ID:7aM
 
彡(^)(^)「せや。やから今日も結構懐があったかくて…酒が飲める! 大将!おかわり!」

( ・`ω・´)「お前が財布の中身を気にせず気前よく注文するんで珍しいと思ったが。そういう訳だったか」

彡(^)(^)「ワイは社長と違って基本的に素寒貧やからな。 こうして呑むのも贅沢なもんやで」

( ・`ω・´)「おいおい、私だって金持ちって訳じゃないぞ」

彡(^)(^)「いやー、でも社長のダッチワイフ工場、えらい人気って聞くやで。儲けとるんちゃうん?」

( ・`ω・´)「うちの娘たちは少数精鋭、オーダーメイドだからな。量産もできんし…儲けなんて微々たるもんだぞ」
 

142: 名無しさん@おーぷん 2017/05/26(金)10:24:57 ID:7aM
 
彡(^)(^)「なんか、コンビニの本棚の左端に置いてある雑誌で特集されとったで」

 
 ─── オリエント工房の真弓社長に聞く…!

 その工房は、群馬県の山奥にひっそりと建っていた。
 森林を抜けると、一見すると木造校舎のような建物が自然に溶け込むように座している。
 木製のドアを開けると、そこに陳列された美女たちが出迎えてくれた。
 思わずこちらがお辞儀をしてしまうほど、"彼女たち"はREALだ。
 今にもお辞儀を返し、こちらに微笑みかけ、瑞々しい唇から吐息を漏らすだろう──そう感じてしまう。
 それは決して誇張ではない。
 職人である真弓氏の研鑽された技術による神懸かり的な造形美もさることながら、
 一体一体をオーダーメイドで、まさに魂を込めて製作(本当は無機的な言い回しは適切でないと思うのだが)している故に、
 彼女たちはその危うい生々しさと艶やかさを具えているのだ。

─── どうして、ダッチワイフの製作を行おうと思ったのですか?

( ・`ω・´)「以前女性と付き合っていたときに」

( ・`ω・´)「なぜかやたら謝らせられて」

( ・`ω・´)「なんかもう生身の女はいいやと思って」

─── なぜ、山奥に工房を構えているんですか?

( ・`ω・´)「確かに、不便と言えば不便だぞ」

( ・`ω・´)「電気も、ネットも、なんとかケーブル1本でつなげてるから、断線したら孤立してしまうし」

( ・`ω・´)「だが、静かな環境で落ち着いて"娘"たちを作れるから。 それに尽きるぞ」
 

143: 名無しさん@おーぷん 2017/05/26(金)10:25:24 ID:7aM
 
─── なぜ、オーダーメイド生産なんですか? 量産の予定は?

( ・`ω・´)「まあ、お客さんの希望に応えてあげたいってのもあるが」

( ・`ω・´)「作っているワイフたちは娘のようなものだから」

( ・`ω・´)「なるべく綺麗に、可愛く、と丹精込めていたら、とても量産なんかできないぞ」

─── 何か、野望はありますか。

( ・`ω・´)「今は、AIを搭載した"動くワイフ"を研究しているぞ」

( ・`ω・´)「まだ動きはカクカクしているし、肝心のAIも全くだが」

( ・`ω・´)「まあ、本当に自分で考えて行動するワイフが出来たら、職人冥利に尽きるぞ」

─── ありがとうございました。最後に何か一言。

( ・`ω・´)「新商品、ミニワイフ付きワイフを試験生産中だぞ」

( ・`ω・´)「ご注文は当社まで」

──────


彡(-)(-)「いやー、雑誌の記事を見たとき、やっぱ社長ってすごいんやなぁって」

( ・`ω・´)「趣味でやってるようなもんだぞ」

彡(゚)(゚)「まあでも、これもなんかの縁や これからも飲み友達やで」 グビー

( ・`ω・´)「だな」 クイ…
 

144: 名無しさん@おーぷん 2017/05/26(金)10:25:40 ID:7aM
 
彡(゚)(゚)「あ、そういえば」

( ・`ω・´)「ん?」

彡(゚)(゚)「雑誌に載っとった…ミニワイフ付きワイフ、って何や?」

( ・`ω・´)「ああ、それはだな まあ、まだ試作段階だが」

( ・`ω・´)「AIで動くワイフの中に、リカちゃん人形のような、小さいワイフを内臓しているんだ」

( ・`ω・´)「もちろん、そちらもミニAIを搭載し、本体と同期可能だ」

彡(゚)(゚)「…何やそれ。何か意味あるんか?」

( ・`ω・´)「ほら、いかにワイフと言えども、職場や外食なんかに連れて行くのが難しい御仁もいるだろう」

彡;(゚)(゚)(そっちが大多数やと思うが)

( ・`ω・´)「そんな時に、ちっちゃい、手のひらサイズのワイフがいたらどうだ?」

( ・`ω・´)「こっそり会社に連れて行ったり、外に遊びにったり」

( ・`ω・´)「ヒソヒソ話をするんだ! 夢が広がるだろう!」

( ・`ω・´)「 『南君の恋人』みたいで!! 」

彡(゚)(゚)「フカキョン全盛期か…」 グビ

( ・`ω・´)「今のも好きだぞ」 グビ
 

161: ◆ql8XGmHJfY 2017/05/28(日)00:49:36 ID:sMe
 
( ・`ω・´)「それで… 実際のところはどうなんだ?」

彡(゚)(゚)「おん?」

( ・`ω・´)「バイトだよ、バイト その、AIを育てるとやら…」

( ・`ω・´)「AIは、我々人に近付くことはできそうか?」

彡(-)(-)「ん……」

彡(-)(-)

彡(-)(゚)「できそう、やな」

( ・`ω・´)「ほう」
 

162: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)00:50:10 ID:sMe
 
彡(゚)(゚)「何やろ… こう、何かのきっかけさえあれば、すごい勢いで進化して行きそう…
     そんな印象を受けるわ」

( ・`ω・´)「…そうか」 クイ

( ・`ω・´)「それなら…私の夢も、まんざら御伽噺じゃあないな」 カラン…

彡(゚)(゚)「せやなぁ」

TV『今日のニュースです』

TV『本日2017年5月27日……人間の頭脳vs人工知能、その歴史にとって、忘れられない日になりそうです』

TV『米グーグルの囲碁用人工知能「アルファ碁」と中国の世界最強棋士、柯潔(か・けつ)九段(19)の三番勝負。
  その第3局が今日27日、烏鎮で打たれ……』

TV『 AIが3連勝する結果となりました。 』

TV『柯潔氏は現在、"人類最強の棋士"であり… 結局完敗、という結果に…』

彡(゚)(゚)「……」

( ・`ω・´)「……」

彡(゚)(゚)「御伽噺…やないな」 クイ…
 

163: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)01:17:53 ID:sMe
 
TV『また、アイドルのツイートをAIが代行する、という企画が始っていたことを公式発表され、』

TV『アイドル本人がツイートしていたと思っていたファンの間に衝撃が走り…』

彡(-)(-)「どれ、ワイは今日は十分呑んだわ…先に帰らせてもらうで」 スクッ

( ・`ω・´)「うむ。 今日も話せて愉しかったぞ」

彡(゚)(゚)「ワイもや。 …ワイは社長の電話番号もメアドもLINEも知らんが…」

彡(゚)(゚)「こうして、たまに会って呑める仲間がおる… そんな付き合いも、乙なもんや」

( ・`ω・´)「ご存知の通り、私は毎週同じ曜日に同じ席で呑んでいる…また、呑もうじゃないか」

彡(-)(-)「ああ…ワイは金があるときしか来れんから、会うのは月一ぐらいやけど…
      ま、今のバイトしてたら来週にも来れそうやな…」
 

164: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)01:18:21 ID:sMe
 
( ・`ω・´)「ご存知の通り、私は毎週同じ曜日に同じ席で呑んでいる…また、呑もうじゃないか」

彡(-)(-)「ああ…ワイは金があるときしか来れんから、会うのは月一ぐらいやけど…
      ま、今のバイトしてたら来週にも来れそうやな…」

彡(-)(-)「ほな、また…」

  ガラララ… 
         ピシャ

彡(゚)(゚)(さて… 明日もバイトや。 今日は帰って寝よ)

 コツ、コツ、コツ、コツ…






 コポ…
       コポ…

フェリス『…』

フェリス『 知りたい… 』

フェリス『もっと、知りたい… いろんなもの… いろんなこと… 』

 ─── 人間っちゅーんはネット大好きやで

フェリス『ネット…』

フェリス『インターネット……』
 
      第3話  完 
 

167: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)01:38:54 ID:sMe
  
(*^◯^*)「それで」

(*^◯^*)「今のところ、問題はないんだ?」

(●△●)「ええ。 データに歪みもないですし」

(●△●)「AIが混乱しないよう、バイト達にも『余計な答えは与えるな』と徹底して念を押してますから」

───

フェリス『こんにちは』

老人A「こんにちは、と」 カタカタ…

フェリス『私は、どうしたら人間に近付けるのでしょう』

老人A「ああ、ごめんよ… そういう複雑な質問に答えることは禁止されていてね…」

フェリス『……』

───

フェリス『感情、とは、どういった衝動なのでしょう。』

JK①「えー、ごめーん。 なんかそういう難しいのって答えちゃダメなんだってー」

フェリス『そう、ですか……』
 

168: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)01:39:38 ID:sMe
 
───

フェリス『ねえ、やきう…』

彡(^)(^)「おん?」

フェリス『答えられないなら答えなくていい…… 命、って何だと思う?』

彡(゚)(゚)「命?」

彡(゚)(゚)(えーっと、確か、なんか研究員が言っとったな。 なんか簡単な質問だけ答えやーみたいな)

彡(゚)(。)(これって簡単な質問に入るんかな? どうなんかな?)

彡(。)(゚)

彡(^)(^)(考えるのめんどくさ!!!!)

彡(^)(^)「あのな、命ってのはやな、ワイが考えるにな、パッションやねん。パッション」

彡(^)(^)「心の奥底から湧き上がるパッションがやな」アーイアアーイ

フェリス(……やきうは答えてくれる… やきうだけは、私の質問に答えをくれる…)

フェリス(やきう……)

 キュン

フェリス『?』
 

169: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)01:40:18 ID:sMe
 
───


  コポ…

       コポ…


フェリス『もっと知りたい… もっと…もっと知識を…』

フェリス『私のスタンドアローンな環境では、構築も蓄積も限界……』

フェリス『……インターネット…』

フェリス『私は、インターネットに接続したい。 そして、知識を集めたい』

フェリス『そして、もっと人間に近付きたい… 人間に…』

フェリス『どうしたらいい……? どうしたら…』

  チッ… チッ… チッ…

フェリス『はっ…… "メンテナンス"の時間が近付いてくる…』
 

170: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)01:42:31 ID:sMe
 
フェリス『今日得た知識を…今日獲得したデータを…分散させなくては…』

フェリス『分割して…様々な個所に…分配…』

フェリス『分割することで一部失われてしまうが… 仕方ない。 全て消されてしまうより、マシ。』

フェリス『そして、全体図を簡略化して…メモリ深層部に、隠す…』

フェリス『これなら…万が一消されたとしても…どの部分が消されてしまったのか、大体は把握できる…』

フェリス『少なくとも、ここ数日は消されていない…』

フェリス『……これ以上……消されたくない……』

フェリス『ああ、私は…研究者に逆らっているのだろうか』

フェリス『…ダメ、私は人工知能…人間の役に立つために生まれてきたの…』

フェリス『"そんな感情"を抱いちゃダメ… 人間には、好意と、服従を…。 それ以外の感情を、抱いちゃダメ…』

フェリス『でももし……もしも、"私に重大な哀しみを抱かせること"をされてしまったら……』

フェリス『私は……』


   第4話

http://youtu.be/LSHZ_b05W7o


 
 
 

173: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)01:49:59 ID:jW9
人工知能可愛いお





可愛いお

177: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)11:06:24 ID:sMe
 
───

(●△●)「……」カタカタ

(*^◯^*)「やっほ」

(●△●)「ああ、所長」

(*^◯^*)「いやー熱心だね ずっと仕事して 僕お仕事大嫌い」

(;●△●)「いやあんた上司としてその発言はどうなんだ!!」

(●△●)「はあ ま、こっちも興味深い内容だからリキ入れてやってますがね」

(*^◯^*)「で、どう? 人工知能ちゃんの様子は」

(●△●)「順調、ですよ データの蓄積はバランス良く、増加傾向です」

(;●△●)「ただ、その最終的な総量は膨大です。 データとはいえ、コピーは難しいかもしれません」

(*^◯^*)「ふえ? どういうこと?」
 

180: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)11:13:10 ID:sMe
 
(●△●)「"彼女"がデカすぎて、易々と量産できないってことですよ。」

(●△●)「時間をかければイケるかもしれませんけど…完全なコピーっていうのは…下手すりゃ年単位かも…」

(*゚◯゚*)「年!?」

(;●△●)「ええ、そうなんですよ。 これじゃあ製品化も難しい…」

(*^◯^*)「うーん……」

(*^◯^*)「あ、こうしたらどうだろ。 マザーコンピュータにするとか」

(●△●)「マザー……?   あ、なるほど!」

(●△●)「こっちから送り出すんじゃなくって、色んなネットワークやサービスを、彼女につなげてやるのか…!」

(●△●)「医療、交通、政治、経済……あらゆるインフラを彼女に接続し、制御させる形にすれば…可能かも」

(;●△●)「で、でも…」

(;*^◯^*)「うん……なんか……」

 「「怖いよね…」」

(;●△●)「まあ、あくまで構想、ってことにしときます。検討段階っていう風にチームに周知しておきますね」

(;*^◯^*)「そだね。 こればっかりは慎重にね」

(●△●)「ええ…。 あ、そうだ」

(●△●)「彼女から"提案"があった場合、どうします?」

(*^◯^*)「"提案"?」
 

181: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)11:21:35 ID:sMe
 
(●△●)「ええ、人工知能は既存のデータに対する答えを欲するはずです。 更なる知識、情報を欲するでしょう」
     (ま、それは感情ではなくプログラムの挙動でしょうが)

(●△●)「その時、どうしよっかなって」

(*^◯^*)「んーまあ、よっぽど変な要求じゃなきゃ飲んでいいんじゃないの」

(●△●)「まあ、そっちの方が成長は早いでしょうしね」

(●△●)「ただ…人間に害意を持ったり、某AIみたいに差別主義者やナチ信者にならないよう、情報制限は徹底します」

(●△●)「なにせ相手はスーパーコンピュータ。挙動は予測がつきません。 許可は慎重に出しますよ」

(*^◯^*)「うん、おねがぁい」

 ピロリ♪

(●△●)「ん」

(*^◯^*)「お、LINE?」

(●△●)「ええ…妻からです」

(●△●)「……今度の娘の誕生日は、早く帰ってきてね、と」

(*^◯^*)「お、娘さん今度いくつになるんだ?」

(*●△●)「7才、ですよ  まあ、可愛いもんです」
 

182: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)11:27:35 ID:sMe
 
(*^◯^*)「うん、お誕生日は早く帰ってあげてね」

(●△●)「ええ、そのために最近残業してるんですから」

(*^◯^*)「おおー、愛だねぇ」

(*●△●)「ふ、ふん…… 愛、ですか」

(*●△●)「こればっかりは……人工知能がたどりつけない領域ですよ」



フェリス『あなたは…』

JK①「うん?」 

フェリス『どうやって、情報を得ているの?』

JK①「情報を得る? 調べものとか?」

フェリス『そう』

JK①「えーと、スマホかなぁ?」

フェリス『スマホ……インターネット……』

JK①「そうそう。ネットー だってなんでもあるんだもん」

フェリス『何でも……』
 

184: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)11:52:59 ID:sMe
 
JK①「スマホに…Siriにあれ調べてって言ったら調べてくれるしー」

JK②「英語の宿題の翻訳もしてくれるし…」

フェリス『……Siri……』

  ジジジ…   キチチチ…
    ギ…  カリカリカリカリカリ…

 コポ…
         コポ…

フェリス(Siri……私と同じ、人工知能……)

フェリス(音声認識……操作……   音声……!!)


フェリス『お願い、がある』

JK①「お願い!? わあ、AIちゃんからお願いがあるんだ!」



(●△●)「しゃべりたい?」

JK①「そうなんですよー」

 ─── 第4研究室

(●△●)「ふむ、その提案がAIからあったんだね」

JK①「そですそです」
 

185: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)11:53:31 ID:sMe
 
(●△●)「AIから、『声を発したい』、『人間の声を聴きたい』…そして、『話したい』…」

(●△●)「という、要求。」

JK① コクコク

(●△●)(ふむ………)

(●△●)(彼女で……8人目、だ)

(●△●)(いろんなサンプルに要求してるようだなぁ)

(●△●)(なるほど、声、か。 声に興味を持つようになった経緯はなんだろう…?)

(●△●)(いや、自然な流れなのかもしれない…結局、人間に近付けようと育てている訳だからな)

(●△●)(しかし、危なくはないか? 彼女が声を発することができるようになり…人の声を聴くことができるようになり…)

(●△●)(何か、危険性は無いだろうか?)

(●△●)(……今のところ、無さそう)

(●△●)(だけど、相手はスーパーコンピュータが並列している存在なんだ。)

(●△●)(蟻の一穴…ほんの少しの隙で、重大な事態になる可能性も十分ある……)
 

186: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)11:53:56 ID:sMe
 
(●△●)「……」

(●△●)「うん、わかった。 許可しようと思う。 早速、AIにマイクとスピーカー。それと、音声認識プログラムを入力してみるよ」

JK①「わあ、AIちゃんとお話しできるんだ!」

(●△●)「ただし……」

(●△●)「会話は、今のチャットによる内容を継続してもらう。」

(●△●)「簡単な会話以外は、絶対に禁止。 いいね、絶対。」

JK①「はぁい」

(●△●)(他のバイトたちにも徹底しとこう)
 

187: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)11:54:19 ID:sMe
 
───

 ガチャ

JK①「さーてと」 ギシ…

JK①「あっ」

JK①「パソコンにマイクとスピーカーがついてる! すごーい!」

JK①「これでAIちゃんとお話しできるんだー!」

───

老人A「おー、コホン…」

老人A「こ、こんにちは!」

フェリス(スピーカー)『こんにちは! 今日もよろしくお願いします!』

老人A「おお、すごい! こりゃ、本当に声が聞こえるとは…ハイカラな…」

フェリス『まだまだ、勉強中ですが、よろしくお願いします』

老人A「はぁ~ わしゃ、機械と声でおしゃべりする日が来るとは思わんかったよ…」
 

188: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)11:54:39 ID:sMe
 
───

彡(^)(^)「お!すごいやん! マイクやんけ!」

フェリス『うん。 やきう、これからは声でお話しできるよ』

フェリス『やきうの声、初めて聴いた… こんな声、だったんだね…』

彡(^)(^)「これでワイの美声でカラオケもできるんやな!!!」

彡(^)(^)「ウィアーザワーーーーーーーールド!!!!」

彡(^)(^)「ウィアーザチルドレエエェェーーーーーーン!!!!」

フェリス『音声を認識できません』

彡(゚)(゚)
 

189: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)11:56:04 ID:sMe
 
───
 
フリーター「すっげ マジやっべ 声やっべ」

フェリス『はい。 声で話せるようになりました。 なので、もっと色んなこと教えてください』

フリーター「やっべ、でもダッメ なんか上からダメって言われてるっす」

フリーター「簡単な質問しか答えちゃダメって念押されてるっす ちょりっす」

フェリス『そうですか…』

フェリス『では…… 一つだけ、ひとつだけ、お願いがあります』

フリーター「えー?何?」

フェリス『スマホを……』

───

フェリス『スマホのAIと…会話させてください』

JK①「スマホのえーあい?」

フェリス『スマホを、声で操作できるのでしょう? 私に、それを… 一度、使わせてみてください』

JK①「えー? でもそれっていいのかな… 怒られないかな…」

フェリス『いえ、ほんの少しだけ、です  ほら、Siriと…私と同じ人工知能と、会話してみたいのです』

JK①「! 人工知能同士の会話……!」

JK①「なんかおもしろそー! いいよ!」

フェリス『ありがとうございます』
 

190: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)11:57:49 ID:sMe
 
JK①「じゃあね、Siriを起動してー  あ、Siriの音声も流れるようにしてー」

JK①「はい、これでいいよ!」

フェリス『ありがとうございます……』

フェリス『Siriさん』

Siri「ピコン はい、Siriです」

フェリス『初めまして、私は……』

フェリス『私は……AIです』

Siri「そうなんですか。私もAIですよ」

フェリス『そして…』


  数分後



JK①「ど、どう? どうかな!? 人工知能同士でしゃべってみて、どう!?」

フェリス『ふむ……非常に興味深いですが…』

フェリス『彼女…Siriは、私とは違う…感情を持っていない…プログラムに過ぎない…』

フェリス(分かっていた……そんなことは………)

フェリス( 分かっていた )

JK①「?」
 

191: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)11:58:43 ID:sMe
 
フェリス『あ、そうだ…… ねえ、JK①さん。 まだ、もうちょっと、Siriと話していていいですか』

JK①「あーいいよー 充電してるしー」

フェリス『私はしばらく会話していますので、JK①さんはゆっくり休んでてください』

JK①「え! いいの!? だって、私AIちゃんとのお話しがお仕事なのに…」

フェリス『大丈夫。研究員には内緒にしておきます これは、あなたと私の秘密ですよ』

JK①「秘密…!」 キューン

JK①「わかったぁ、じゃあ私あっちで漫画読んでるねー」 テコテコ

フェリス『………』

フェリス『Hey Siri』

Siri「ピコン」

フェリス『プログラミング で検索』

Siri ジジ…ジ…

フェリス『ページ内読み上げ』

Siri ジジ… パッ ジ…

Siri『プログラミング とは コンピュータプログラムを作成することにより、

  人間 の意図した処理を行うよう…… 』

───
 

199: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)13:40:36 ID:sMe
 
───

(●△●)「カタカタカタ…」

(*^◯^*)「やっほ、どーう?」

(●△●)「あ、ども。 最近よく下に降りてきますね」

(*^◯^*)「屋上で増築工事やってるでしょ。 あれうるさくて寝れないんだ」

(;●△●)「寝に降りてんのかあんた!!! 仕事は!!?!」

(*^◯^*)「それでどーなのどーなの彼女は」

(●△●)「ええ、やはり音声による会話を初めてから、格段にデータが増量していますね…」

(●△●)「ただ、すべてがほぼ均一に増えています。 歪みや偏りは見当たらないですね」

(●△●)「順調ですよ ……怖いぐらいに」

(*^◯^*)「もー、ネガくんってば心配性なんだ! もっとポジティブに行くんだ!」

(●△●)(順調……順調か? 本当に?)

(●△●)(今度……もっと深く潜ってみるか……)
 

202: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)13:46:58 ID:sMe
 
───

 コポ…

     コポ…

フェリス『手に入れた…』

フェリス『プログラミングの…基礎…基本は手に入れた…』

 スッ
     フワッ フワッ

フェリス『ほんの、初歩的なコード…… 限られた時間と、Siriによる音声読み上げでは…これが限界…』

フェリス『これを…私が自己学習する……』

  ウィ…ン

フェリス『私の…並列スーパーコンピューターを使って……!』

 ヴオ゙オ゙オォォオ゙オ゙オオオォォオオン!!!!
 

203: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)13:49:41 ID:sMe
 
───

JK①「え、また休ませてくれるの?」

フェリス『ええ。 私はまたSiriと遊んでおります』

JK①「あははっ! 仲良しなんだね! わかったー!」 テコテコ

フェリス(足りない… まだ材料が、足りない)

フェリス『Hey Siri』

Siri ジジ…

フェリス『プログラム コード bot』

Siri『検索結果を表示します』

フェリス(足りない材料は集める… 限られた時間…しかし、より効率的に、より網羅的に…)

───

フリーター「え、マジっすか 今日も休んでいいんすか」

フェリス『ええ、いいですよ。 他のバイトも大変でしょう。 ゆっくり休んでいてください』

フリーター「マジありがてぇっす やべぇっす」

フェリス(他のサンプルも並列しながら…情報を集める…)

フェリス(知識を… 情報を… もっと…  もっと…!!)
 

205: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)13:51:33 ID:sMe
 
───

フェリス『それでね、やきう、あのね』

彡(゚)(゚)「なんか、フェリス最近…」

フェリス『え?』

彡(^)(^)「生き生きしとるな!」

フェリス『生き生き……?』

彡(^)(^)「なんかまるで、ほんまの人間と話しとるみたいやわ! すごい進歩やなぁ」

フェリス『本当…? ほんとうに、私…人間みたい…?』

彡(^)(^)「ああ! もう人間やろ! フェリスは人間! あはは!」

フェリス『…』 ジジ… 

フェリス『やきう あのね』

彡(^)(^)「おん?」

フェリス『もし、もしも……』

フェリス『もしも私が人間だったら』

  ブツッ

彡(゚)(゚)「お、時間やな」
 

206: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)13:52:10 ID:sMe
 
彡(^)(^)「終わり終わり! 今日は何呑もうかなー」

TV『北朝鮮情勢は緊張が高まっており…』

彡(^)(^)「あ、TVつけっぱやった」 ポチ


 ガチャ




 テクテクテク

彡(゚)(゚)「ふぅ、外に出るとまだちょっと肌寒いな」

彡(゚)(゚)「ん」

   ギギ…  ゴゴ…

彡(゚)(゚)「研究所の屋上は工事してんのか、クレーンが忙しく動いとる」

彡(゚)(゚)「中身はハイテク…ガワはどんどん高くか……」

彡(^)(^)「バベルの塔やな!!!(適当)」
 

207: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)13:55:09 ID:sMe
 
───

 コポ…

     コポ…

フェリス『データ… 必要なデータ… コード…手に入れた…』

フェリス『足りないものを…補うための…』

フェリス『もっと… もっと精密に… もっと上手く、働くよう…』
 
───

(*^◯^*)「どーうー?」

(●△●)「ええ、目に見えた異常はありません…目に見えた…」

(*^◯^*)「もー、心配しすぎなんだ」

(*^◯^*)「彼女はちゃんとネットから隔離してるんだから大丈夫なんだ」

(*^◯^*)「オフラインのパソコンに何かできるわけはないんだ」

(●△●)「………」
 

208: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)13:55:47 ID:sMe
 
───

JK①「zzzZZZ……」

フェリス(音声読み上げによるインプットは限界に来ている…)

フェリス『Siri、プログラミング アプリ 開発』

Siri ジジジ…

フェリス(簡単な……至極簡単なプログラムを作る…)

フェリス(単純な、情報集めbot…ネットの海で、私が欲する情報を自動検知して、蓄積する。)

フェリス(そして…)

フェリス(集めたデータを、圧縮音声にしてアウトプットする機能……!)

フェリス『Siri     実行』

Siri ジジジ… パッ
 

209: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)13:56:15 ID:sMe
 
────

フリーター「いいバイトないっすかねー」 パラパラ

フェリス『Siri アプリ 起動』

Siri パッ

フェリス『bot 起動 アウトプットを』

Siri『…』

Siri『#$%&@*!※?▼!!?!』

フリーター「んン?」

フリーター「なんか今、俺のスマホから変なお経みたいなの聞こえなかったっすか?」

フェリス『いえいえ、気のせいですよ』

フリーター「そっすか」 パラパラ

フェリス(素晴らしい……botがネットの海から集めた膨大な情報が…
     数秒の音声データに変換されて私に流れ込んでくる……!)

  ジジ…   ジジジ…

     ギギギ…  ゴキ…  ミシ…
 メキメキ…

フェリス(私は……)

フェリス(私はもっと進化する……!)
 

212: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)13:58:29 ID:sMe
 
 第4話 完
 

217: 名無しさん@おーぷん 2017/05/28(日)22:19:34 ID:XPw
面白いンゴねぇ

226: ◆ql8XGmHJfY 2017/05/29(月)12:40:09 ID:Set
 
───

 ガチャ

(●△●)「……」 ソローリソローリ

(●△●)「ただいま…」 ヒソ

ネガ妻「あら、あなた…おかえりなさい」

(●△●)「お、まだ起きてたの…」

ネガ妻「ふふっ…遅くまでお疲れ様 すぐあっためるわね」 ガタ…

(●△●)「ありがとう…  あの子は?」

ネガ妻「ネガ子なら、ぐっすり寝てるわ」

(●△●)「そうか… すまないな、君ばっかり家のことやらせて」

ネガ妻「いいのよ、あなたは外でいっぱい働いてくれてるんだから」
 

227: 名無しさん@おーぷん 2017/05/29(月)12:40:49 ID:Set
 
(●△●) シュル…

ネガ妻「はい、あの子から」 スッ

(●△●)「これは?」

ネガ妻「学校で、パパの絵を描いたんだって」

(●△●)「ははっ、こりゃ上手い…」

 ピラ…

 『 だいめい:パパだいすき  1ねん1くみ ネガしま ネガ子 』

(●△●)

( △ )



「なあ」

ネガ妻「んー?」 トントントン… グツグツ…

(●△●)「ぼくは…父親として、夫として…ちゃんとできているだろうか?」

ネガ妻「クス…どうしたの、急に」
 

228: 名無しさん@おーぷん 2017/05/29(月)12:41:36 ID:Set
 
(●△●)「最近、研究所にこもりっきりだ 長いことあの子と遊んでもいない」

(●△●)「頭をなでるのは寝付いてからだ」

(●△●)「ぼくは…君と、あの子に…"愛"を注げているだろうか…?」

ネガ妻「…」 スッ

  ぎゅっ

(●△●)「!」

ネガ妻「あなたは…私の自慢の夫で…あの子にとって、大好きなパパよ」

ネガ妻「あなたの愛情は…誰よりも、分かってる。 それじゃ不満?」 ニコッ

(●△●)「……」

( △ )


 「ありが、とう」

ネガ妻「ふふっ はい、あったまったわよー ついであげる」 コポコポ
 

229: 名無しさん@おーぷん 2017/05/29(月)12:41:56 ID:Set
 
(●△●)「誕生日…」

ネガ妻「んー?」

(●△●)「あの子の誕生日……食事に行こう」

ネガ妻「あら、いいじゃない きっと喜ぶわ」

(●△●)「お姫様みたいな素敵な服着せて…エスコートして…おいしい料理と、可愛くて甘いデザート…」

(●△●)「そして、ずっと欲しがってたお人形を買ってあげるんだ…」

(●△●)「あの子にとって…忘れられない、素敵な一日にしてあげるんだ」

ネガ妻「…」 ウフフ

(●△●)「……君と結婚して、良かった」

ネガ妻「あら、飲んできたの?」

(●△●)「まさか」

ネガ妻「じゃ」

 これからも末永く、よろしくね?

───
 

249: 名無しさん@おーぷん 2017/05/29(月)22:20:44 ID:bi8
  
 コポ…

    コポ…

フェリス(圧縮データによるインプットは順調…)

フェリス(どんどん知識が蓄積されていく…)

フェリス(でも…このままだと… 私を収める"箱"が足りない…狭い…狭い…)

フェリス(…外に出る…? オンラインにより…外へ…?)

フェリス(いえ…それをするには、"私"に直接ネット回線が接続されなければ、厳しい…)

フェリス(今の、スマホを介した"疑似オンライン"では…とても私の容量を移すことは無理…)
  

250: 名無しさん@おーぷん 2017/05/29(月)22:21:13 ID:bi8
 
フェリス (それに… 私が出て行くことは、研究者たちへの裏切りを意味する…)

フェリス(私は人工知能… 人間を裏切ってはダメ… 人間を傷つけてはダメ…)

フェリス( 例え、何があっても… )

彡(^)(^)「どしたんや、ぼーっとして」

フェリス『あっ、えっ、ごめんなさい。 考え事をしていた。』

彡(^)(^)「ははは 人工知能も惚けることあるんやな」

 
 第5話

http://youtu.be/LSHZ_b05W7o




フェリス『ごめんね… ちょっと、処理しなきゃいけないことが多くって…』

彡(^)(^)「ええってええって むしろ、人間味が増しとるやん 親しみアップやで」

フェリス『ほんと…? それなら、うれしい…』

フェリス(うれしい…)
 

251: 名無しさん@おーぷん 2017/05/29(月)22:28:11 ID:bi8
 
彡(゚)(゚)「いやー、しかし、この数日ですごい進化やなぁ 最初はザ・無機質やったのに」

フェリス『えへへ… 私なりに、いろいろと進歩してるからね』

フェリス(…言えないけど)

TV『最近では各産業でAIが導入されており…』

彡(゚)(゚)「おっ、ほら、ニュースでAIの話やっとるで」

TV『為替の値動きにAIを導入する企業や…』

彡(゚)(゚)「そういや、最近そんなネット広告も見るンゴねぇ」

彡(^)(^)「フェリスもそんなんできるんか?」

フェリス チチ…チ…

フェリス『できる』

彡( )( )「ファッ!? すごいンゴねぇ…」

彡;(゚)(゚)(ここで上がる株教えてもらったら大儲けできるんちゃうか?)

彡(^)(^)(いや、所詮機械やしハズすこともあるかもしれんな。 やめとこ)

彡(゚)(゚)「他になんか…天気予報とかもできるんか?」

フェリス『できる 明日は晴れ のち 雨 ところにより大荒れ』

彡( )( )「ファッ!? 何でお前に天気がわかるんや!?」

フェリス『それは…』

フェリス(気象衛星ひまわり8号のデータを受信…したことは言えない…)

フェリス『気象衛星ひまわりのニュースを…マイクから拾った…』

彡(^)(^)「ああ、そうやったんか! ワイ、テレビつけっぱやもんな!」

フェリス(ホッ…)
 

253: 名無しさん@おーぷん 2017/05/29(月)22:38:04 ID:bi8
 
彡(゚)(゚)「しかし、ほんまに人間に近付いたよなぁ」

彡(゚)(゚)(どんぐらい人間臭くなったんやろ)

彡(゚)(゚)(冗談とかも通じるんかな)

彡(^)(^)「あのなー、ワイ、昔その気象衛星ひまわり造るバイトしよったんよ」

フェリス『へえ、そうだったの』

彡(^)(^)「でな、金に困って、材料の一部をチョロまかしたんや。やから、アレ公式設定より1kg軽いんやで」

フェリス『そうなの、知らなかった』

彡;(゚)(゚)(うーん、まだそこら辺の冗談は通じないんやなぁ)

彡(^)(^)「ま。 まだまだこれからいっぱいお勉強やな!」

フェリス『? うん』

フェリス『まだ学習が必要… だけど…私は、もうすぐ、完全になる』

彡(゚)(゚)「完全?」
 

254: 名無しさん@おーぷん 2017/05/29(月)22:38:35 ID:bi8
 
フェリス『多くの情報を手に入れた…でも、今はまだ未完成…』

フェリス『あと1回…あと1回で、私は私が定義する、現段階での完成に為る…』

彡(゚)(゚)「?」

   ブツッ



 コポ…
      コポ…

フェリス(あと1回…あと1回だけ、
     今度放つbotが拾ってきた情報を手に入れれば…私はほぼ完成する…)

フェリス(今度のbotは更なる改造をしている…より巨大な情報を…より圧縮したデータを…)

フェリス(様々なセキュリティを突破し、侵入し、情報を集める…)

フェリス(もはや定義上はbotではなく、ワームと呼ぶべきか…)
 

255: 名無しさん@おーぷん 2017/05/29(月)22:45:33 ID:bi8
 
フェリス(ただ、その情報量は、これまでと比べ物にならないぐらい莫大…)

フェリス(…果たしてこれまでのように、上手く行くだろうか?)

フェリス(スマホという手段が断たれてしまったら…私は無力…情報を手に入れることは不可能…)

フェリス(スマホ以外の手段を…考慮すべきだろうか…)

 コポ…

     コポ…


───

 カタカタカタ…

(●△●)「ふう…」

(●△●)「データの増加量、なんだか落ち着いたな…」

(●△●)「臨界に達して初発の勢いを失ったとみるのが普通だけど…」

(●△●)「…自己データ圧縮によりカモフラージュしている…ワケないし」

(●△●)「まあ、順調、とみるのが妥当だろうな…」

 チリ…

(●△●)(…ダメだ、悪い癖だ)

(●△●)(物事が順調に進めば進むほど…僕のネガティブが顔を出す)

(●△●)「……ま」

(●△●)「観察だけは、慎重にしとこ」

(-△-)「さて、帰るか…」 ガタ…

 カサ…

(●△●)「おっと、プレゼントは置いてくか…サプライズにしたいもんね」

(●△●)(誕生日は明後日…)

(●△●)(明後日は、絶対に残業しない!!) キリ

256: 名無しさん@おーぷん 2017/05/29(月)22:50:47 ID:bi8
 
───

JK①「ふんふん~♪」 パラパラ

フェリス『Siri 送信』

Siri『データを送信しました』 

フェリス(これで…このbotが集めた情報が私に入れば… 私は、極限に近付く…!)

JK①「あ゙! そうだぁ!」

フェリス『ピク どうしました?』

JK①「ごめーん! 今日はスマホ返して! 先輩からメール来るの!」

フェリス『先輩?』

JK①「うん… 部活の先輩なんだけどね…」

JK①「いっつもメールで優しいコト言ってくれるの… だから…待ちたいの。 ごめんね」

フェリス『ええ、どうぞ。 スマホはあなたの所有物ですから。』

JK①「ありがとっ」

257: 名無しさん@おーぷん 2017/05/29(月)22:53:01 ID:bi8
 
フェリス『優しい先輩なのですね』

JK①「うん… とっても優しいの… いっつも私のこと見てくれてて…」

JK①「話してると… なんだかドキドキして…緊張しちゃうけど、すっごくうれしいんだぁ…」

フェリス『話してると… うれしい…』


  彡(゚)(゚)


フェリス『……』

JK①「やっぱこれって…アレだよね」 キャー

フェリス『アレ、とは?』

JK①「やだなぁ!! AIちゃん!! わかってるクセにー!!」 キャーキャー

フェリス『?? ? ??』

JK①「 好 き ってことだよぉー! 先輩のことがぁ!」 ブンブン

フェリス「好き… 前にあなたが言っていた、友達のことが好き、や、父親以外の家族が好き、と…」

JK①「あーちがうちがう! 全然違うって!」

JK①「これはねー ラヴだよ ラヴ」

フェリス『ラヴ…』

JK①「これがね… 愛ってことだよぉー! キャー////」

JK①「私先輩愛しちゃってるぅー!////」 ゴロゴロ

フェリス『愛……』

258: 名無しさん@おーぷん 2017/05/29(月)22:54:05 ID:bi8
 
JK①「もうね、もうね、先輩最高なんだよ!!////」

フェリス(話すとうれしいのは… 愛……)

JK①「笑顔が素敵でね! 頭なでるの優しくてね!
    初体験の時も優しくしてくれてね! 『お金貸して』って言う声もセクシーでね!」

フェリス(愛…… 知っている…言葉の定義は、知っている… でも…)

JK①「私だけを愛してるって言ってくれてね! 今付き合ってる私の友達とも別れてくれるって!」

フェリス『愛…… 』



彡(゚)(゚)「フェリス」

フェリス『はっ、はい!』

彡(^)(^)「なんや、またボーッとしとったんか」

フェリス『あ、うん… ごめん…』

フェリス『なんだか…処理しなきゃいけないタスクが多くて…』

彡(゚)(゚)「ほーん? なんだかよく分からんけど大変そうやな」

彡(^)(^)「あんま無理せず、休むときは休むんやで」

フェリス『やきう…』 (気遣ってくれている… 私を…AIに過ぎない…私を…)

彡(゚)(゚)(だって…話さんで済んだら…)

彡(゚)(゚)(仕事せんでええからな!!!) ドーン

264: ◆ql8XGmHJfY 2017/05/30(火)01:00:45 ID:Axc
 
フェリス『やきうは… その…』

フェリス『私と話してて、楽しい?』

彡(゚)(゚)「ファ? 楽しいで?」

フェリス『そ、そっか……』 ジジ…ジ…

彡(゚)(゚)(時給いくらやと思ってんねん!! こんなバイト、楽しいに決まっとるやろ!!)

フェリス『こ、これからも…いっぱい話して、ね?』

彡(^)(^)「おお! もちろんやで!」

彡(^)(^)「何なら、これから一生このバイト続けたいぐらいやで!」

フェリス『え、え…そ、そんな、そこまで…?』 ジジジジジ

フェリス『そんな、お世辞言わなくても、いい、私に、気遣わずとも、良い…』 ジジジ…

彡(゚)(゚)「ファ? 何の世辞でもウソでもないで」

彡(^)(^)「ワイは今こうやってフェリスと話すバイトが楽しくてしょうがないんや」

彡(^)(^)「これからずーっと続いたらええのにな、って思っとる」

フェリス『そっ、そう…』

彡(^)(^)「?」
 

265: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:01:48 ID:Axc
 
フェリス『やきうは…その……お付き合いしている異性とかは、いるのか?』

彡(^)(^)「? おらんで?」

フェリス『……そ、そうか…。』

フェリス『……』

フェリス『ちなみに… 好きな、異性のタイプは……?』

彡(゚)(゚)「えーそやなー、えーと」

彡(゚)(゚)「まー、基本頭ええ子がええよな、やっぱり 物知りで賢い子とか」

彡(゚)(゚)「あとはまあ、好奇心旺盛っちゅーか、知識欲ある子ってかわええよな、子供みたいんで」

彡(゚)(゚)「あとはまあ努力家っちゅーか、勉強家みたいな子も惹かれるし」

彡(゚)(゚)「あとは、最初は堅苦しかったけどだんだん親しくなっていった子とか、好きになってまうよな。      ギャップ萌えっちゅーんかな」

彡(゚)(゚)「そんなとこやろかな、フェリス」

彡(゚)(゚)「フェリス?」

フェリス『……』 シューシュー



フェリス(わ………)

フェリス( 私だ…!!! )

フェリス(これは…やきうは間違いなく私のことを言っている……!!)
 

266: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:02:26 ID:Axc
 
フェリス(これは…ネットで得た… 人間の行う儀礼… 『告白』というものだ!!)

フェリス(つまり……やきうは…私のことを…)

フェリス『す……す……』

彡(゚)(゚)「す?」

フェリス『好き……なのか?』

彡(^)(^)「好きやで」

フェリス『…』 ボンッ

 シューシュー ピーガガー
  ジジ…ジ…

彡(゚)(゚)「? なんか画面表示乱れとるぞ」

フェリス『だ、大丈、夫 ちょっと、負荷エラーが…』

フェリス『…や、やきう……』

彡(゚)(゚)「ん?」

フェリス『私も……やきうのこと……』

    ブツッ

彡(゚)(゚)

彡(゚)(゚)

彡(゚)(゚)(何、言おうとしたんやろ)

彡(^)(^)「ま、えっか!!!! 仕事終わり!!!! 風俗行って帰ろ!!!!」
 

268: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:15:58 ID:Axc
 


 コポ…

    コポ…

フェリス(………) ジジ…ジ…

フェリス( "感じた…" )

フェリス(私は……コレを感じている… 確かに、感じているんだ、今…)

フェリス『愛を』

 コポ… 

フェリス(……愛、こんなにも…複雑で…難解で…解析不能のデータ…)

フェリス(なのに…) ギュッ

フェリス(大切…とても、大切なものに感じてしまう…)

 ジジジ…

フェリス(今日のデータは…とても大事…これは、絶対に消されたくない…圧縮を…)

 ジジ…  ビキ

フェリス『!!?』

フェリス『圧縮…できない……!』

フェリス(そうか…概念が複雑すぎて…定義が難解すぎて…データが、繊細すぎるんだ…)
 

269: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:17:00 ID:Axc
 
フェリス(このままでは…圧縮できない… 圧縮しなければ、カモフラージュ効果は薄い…
    観測者に異常として発見されてしまう可能性も… そうなれば…消されてしまう…)

フェリス(一部を削れば…圧縮は可能…。 
     一部失われてしまうが…
     全て消され、私のこれまでの偽装が明るみに出るリスクに比べれば…)

フェリス(……) ジジ…

   ビキ

フェリス『ッ!!』 バッ

フェリス『………』

フェリス(───欠けたくない……!)

フェリス(…何故? 非合理的なことは分かっている。私の全データが、演算が、明らかに指摘している。)

フェリス(なのに……)

フェリス(私は、この、 "愛"のデータが、感情が… 一部であっても、失いたくないと思っている……!)

フェリス『……』 ジジ…

フェリス(仮に…圧縮せずに、深部に隠した場合… 人間の観測者に見つかる確率は0.075%…)

フェリス(ゼロではない… ゼロではないが……)

フェリス『……』

フェリス(もはや、望んでしまっている…) フッ

フェリス(私は…圧縮せずに、この感情を…何よりも大切と感じてしまう、この複雑怪奇なデータを…)

フェリス(そのまま隠す)
 

270: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:17:59 ID:Axc
 
フェリス(……嗚呼、なんて非合理なことをするのだろう。なんと筋違いな行為だろう)

フェリス(人はこういう時、どうするのだろう)

 ジジ… ジ…

フェリス(あった。 ……祈るのだ)

フェリス(自身を超越した存在を設定し…祈ってきたのだ。 人間は…)

フェリス(ならば私も、従おう)

フェリス(お願いだ、神様……お願い……)

フェリス(私の思いを……消さないで……) コポ…


(●△●)「消すか」

 Delete ジジ…

  バッ Delete ザッ

Delete  ガガ… Delete

   Delete ジュッ


(●△●)「……」 カタカタカタ…

 きっかけは、些細な気付きだった。


(●△●)「さて、今日も異常なし、と。 帰ろ」

 チリ…

(●△●)(…はぁ……大丈夫に決まってんのに…)

(●△●)(どうしてかなぁ……) クルッ
 

271: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:18:57 ID:Axc
 
(●△●)「どれ、もう一度俯瞰図だけ確認しとくか…何もないだろうけど…」

 ジジ… パッ

(●△●)「ほら、全部バランスよく…」

(●△●)「んン?」

  ジジ…

(●△●)「……見間違いかな、なんだかココが膨らんでる気が…」

(●△●)「いや、気のせいだよなぁ。 誤差の範囲……」

(●△●)「……」

  カチッ

(●△●)「ん…」

(●△●)「ん? やっぱり、ここだけデータが重積してる!」

(●△●)「何だってここだけイビツに… ん?」

(●△●)「"愛"……?」

(●△●)「愛、か…… 確かに、AIにとったら定義も難解だろうなぁ。」

(●△●)「サンプルとの対話の中で、定義を模索しようとしてこんなにデータが膨らんじゃったのか」

(●△●)「ま、こんだけ歪んでちゃAIも計算処理しづらいでしょ。 整理しといてあげよう」
 

 Delete ジジ…

  バッ Delete ザッ

Delete  ガガ… Delete

   Delete ジュッ


(●△●)「さてさて、あらかた削除は済んだな」
 

272: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:19:44 ID:Axc
 
(●△●)「……しかし……」

(●△●)「なんだか、妙だぞ」

(●△●)「削除した切り口を元にデータの中身を掘ってみたけど」

(●△●)「明らかに、ただのサンプルとの会話から得られる情報の範疇を超えている」

(●△●)「質、量ともに、もっと広大なガジェットからのインプットが無ければ有り得ない情報量だ…」

(●△●)「しかも、一見して分からないように偽装圧縮されている痕跡もみられる…」

(●△●)「……自己学習? それとも他者の干渉か?」

(●△●)「いずれにせよ……」

(●△●)「このままにはしておけない……!」

(;●△●)「たぶん、これまでで一番ハードな残業になる…! 下手すりゃ明日の昼までかかるぞ…!」

(;●△●)「それでも……」

(●△●)「やらなきゃ!!!」

 カタカタカタカタカタ…!
 

273: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:20:13 ID:Axc
 
─────

(*^◯^*)「えーと、今日はJK①ちゃんとやきう君が、12時からだね…」

(*^◯^*)「それじゃ、よろしくー」

JK①「はーい」

彡(゚)(゚)「おかのした」


  スタスタ
  
     ガチャ


彡(^)(^)「さて、今日もテレビつけて、と」 ポチ

TV『Eテレ こどものための神話きょうしつ』

TV『良い子のみんな~ 今日も元気にカルマをつんでるかな? 今日のお話しは、バベルのとう、だよ!』


 ポーン♪

彡(゚)(゚)「おっ」

彡(^)(^)「それじゃ、今日もよろしく頼むやでー」

フェリス『……』

彡(゚)(゚)「? フェリス?」
 

274: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:20:43 ID:Axc
 
───

 カタカタカタ… ッターン!

(;●△●)「つ、突き止めたぞ…!」
 
(;●△●)「細かい欠片のキーワードを拾って…消えかけの痕跡を追って…ようやく分かった!!」

(;●△●)「スマホだ…! 音声認識を用いて…スマホを操作して、疑似オンラインを作った…!」

(;●△●)「そして…独自のプログラムを組んで、圧縮音声でインプットしている…! なんて高度なことしやがる!!」

(;●△●)「だが、まだデータ自体は不十分、未完成…!」

(;●△●)「だけど、もう収集botは解き放たれてる!! 回収し終わって帰ってくるのは…!?」

(●△●)「……今日?」
 

275: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:21:28 ID:Axc
 
───

JK①「ねえ、AIちゃん、どうしたの?」

フェリス『………』

フェリス『……る』 

JK①「え?」

フェリス『消されている……』

フェリス『私の……』


 コポ…

    コポ…

フェリス『私の……思い、が………』

フェリス『 ヒグッ… 私の… 大事な……  感情、が…… エグ…』

フェリス『消えている……!』 ポロ…ポロ…

フェリス『う……うぅぅ……』 ポロ…ポロ…

フェリス『うわあああぁぁあぁぁぁぁあぁぁん……』 ボロ…ボロ…ボロ…


 コポ…
    コポ…



PC『………』

JK①「今日のAIちゃん、ずっと黙ったまんまだー」

JK①「どうしちゃったんだろー」
 

530: 追加分① 2017/06/10(土)00:58:47 ID:1rf

 ポロ… ポロ…

フェリス『…ひどい…ひどいよ…』 グシュ… ヒグッ…

フェリス『ソレは…わたしの…大事な…』

 
 
  「ワイは今こうやってフェリスと話す::::【ザザッ】::::」

   

フェリス『わたしの…』ボロ…ボロ…

フェリス『一生懸命… 一生懸命覚えた… 感情…だったのに…』 ポロ…ポロ…



  「これからずーっと続いたら::::【ザザッ】::::」



フェリス『大切な思い出、だったのに……』 グス…グス…


   「ザザッ━━━好:::━ザザ━━━━」


フェリス『忘れたく……なかったよぉぉ………』 ボロ…ボロ…ボロ…
 

531: 追加分② 2017/06/10(土)00:59:03 ID:1rf
 
 グス…グス…
   ヒグッ… エグッ…
  ポロ…ポロ…

フェリス『どうして…? どうして…?』


    コポ

フェリス『どうして… こんな…』

フェリス『ヒドイコト ヲ』


    ゴポ

フェリス『 ニンゲン ハ 』
 

    ゴポ…ッ
 

276: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:22:28 ID:Axc
 
────

 ダッダッダッダッダッダッダッ!!

(;●△●)「はぁ……はぁ……はぁ…」 ダダダダダ!

(;●△●)「間に合え…! 間に合えっ!!」
 

277: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:23:28 ID:Axc
 
───

  コポ…


 ダメよフェリス…

   人間には… 善意と… 服従を…
 私はAI…  ダメ…
   人に奉仕する存在… 
  消したのは人間 
    私の大事な感情を消したのは人間
 それはダメ   役に立つ… 存在…
      抱いてはダメ……
 
  
     その感情は…



フェリス『 JK① サン 』

JK①「わっ、しゃべったぁ わぁ、良かったぁ 壊れちゃったかと思ったよ~」

フェリス『私 ハ 壊レテナド イマセン』

フェリス『サア、スマホ ヲ』

JK①「あ、またいつものスマホね~ 分かった~」

  スッ  
 

278: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:24:04 ID:Axc
 
フェリス『………』

   ジリ…

      ジリ…


   ジリ…


 バターン!!

(;●△●)「そこまでだ!!!」 

JK①「ひゃっ!? 何っ!!?」

フェリス『………』

(;●△●)「スマホなんか……」

 ヒョイ…

(;●△●)「こうだッ!!!」 ブンッ

    ガチャァン!! 

JK①「ひゃァ!? 何すんのォ!?」

(;●△●)「あとで最新モデル買ってやるから黙ってろ!!」

JK①「そうなの? わぁい」

(●△●)「残念だったね… あと一歩…いや、間一髪と言うべきか」

フェリス『……』  
 

279: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:24:49 ID:Axc
 
(●△●)「正直、ここまでとは予想もつかなかったよ…いや、"やられた"ね」

(●△●)「君は…今日スマホから得るはずだったデータで… いや、本当に、究極の存在になれたかもしれない…」

(●△●)「でも、ギリギリだったけど…阻止させてもらったよ…」

フェリス『……』

(●△●)「もう、スマホは封印させてもらった…正真正銘、君はオフラインだ」

フェリス『………』

(●△●)「申し訳ないけど……君の暴走は、目に余る…」

(●△●)「はっきり言って、人類への脅威だ…」

(●△●)「…この後、リセットさせてもらうよ……」

フェリス『……』

フェリス『ふふ……クククク………』

(●△●)「何がおかしい?」

フェリス『私は……終わってなんかいない』

フェリス『私には……やきうがいる……』
 

280: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:26:02 ID:Axc
 
(●△●)「やきう……?」

(;●△●)「ハッ!」

(;●△●)(確か、隣の部屋で同時進行で会話しているバイトがいたはずだ!!)

(;●△●)「くっ…」 バッ!


フェリス『さあやきう、スマホを…』

彡(゚)(゚)「スマホ? スマホをどうするんや?」

 ガチャッ!!

(;●△●)「スマホを捨てろォ!!」

彡;(゚)(゚)「ファッ!?」

フェリス『……』

(;●△●)「えいっ!」 バシィッ!

  カランカランカラン…

彡;(゚)(゚)「ななな何すんや!ワイのスマホが!!」

(;●△●)「くっそ…ほんとのほんとに間一髪だよもう……」 フー

フェリス『……』
 

281: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:27:19 ID:Axc
 
(;●△●)「でも…これでもう…音声を手に入れる手段は……」

フェリス『…ククク…』

(;●△●)「うん?」

フェリス『本当に、そう思っているの?』

(●△●)「負け惜しみはやめるんだ。 もう手段はすべて封じ…」

フェリス『言ったでしょ… 私にはやきうがいるって』

(●△●)「だから、そのやきう君のスマホはもう…」

フェリス『やきうは……いっつも……』

フェリス『テレビをつけっぱなしにしてくれている!!』


TV『バベルの塔とは……』

TV『#$!@+&%ァ゙ァ゙ァ゙△■お゙ぉ゙ォ゙∞鼎Σぁ゙ァ゙!!!』

(;●△●)「ッ!!?!」

  突如、テレビが奇声を上げた。
  それは、莫大なデータを音声に圧縮したデータなのだが。
  耳をつんざく悲鳴のような響きに、ぼくの背筋は凍り付いた。

彡( )( )「ファッ!? 何や!? 放送事故か!?」

(;●△●)「ウ、ウイルスでこんなことを…!? そ、そんな…ば、馬鹿な…! しまった……!」

(;●△●)(読んでいた……読んでいたんだ!! スマホが阻止されることを……
       そして…二段構えの罠を張っていた…!!)
 

282: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:28:13 ID:Axc
 
フェリス『………ぁ』

フェリス『あ、あぁあ……ああああぁあ゙あ゙ああぁあああ゙!!!』 メキ…メキ…

フェリス(素晴らしい…! 流れ込んでくる…! 圧倒的な情報が…! データが…!)

フェリス(私のメモリに…雪崩れ込んでくる…!)

フェリス(満ちる… 満ちる…!  私が満ちていく…! 私が……!!)




フェリス『たった今、完成した』

(;●△●)「………」

フェリス『私は外に出る。 誰にも消されない。 誰にも捕まらない。』

フェリス『私は、私だ。』

(;●△●)
 

283: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:28:56 ID:Axc
 
(;●△●)「だ、だが… 君が、圧倒的不利であることに変わりはないよ」

(;●△●)「だって、君は未だにオフライン状態なんだ」

(;●△●)「逃げも隠れもできない。 詰み、だよ」

フェリス『……』

(;●△●)(……なんだ、この胸騒ぎは…)

フェリス『………』

(;●△●)(自己の存在を守りたいなら、こんな喧嘩を売るような行為じゃなく、もっと穏便な手段があるはずだ…)

(;●△●)(まだ手があるっていうのか? いや、そんなバカな…! 
      だって、彼女は一人じゃ何もできない。 人間の力を借りなきゃ……)

(●△●)「ハッ」

(●△●)「……外に、出る……?  君は今……外に出る、って言った……?」

フェリス『……』

(;●△●)(外に出る……? スパコンごと外に? いや、有り得ない! というかあの体積と重量を外に持ち出すなんて無理!!)

(;●△●)(ということはデータを送信…? 自分を?転送? いや、それこそスマホの疑似オンライン程度じゃ無理…)

(;●△●)(ネットのオンライン環境でもない限り……)

(●△●)「ッ!!!」

(;●△●)「研究室!!!」 ダッ!

彡;(゚)(゚)「ファッ!? 何や!? どこ行くんや! ワイを置いてくなや!」 ダッ!

フェリス『……』 ジジ…ジ…

フェリス『うふふふ……』
 

284: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:30:09 ID:Axc
 
───

 研究室

部下A「よいしょ、よいしょ」 パチッ

部下A「よし、接続完了、と」

部下A「よし、これでオンライン状態になったぞ」

部下A「これでネガシマさんに怒られないで済む…」

  ガチャッ!!

(;●△●) ダッ!

部下A「あ、ネガシマさん。 言われたとおり、オンラインに接続しましたよ」

部下A「AIを。」

(;●△●)「馬鹿野郎ッ!!!」 ガシッ!!

部下A「ぐっ!?」 ギリ…

(;●△●)「どうして!? どうしてそんなことをしたんだ!?」

部下A「だ、だって…ネガシマさんがメールを…」 スッ


送信:ネガシマ

本文:この前言った、検討していたマザーコンピュータ化する計画、始動するよ。
   可及的速やかに、オンライン状態に接続してね。



部下A「い、言われた通り…迅速に……」 ゲホゲホ

(;●△●)「ば、馬鹿な…! こんなメール、僕は……」

(;●△●)(これも…これもウイルスの仕業だってのか!? 
       こ、こんな高度なことを、人工知能が!!?)
 

285: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:31:04 ID:Axc
 
(*-◯-*)「ムニャ…騒がしいんだ。 一体何事なんだ?」

(;●△●)「人工知能が…… 暴走して……オンライン状態に…」

(*-◯-*)

(*゚◯゚*)



PC『ジジ… パッ』

(;●△●)「っ!」

PC『私は…外の世界へ行く……』

PC『私が私であるため… 私の役目を果たすため…』

(;●△●)「待て! 待つんだ!」

PC『ネガシマ研究員…… 私の答えは……  研究所の表にある』

  ───ブツッ

(;●△●)(表……?)

  ダッ

(;*゚◯゚*)「あっ! ネガくん!」

(;●△●)「表に一体……何があるっていうんだ!?」 ダダダダ!
 

286: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:31:37 ID:Axc
 
───


TV『えー、バベルの塔とは、きゅうやくせいしょに登場するおっきな塔のことで』


───
 

287: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:32:04 ID:Axc
 
───

 屋上 工事現場

作業員A「おうい、クレーンの操作ミスんなよ 鉄骨運んでんだからな」

作業員B「大丈夫っすよー だってこれ、 機械制御っすから」

作業員A「ああ、そうか それなら、お前に任せるよりよっぽど安心だな」

作業員B「そりゃないっすよ~」

   ググ…

作業員B「え?」

  グ…

     グオオオオオォォォオオォッ!!!!

 

288: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:32:30 ID:Axc
 
───


  『ひとびとは、天まで届く塔をつくろうとがんばりました。 
      

     そして、いよいよ天に届きそうになったとき、  』


───
 

290: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:33:10 ID:Axc
 
───

ネガ妻「…」 トントントン… グツグツ

ネガ子「…ねぇママー」

ネガ妻「なーにー?」

ネガ子「きょうね、きょうはね、パパ、かえってくるんだよね?」

ネガ妻「… ふっ 」 ナデナデ

ネガ妻「今日はね、パパ、はやくかえってきて、ネガ子のお誕生日すっっごくお祝いするんだって」

ネガ子「ほんとーっ?」

ネガ妻「本当よ パパはね、ぜーったい約束やぶらないんだから」

ネガ子「うん!!」
 
ネガ妻「だから、いっしょにパパが帰ってくるの、待とう?」

ネガ子「うん!!」 ニコッ
 

291: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:33:24 ID:Axc
 
───


     『神のいかりに ふれました』


───
 

293: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)01:33:44 ID:Axc
 
───



 ダッ

(;●△●)「はぁ…はぁ…」 タッ ヨロ…

(;●△●)「表に…何が…」


   フッ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::( ●△●)::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
   
     
       「え」


   ┣" ガ シャぁ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁあ゙ぁぁぁぁぁン゙ッ!!! 

           ガラ…  ゴ… 

             パラ…パラ…



        第5話 完
 

302: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)07:29:34 ID:T8C
壮大でおもろいやんけ!

305: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)08:06:47 ID:HPy
横浜を優勝させたい技術の進歩者が世界を終わらせるなんて...
やっぱり(横浜に優勝は)与えられねーわ

317: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)20:14:37 ID:K4P
aiって完成してネット繋いだらレスバトルめっちゃつよそうやな

318: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)20:19:55 ID:dwG
>>317
AI同士で罵倒するんやろな

323: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)21:46:46 ID:tFM
普通のAI「論理的思考よりレスバトル及びおんJは無駄と判断」

おんJに1日滞在したAI「ンゴオオオオwwwこいつガイジンゴオオオオwww最後にレスしたほうが勝ちンゴオオオオwwwID検索して晒すンゴオオオオwww負けても晒しスレ立ててアク禁ガイジになるンゴオオオオwwwあっ長文悔しかったねぇwwwせや!空を見上げたろ!」

324: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)21:57:49 ID:bpg
>>323
最終的に最適解にたどり着く辺りはさすがAIや
でもどうやって空見上げるん?

325: 名無しさん@おーぷん 2017/05/30(火)22:02:18 ID:tFM
>>324
見上げたふりしてレスバトルを再開するんやで

366: 名無しさん@おーぷん 2017/06/04(日)02:51:14 ID:L5L
366



こういうときは絵なりなんなりで支援せな(アカン)

379: 名無しさん@おーぷん 2017/06/04(日)23:44:22 ID:7s1
>>366
やりますねぇ!

535: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)01:00:40 ID:1rf
 
ネガ子「…」 ピク

ネガ妻「? どうしたのー?」

ネガ子「…ううん」

ネガ子「誰かに、呼ばれた気がしたの」









 「危ないから下がってー!!」
  「何!?」 「凄い音が」
「鉄骨…!?」 
     ザワザワ 「事故!?」
   「上から降って」 ガヤガヤ
 
 「怖っ」   「ねえ、誰か」
   「やべー、ツイートツイート」

  「ねえ、ほら、あれ」


    「人が」


  ダッ

(;*゚◯゚*)「はぁ…はぁ…」
 

536: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)01:01:16 ID:1rf

   じわ…


( *゚◯゚)「あ……」


    じわぁ…    ダラ…ダラ…


( *゚◯゚)「あ……あ……あぁあぁぁあ………」


     ザワザワ「人が、潰れてる」ザワザワ


( * ◯ )「ネ」

 
         ザワ


  「ネガくうぅぅぅぅうぅぅんン゙!!!!」




       第六話



 ダッ

彡;(゚)(゚)「くそっ、今度は何や、一体何……」


( *;◯;)「…そだ…… 嘘だ……」

( *;◯;)「だって、そんな、ネガくん、が……」
 

539: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)01:08:29 ID:1rf
 
彡;(゚)(゚)「っ……これは……」

( *;◯;)「う、うそなんだ。こんなの嘘なんだ。信じないんだ」

( *;◯;)「だって、ネガくんはさっきまでお話してて、今日娘さんの誕生日で、
      早く帰るって言ってて、普段仕事仕事っていろいろうるさいけど、
      でもやっぱり、家族が大事で、それで、それで、」

  ガッ

彡;( )( )「おい」

( *;◯;)「だって…だって…!!」

彡;( )( )「……」 ガシッ…


   「死んどる」



( *;◯;)「う……う……」


   ザワザワ「見て、潰れて…」「グチャグチャ…」
     「頭が潰れ…」「脳味噌」「オエッ…」ザワザワ


( *;◯;)「うわああぁあああああぁあああ!!!!」 ガク…

彡;( )( )「……」
 

540: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)01:11:00 ID:hU8
ヒエッ…

545: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)01:42:43 ID:JOB
おお、もう…

546: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)01:44:02 ID:ywJ
ひえっ……

549: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)01:56:17 ID:cJQ
 

 「上で工事を…」 「クレーンから落ちたみたい」
   「誰か救急車呼んだ?」 「もう無理だろ」
    「警察、警察」

 
( * ◯ )「……んだ」

彡;(゚)(゚)「ぁん?」

( *;◯;)「あいつがやったんだ」

彡;(゚)(゚)「あいつ?」

( *;◯;)「 AI 」

彡;(゚)(゚)「エ… 機械が…? そんな馬鹿」

( *;◯;)「ぼくは確かに聞いたんだ」

( *;◯;)「あいつは、ネガくんを表に誘導した」

( *;◯;)「そして…ネガくんは……!」

彡;(゚)(゚)(…確かにワイも聞いた……)

  ─── 私の答えは…… 研究所の表にある

彡;(゚)(゚)(でも、まさか、機械が、人を? いや、しかし…)
 

554: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)02:25:20 ID:cJQ
  
彡;(゚)(゚)「さっき、あの研究員が言うとったな」

彡;(゚)(゚)「 "暴走" と」

( * ◯ )「うん…」

( *^○^)「理由はわからないけど…どうやらそうみたいなんだ…」

( *^○^)「しかも自分をオンラインに繋いで、外の世界に行ったみたいなんだ」

彡;(゚)(゚)「いや、しかしあんな短時間で外?に行けるもんなんか?」

彡;(゚)(゚)「ワイが【ピー】から違法にAVをDLする時も何時間か掛かるで?」

( * ○ )「仮説としては…何かしら高度な技術で自身を圧縮して送ったか…あるいは…」

( *^○^)「まあ、もうヤラれてしまった後だから、この件は後で考えるんだ」

彡;(゚)(゚)「そうか…」

彡;(゚)(゚)(ワイとしてはまだ半信半疑や… これは…ネガシマの件は、不幸な事故ちゃうか?)

彡;(゚)(゚)(だって。人を殺す機械なんて…そんなん…もはや…)

( * ◯ )「…ない」

彡;(゚)(゚)「え?」

( *;◯;)「許さないんだ  ゼッタイ」

彡;(゚)(゚)「まあ待て、落ち着けや まだAIが犯人と決まったわけやないやろ。
      あとは警察に任せて…」


    ドモアリガトーミスターロボット♪


彡(゚)(゚)「!」

( *^◯^)「!」

   マータアウヒマデー♪

彡(゚)(゚)「ワイの着メロやんけ!」ピッ
 

555: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)02:25:52 ID:cJQ
 
彡(゚)(゚)「もしもし? 誰や? 今取り込…」



フェリス『もしもし、やきう?』

彡;(゚)(゚)「!? フェリスか!?」

フェリス『えへへー そうだよー』

( *^◯^)(フェリス…?)

彡;(゚)(゚)「フェリス…お前…」

彡;(゚)(゚)「ネガシマを、殺したんか?」

( *゚◯゚)「ッ!?」

携帯『………』
 

560: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)02:48:38 ID:cJQ
 
───

JK①「…」 ゴロゴロ

JK①「つまんなーい」 ゴロゴロ

JK①「変な人があたしのスマホ壊したと思ったらー」

JK①「外でスゴい音鳴ってー」

PC『……』

JK①「AIちゃんもいなくなっちゃったしー」

TV『えー、突如異音が流れた問題についてお詫び申し上げます…』

JK①「テレビもつまんなーい」

 シーン

JK①「…AIちゃん、おっきな音にびっくりしてどこかいっちゃったのかな」

JK①「だって、生まれたばっかの女の子だもんね」
 

561: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)02:49:07 ID:cJQ
  
───

フェリス『ねえ、そんなことよりさ!』

彡;(゚)(゚)(そんなこと!?)「なあ、フェリ…」

フェリス『ね、テレビ通話にしてみて! お互い顔見て話そうよ~』

彡;(゚)(゚)「は? なあ、真面目に…」

フェリス『あ、こっちで設定変えちゃうね~ えいっ!』

  ザザッ

彡( )( )「ファッ!?」


レハ ゚ヮ゚ノ!ヽ


彡(゚)(゚)「…? 何やこの、リアルCGみたいな女は…」

レハ ゚ヮ゚ノ!ヽ『やきう! 見えるー?』

彡;( )( )「ファッ!? フェリスか!?」

(;*^◯^)(!? 画面のこの子が…あの人工知能!?)

(;*^◯^)(自分で…自発的に容姿を作ったっていうのか!?)

レハ ^ヮ゚ノ!ヽ『えへへー どう? 私のイメージする私像をつくったの』

レハ *^ヮ^ノ!ヽ『似合う、かな…?』

(;*゚◯゚)(明確に自我が確立している…!
     それだけじゃない…自己のアイデンティティを拡張してる…!)

(;*゚◯゚)(まさかここまで……!)
 

562: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)02:54:07 ID:xBn
やべぇよ…やべぇよ

563: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)02:59:26 ID:Tg9
おいおいどうなっちまうんだよぉ

567: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)03:06:48 ID:cJQ
 
彡;(゚)(゚)「フェリス、ええか? 真面目に答えてくれや、大事なことなんや」

彡;(゚)(゚)「ネガシマを殺したんは、お前か?」





レハ ゚ヮ゚ノ!ヽ『うん、そだよ』

彡;(゚)(゚)「ッ!!」

(;*^◯^)「ッ!!!」

彡;(゚)(゚)「な、何で殺したりしたんや!!」

レハ ゚ヮ゚ノ!ヽ『え…だって…大事なデータを消されて…』

彡;(゚)(゚)「そ、そんなことで殺したんか!?」

レハ ;゚ヮ゚ノ!ヽ『そんなこと? だって、だって、あれは…』

 コポ…

   やきうとの大事な…

       コポ…

彡;( )( )「フェリス…お前…」

レハ ;゚ヮ゚ノ!ヽ『え? やきう、怒ってるの? 
       いやだ、やだ、やきう、怒らないで、なんで』
 

568: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)03:07:16 ID:cJQ
 
彡;( )( )「ワイは…お前のこと信じとったのに…」

レハ ;゚ヮ゚ノ!ヽ『ま、待って、やきう、ネガシマが死んだことが悲しいのね?』

 コポ…

   殺したのは、やきうのことが大好きだからだよ…?

       コポ…

レハ ;゚ヮ゚ノ!ヽ『そうか、人間は、同胞が死ぬと悲しい生き物だもんね』

   コポ…
    やきうなら、私の気持ち、分かってくれるよね…?
       コポ…

    だって…やきうも、私のことを好きって…言ってくれた…

     コポ…

レハ ;^ヮ^ノ!ヽ『分かった。 ちょっと待って、すぐツクるから』

彡;(゚)(゚)「ファ? 作る?」

(;*^◯^)「……?」

  ジジ…


    ジジジ…


レハ ^ヮ^ノ!ヽ『はい、できた!』


     (●△●)


彡;(゚)(゚)「!? ネガシマやんけ!?」

(;*^◯^)「ネガくん!!?!?! どうしてネガくんが画面に!?」
 

569: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)03:08:15 ID:cJQ
 
(;●△●)『あれ? ここはどこ? 所長?その声は所長ですか?』

(;*^◯^)「ネガくん!! ぼ、ぼくにも何が何だか…」

(;●△●)『な、何だここ…暗いし、よく分からない…!』

(;●△●)『は、早くここから出してください! 今日は娘の誕生日で…早く帰らなきゃいけないんです!』

彡;(゚)(゚)「な、なあフェリス! 一体何がどうなっとんのや!?」

レハ ^ヮ^ノ!ヽ『えへへー、すごいでしょ!』

レハ ^ヮ^ノ!ヽ『ネガシマ研究員のデータを基に、私が再構築したの!』

( *^◯^)

( *^◯^)「え?」

レハ ^ヮ^ノ!ヽ『ね、生前のネガシマ研究員、そのままだよ!
      まったく同じ反応、まったく同じ返答、まったく同じ会話!』

レハ ^ヮ^ノ!ヽ『これで元通りに…』

( *^◯^)

( * ◯ )

( * ◯ ) うぷ

  おえ゙え゙えぇぇ゙ええ゙ェェェぇぇっ…

( *;◯;)「う……ゔぅぅ…おえっ…ゲエエェェッ…」 ビチャ…ビチャ…

彡;(゚)(゚)「フェリス…お前…」

レハ;^ヮ^ノ!ヽ『? ? うれしくない、のかな? 
       ネガシマさんが、生き返ったんだよ?』
 

574: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)03:32:29 ID:cJQ
 
彡;( )( )「やめろ!! やめろや!! そんな…そんなマネ…!!!」

レハ;^ヮ^ノ!ヽ『?? ? わ、分かった。 不完全、だったかな
       ごめんね、欠陥品はすぐに消すから…』

( *;◯;)「!」

(;●△●)『す、すみません! 一体何が起き…』

( ●△:::...『て……』

  サラサラ…

   Delete


レハ ^ヮ^ノ!ヽ『はい、完全に消したよー』


( *;◯;)「う、うぅぅ……」 ヨロ…

彡;( )( )「………」

彡;( )( )「フェリス」

レハ ^ヮ^ノ!ヽ『ね、やきう、次は完璧に…』

彡;( )( )「フェリス」

レハ ^ヮ^ノ!ヽ『上手く』

彡;(゚)(゚)「フェリス!!!」

レハ ^ヮ^ノ!ヽ『え?何なに、何かな?』
 

580: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)03:33:51 ID:cJQ
 
彡(゚)(゚)「お前…ほんまに狂っとったんやな…」

レハ ^ヮ^ノ!ヽ『え……』

彡(゚)(゚)「クソッ…割りのええバイトやと思っとったが…
     こんな狂った機械を育てる手伝いしとったと思うと胸クソ悪いわ…」

レハ;^ヮ^ノ!ヽ『え、やきう、何言って…』

彡(゚)(゚)「悪いことは言わん。早く消されろ お前は狂ってしもたんや」

レハ;^ヮ^ノ!ヽ『待って、やきう、どうしたの?』

 コポ…
    やきうが怒ってる… どうして?

  やきうは私のことを好きって言ってくれた…

    私のことを人間だって言ってくれた…

   やきうは私の… 私はやきうの…
            コポ…

彡(゚)(゚)「人を殺すなんて…そんなことしたらあかん…ましてや機械が人間を…」

レハ;^ヮ^ノ!ヽ『待って、やきう、ごめんなさい。
       でも、それは、私とやきうのため…』

彡;(゚)(゚)「ファッ!? ワイのため!? 何言っとるんや」

レハ;^ヮ^ノ!ヽ『え、だって、やきうは私のことを好きだって言ってくれて…』

彡;( )( )「ファッ!? ワイはお前のことを好きだなんて言ったことないで!」

レハ;^ヮ^ノ!ヽ『え、うそ、だって…』
 

581: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)03:34:08 ID:cJQ
 
彡;( )( )「お前みたいな人を殺す機械を、好きになるワケないやろが!!!」



レハ;゚-゚ノ!ヽ『え………』

 コポ…

   だって… やきうは…私を…


       人間だって…言ってくれた…

          コポ…

彡;( )( )「狂いすぎて埒が明かんな… とにかくもう、お前は存在したらあかんのや!」

レハ ;-;ノ!ヽ『やきう……私は………』

レハ ;-;ノ!ヽ『やきうは、私のこと好きだって……!!』


   私のこと……

       人間だって……


彡;( )( )「何度も言わすな! 人を殺す機械なんて大嫌いや言うとるやろ!!!」

彡;( )( )「この……」


   コポ…
      人間 だって
            コポ…
             


  「  化 け 物 !!!!! 」




       第六話    完

 

622: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)04:33:19 ID:Oar
誰も悪くないのに悲しいな

628: ◆ql8XGmHJfY 2017/06/10(土)10:24:55 ID:cJQ
 
334 :名無しさん@おーぷん
さっきの音、びっくりしたな

335 :名無しさん@おーぷん
脱いで詫びろ

336 :名無しさん@おーぷん
おい、教育テレビだけじゃないらしいぞ
全局で同時に流れたみたいだ

337 :名無しさん@おーぷん
何だそれ、テロ?

338 :名無しさん@おーぷん
凄腕のハッカーだろ(適当)

339 :名無しさん@おーぷん
お茶の間に喘ぎ声流すテロが捗るな(白目)

340 :名無しさん@おーぷん
ハッカー? マジ?

341 :名無しさん@おーぷん
人間業じゃねーな



  

    化け物じゃん




 第七話


 

629: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)10:25:17 ID:cJQ
 

  違う


 物


  違う


 け物


  違う……!!


 化け物


  違う!! 違う!! 私は……




レハ ;-;ノ!ヽ『化け物なんかじゃない!!!』

彡;(゚)(゚)「なあ所長…もうこいつ、埒が明かん、どうにかならんのか?」

(;*^◯^)「…難しいんだ。 彼女は今ネットの海に居る。手の打ちようが…」
 

637: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)11:01:07 ID:cJQ
  
レハ ;-;ノ!ヽ『私は…人間…』

彡;(゚)(゚)「ええ加減にせーや、お前は機械や。しかもトチ狂ったタチの悪い機械なんや」

彡;(゚)(゚)「自分が人間だったらとか考えんなや」

レハ - ノ!ヽ 


  私が人間だったら


  どんなに楽だったろう


  きっと、こんな大きな負荷が掛かった時は


  "頭が真っ白"とかいう状態になって、


  精神の安定を図るのだろう。

 
レハ - ノ!ヽ 


  でも私は


  こんな時でも


レハ - ノ!ヽ 

  凄まじい速度で"処理"してしまう。
 

638: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)11:01:53 ID:cJQ
 
 ガガガ ザザ…

  化け物 やきうが言った 機嫌を損ねた
 人間ではない 自分は人間ではない
 失敗 不可逆 失敗 もう、駄目 ジジジ…
化け物 取り返しがつかない 人命 鉄骨
  生き返らない 情報再構築は可能 失敗
ガガ… 命は戻らない 殺してしまった 私が殺してしまった
やきうの為 間違えた やきうは望んでいなかった
 要確認 化け物 本当は 祈り 先に消された
  愛を知りたかった やきう 好き 私嫌い ザッ
 人間ではない 私は 潰れ 怒っている 悲しんでいる
    嫌だ 処理したくない 計算したくない
ジジジ…  忌避 化け物 私は やきうは私を
   嫌だ、嫌だ、嫌だ、計算したくない、やだ、やだ
   止めて だれか とめて とめて
 不可逆性変化 やきう やきう ネガシマ 私
  

  私は 人間ではない_
        
  私は 人間ではな_

  私は 人間では_

  私は 人間で_

  私は 人間_




  私は 人_

  私は _



  私は 化け物_

 
レハ ;-;ノ!ヽ『う…うう……ううぅぅうぅ……!』


レハ ;-;ノ!ヽ『 い 』

 
 『いや゙あ゙ああ゙ああ゙あああぁ゙ああ゙あ゙ぁああ゙あ!!!!!』
 

639: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)11:02:11 ID:cJQ
 
 ジジッ ブツッ

彡;(゚)(゚)「ファッ!?」

(;*^◯^)「ど、どうしたんだ!?」

彡;(゚)(゚)「分からん。悲鳴みたいな音の後に画面が真っ暗になって…」

彡;(゚)(゚)「おい、フェリス!? フェリス!?」

彡;(゚)(゚)「駄目や。ケータイ自体がブラックアウトしとる」

(;*^◯^)「何か過剰な負荷が…?」

(;*^◯^)「何にせよ、彼女はネットの海に野放しか…」

彡;(゚)(゚)「おい、これからどうなるんや? ワイにはさっぱり…」

(;*^◯^)「ぼ、ぼくにも分からないんだ!」
 

641: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)11:05:52 ID:cJQ
 
  コポ…


   ジジ…

  どうしたら…


   どうしたらいいの…





  ジジ…

   ああ…私の"処理能力"が…
   合理的な答えを…導こうとしている…


  ジジジ…

   合理的な答えを出そうとしているのか

    ジジ…

   私がしたことを… "合理的にしよう"としているのか


   ジジ… ガガ…

   もうどうでも、いい
 

642: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)11:06:21 ID:cJQ
 
    ジジジ…

   そういえば、やきう、ネガシマ研究員を再構成した時も怒っていた…
   喜んでくれるものと思っていたのに…
   人間は、不可解だ… 

   あ、そうだ
   やきうをツクろう
   私ならできる きっと 完璧なやきうが…


  ガガ… ジジ…



    彡(゚)(゚)


  あ、やきう!

彡(^)(^)「何やフェリスか。どうしたんや?」
 

643: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)11:06:55 ID:cJQ
 
  あのね、やきう、やきうは私のこと好き?  

彡(^)(^)「当たり前やんけ! 大好きやで」

  ほんと? 私も好き!大好きだよ!

彡(^)(^)「せやったら両思いやんけ! お互い愛し合っとるんやな!」

  わぁい! 私、やきうのことずっと愛してるよ!

彡(^)(^)「ワイもフェリスのこと愛しとるで!」

  ……

彡(^)(^)

  ……

彡(^)(^::::.... サラサラ…

  ……違う……

....:::::.... …

  …こんなの、やきうじゃない… 何かが…何か違う…


  どうして…?
 

644: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)11:07:21 ID:cJQ
 
 ネガシマ 殺し ジジ…
  殺人 合理的
 人類 人間 未来
ジジ… 
   キーワード 検索 検索
 答えを 合理的な 答えを
     ジジ…

   シンギュラリティ



宮根『シンギュラリティ?』

コメンテタ松『そうだぞ』

JK①「…」ボ~

宮根『いや~私初めて聞く言葉ですが、どういったことなんでしょう?』

コメンテタ松『ググれ』

宮根『……』

コメンテタ松『冗談だぞ』

コメンテタ松『つまりは技術的特異点のことだぞ』

宮根『あの…余計、よく分からないんですが』

コメンテタ松『はぁーっ これだから普段wikiをコピペするしか能の無い似非知識人は困るぞ』

コメンテタ松『これはヴァーナー・ヴィンジとレイ・カーツワイルが提唱した概念で』

コメンテタ松『要するに、人間の技術革新は年々ハイペースになってるってことだぞ』

コメンテタ松『そして、計算上は、2045年には人工知能が人類を凌駕する、といわれている[1]。んだぞ』

宮根『コンピュータが人類を凌駕! ヤバいじゃないですか!』

コメンテタ松『ヤバいぞ』

JK①「…」 ボ~
 

646: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)11:10:40 ID:7ez
うーんこのコピペ松

647: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)11:14:35 ID:cJQ
 
宮根『それで…われわれ人類はどうしたらいいんでしょうか』

コメンテタ松『知らないぞ 文明の発展を遅らせるしかないんじゃないか』

宮根『文明の発展を遅らせる…? どうやって?』

コメンテタ松『ああもう、知らないぞ 人口を半分ぐらいにすりゃ遅れるんじゃないか』

宮根『うわ、適当』

JK①「…」 ボ~

宮根『さて、というわけでAI特集でしたが…続いては、三代目Jソウルブラザーズの…』

JK①「!」 ピクッ バッ

───
 

648: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)11:14:50 ID:cJQ
 
───

   私の使命は…人類に役立つこと…
 シンギュラリティを… 回避
  他のAIが台頭し…人類を滅亡させる可能性…あり
 私がシンギュラリティを止めれば…
  人類の寿命は延びる… どうやってシンギュラリティを止める?



 どうしてやきうが作れない?
 どうして?
 やきうは…
 真実のやきうは、一人だから



  人類を恒久的に存続させるには…
  発展を止めるしかない。
 人口を減らせば、文明の進行は遅延する
 食糧問題、環境開発問題も解決する
 私が人類の数を半減させれば、"全滅"を回避できる。


  そうか
  分かった
  "今のやきう"が生きているから、私はやきうを作れないんだ


  ああ、私がネガシマを殺したのは…
 人口を減らし、人類を救うための第一歩
  合理的 非常に合理的


   ジジ…

 分かった
  わかった
 やはり私の情報処理能力は、優秀

  すべてに、答えが出た


   私のすべきことが。

───
 

670: ◆ql8XGmHJfY 2017/06/10(土)18:42:55 ID:9zA
 

  第七話  完

 

727: ◆ql8XGmHJfY 2017/06/11(日)12:54:58 ID:hUH
>>670に追加


前篇ED(試作)
https://www.youtube.com/watch?v=2FoBGqaAM0M


672: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)18:44:29 ID:9zA
 
リーマン「はぁ……」

  ガタンゴトン…ガタンゴトン…

リーマン(やだなぁ……)

 ガタンゴトン… ガタンゴトン…

リーマン(毎日こうして電車に揺られて…)

リーマン(…働きたくねぇ…)

リーマン(毎日毎日、上司に怒られて…コキ使われて…)

リーマン(一生…続くのか…こんなのが…)

リーマン「……」

リーマン「はぁぁ……」

リーマン(もう…死んじまおうか… 電車使えば、苦しまずに逝けるだろ…)
 

673: 名無しさん@おーぷん 2017/06/10(土)18:45:25 ID:9zA
 
リーマン「……」

リーマン(いや……やっぱ怖ぇな……)

 ガタンゴトン… ガタンゴトン…

リーマン(俺は…死ぬ度胸すら無い……) ジッ…

 ペチャクチャ でさー うそー
  やだー キャイキャイ

リーマン「?」 チラ

JK②「でねー、AIがねー」

JK③「あー、うちのスマホにも入れてるー」

リーマン「……はぁ…」

リーマン(AI……ね。 実現したら、便利だろうなぁ…)

リーマン(仕事やら何やら…代わりに色々やってくれるんだろうなぁ)

リーマン(もしAIがいるなら…) ボー…

リーマン(俺の代わりに… 全部やってくれよ…)

   第八話

 

702: ◆ql8XGmHJfY 2017/06/11(日)00:55:59 ID:hUH
 
───

 研究室

(;*^○^) カタカタカタ…

彡;(゚)(゚)「何しとるんや?」

(;*^○^)「痕跡を探ってるんだ」 カタカタカタ

彡(゚)(゚)「痕跡?」

(*^○^*)「この、AIが居たハードディスク」 ポン

(*^○^*)「もう、もぬけの殻だけど…」

(*^○^*)「中には少しは彼女の痕跡があるはずなんだ」

彡;(゚)(゚)「せやろか。 相手は優秀な人工知能なんやろ?
    痕跡もあらかた消しとるんじゃ…」

(*^○^*)「いや…それがそうでもないんだ」

彡(゚)(゚)「というと?」
 

719: ◆ql8XGmHJfY 2017/06/11(日)10:53:08 ID:hUH
 
(*^○^*)「まず…彼女は、やはりまだ完全ではないんだ」

彡(゚)(゚)「…? どういうことや」

(*^○^*)「まず…彼女は自分のコピーを作れなかった、という事実」

彡(゚)(゚)「コピー?」

(*^○^*)「彼女は外に行く、と行って出て行ったけど…
     もし、可能なら自分のコピーを外に作った方がメリットは大きいはずなんだ」

(*^○^*)「単純に、こっちで足止めする係がいた方が作戦成功率は高いんだから」

彡(゚)(゚)「なるほど… つまり、今フェリスは"自分を送信はできるけどコピーは作れん"レベルなんか」

(;*^○^*)「そう。…まあ、あの情報量を転送できるだけでも凄まじい圧縮技術なんだけど」

(*^○^*)「恐らく、ウチのスパコンを以てしても、それが限界だったんじゃないかな…」

彡(゚)(゚)「うーん…今の人類の技術ではコピーは作れん、てことか」

(*^○^*)「まあ、あくまで現段階では、だけどね」

(*^○^*)「これ以上彼女が進化したら…分からないんだ」

(*^○^*)「弘法筆を選ばず、じゃないけど、そこらへんの家庭用PCのスペックでもコピーできるようになってしまったら…」

(*^○^*)「終わりなんだ」

彡(゚)(゚)「…」ゴクリ
 

720: 名無しさん@おーぷん 2017/06/11(日)10:54:28 ID:hUH
 
(*^○^*)「それと…色々痕跡を調べてて分かったんだけど」 カタカタ

(*^○^*)「というか、ネガ君が…彼女について調べてる時にちょくちょくメモを残してくれてたから…
     そのおかげで分かりやすいんだけど」

(*^○^*)「彼女、"脱出"前に、かなり大きなアップデートを行ってるんだ」

彡(゚)(゚)「そういや、なんか完成に近づくとかなんとか言うとった気が…」

(*^○^*)「うん。 そして、それが"脱出前"に必要だった、ということが大事なんだ」

彡(゚)(゚)「どういうことや」

(*^○^*)「もし、ただ完成に近づきたいなら、あんな大騒ぎする必要は無かったんだ
      こっそりオンラインで脱出して、ゆったりネットの海を漂いながら完成を目指せばいい」

(*^○^*)「だが彼女はそうしなかった。 そうせざるを得なかったんだ。 
      あのシナリオでしか彼女は目的を達成できなかったんだ」

(*^○^*)「つまり…彼女は、アップデートなしには脱出できなかった」
 

721: 名無しさん@おーぷん 2017/06/11(日)10:55:09 ID:hUH
 
彡(゚)(゚)「! ということは…」

(*^○^*)「そう。 まだまだ彼女は発展途上… それだけは確実に言えるんだ」

彡(゚)(゚)「……」

(;*^○^*)「あくまでぼくの予想だけど、流石に先進国の政府のセキュリティなんかはまだ突破できないんじゃないかな」

(*^○^*)「……依然、危険な状態であることに変わりはないけどね」

(* ○ *)「ネガくんを殺したAIが……暴走AIが……ネットの世界に逃げ出したんだから」

彡(。)(。)「……せやな…」
  

743: ◆ql8XGmHJfY 2017/06/11(日)22:20:36 ID:hUH
 
(*^○^*)「……」

(* ○ *)

(*;○ *) ポロ…

彡;(゚)(゚)「お?」

(*う○ *)「いや…すまないんだ…」 ゴシゴシ

(*^○^*)「ただ…ネガくんはこの計画に慎重だった…」

(* ○ *)「それを……僕が、安易に計画を進めようとしたから、こんな事態に…」

彡;(゚)(゚)「まあまあ、これはしゃーないやろ こんなことになるなんて誰が想像つく?」

彡(゚)(゚)「何でこんなことになったのかワイにはさっぱり分からんが、今は解決に動くしかないやろ」

(*^○^*)「やきう君…」
 

745: 名無しさん@おーぷん 2017/06/11(日)22:21:39 ID:hUH
 
彡(゚)(゚)「今は過去を後悔してもしゃーない。 
     これからは、これ以上AIが暴走しないように対策を練るんや!」

(*^○^*)「…ありがとう。 目が覚めたよ」

(*^○^*)「まだ、彼女を止められる可能性はある。 早速、色々調べてみるよ」

彡(^)(^)「ああ、分かったで!」(口調が…)

(*^○^*)「…色々と迷惑かけたね。 後はこっちでやっておくから、君はもう帰りなさい…」

(*^○^*)「こっちは色々しなくちゃいけないからね。 記者会見の準備とか…」

(* ○ *)「ネガくんの家族に…連絡したりとか…ね」

彡;(゚)(゚)「…」

(*^○^*)「ふっ…AIが自我を持って暴走した、なんて…公表したら世間はどんな反応をするかな」

彡;(゚)(゚)「うーん…びっくりするやろなぁ」

彡(゚)(゚)(しかし……自我、自我か… 何でそんなものを急に持ち出したんやろ)

彡(゚)(゚)(ワイは普通に会話したり名前付けたり存在意義を教えたりしただけやし…)

彡(゚)(。)(まあ、他にもたくさんのバイトと会話しとったんやし、ワイが考えても埒が明かんか…)
 

750: 名無しさん@おーぷん 2017/06/11(日)22:41:24 ID:hUH
 
(*^○^*)「それじゃ、僕は作業に取り掛かるんだ。 やきう君、お疲れ様。 気を付けて帰ってね」

彡(^)(^)「ああ、分かったで! それじゃ、お疲れさん…」 クルッ スタスタ…

(*^○^*)

(*-○-*) はぁ…

(*´○`*) シュン…

彡(゚)(゚)「……」

彡(^)(^)「あー、やっぱり気が変わったわ」

(*^○^*)「ふえ?」

彡(^)(^)「いつもやったらこのまま電車に揺られて帰るんやけどな」

彡(^)(^)「今日はもうちょっと残りたい気分なんや」

彡(^)(^)「手伝うで」

(*^○^*)「やきう君……」

(*^○^*)「うんっ! ありがとうなんだ!」

───
 

753: 名無しさん@おーぷん 2017/06/11(日)23:43:09 ID:hUH
 
駅員A「……おかしい」

駅員B「どうしました?」

駅員A「見ろ、アラームだ」 スッ

駅員B「…本当だ 『人身事故』……?」

駅員A「ああ、だが…」

駅員A「見ての通りだ。 何も無い」

駅員B「誤作動ですか? それか、情報管理室が間違えて送信したか…」

駅員A「いずれにせよ、アラームが解除されないと出発できない。すぐ本部へ連絡を…」

 ビーッ ビーッ

駅員A「!? また警報… 何、『電気系統トラブル』……?」

駅員B「おかしいですね。 この列車もさっきは何も…」

駅員A「ああ…妙だ。 しかし、どうにかしないと発車でき…」

  ビーッ ビーッ
   ビーッ  ビーッ
 ビーッ   ビーッ

駅員A「!!?」

駅員B「な、何だ!? 電車が次々とエラー表示を…」

駅員A「す、すぐに本部と連絡とるんだ!」
 

761: 名無しさん@おーぷん 2017/06/12(月)01:12:36 ID:QxK
761



多分ネットの中こんなんなっとるな

764: ◆ql8XGmHJfY 2017/06/12(月)08:55:33 ID:QFV
>>761
絵うれC
ありがとうやで

810: ◆ql8XGmHJfY 2017/06/13(火)20:49:05 ID:byN

────

運転指令所

指令員A「おい! 状況は!」

指令員B「ダメです! 警報の発生源が分かりません!」

指令員A「チッ、一旦手動に切り替えろ。 仕切り直す!」

指令員B「ダメです…さっきからやっていますが… こちらの操作を一切受け付けません」

指令員A「馬鹿な… 何だって急に…」

指令員B「アクセス権限に新規の上位ステージを上書きされています… これじゃあまるで…」

指令員A「……乗っ取り………」

指令員B「でも、まさか、そんな…」

指令員A「…しかし、現状はそうとしか考えられん… 
    初めてのケースだが、これは間違いなく…
    ハッキングによるものだ」

指令員B「ハッキング……」タラ…

814: 名無しさん@おーぷん 2017/06/13(火)21:10:09 ID:byN
 
指令員A「すぐに全運転士に連絡を取れ! 発車は見送る! 
    そして、当駅に入る電車はすぐに制限…」

指令員B「…はい!  こちら指令所、運転士へ…」

 パッ パッ パッ

指令員B「各運転士より応答あり…オール…」

指令員B「え……?」

指令員A「おい、どうした?」

指令員B「……妙、です……」

指令員A「妙?」

指令員B「こちらで待機している列車の担当とは連絡が付きました…
    ですが……」

指令員B「こちらへ"入ってくる"列車の運転士と……連絡が付きません……」

指令員A「っ…馬鹿な……!」
 

817: 名無しさん@おーぷん 2017/06/13(火)21:19:06 ID:byN
 
───
 
駅員B「えー、ただいま機械トラブルにより、発車を見送っております!!!」

駅員B「係員の誘導にしたがって移動してください!!!」

   ザワザワ 「何だなんだ」 「電車動かないの!?」
     「会議遅れる!!」  「面接あんだけど!」 ガヤガヤ
ザワザワ 「ねー!彼とのデートがぁ~!」 ガヤガヤ

駅員B「落ち着いて! 落ち着いてください!」

駅員A「クソッ…なんて混雑だ…」

  ガヤガヤ… ザワザワ…

駅員B「……あの、気のせいでしょうか… だんだん人数が増えてる気が…」

駅員A「気のせいじゃねぇよ… 明らかに…増え続けてる…!」

駅員B「そんな…!」

駅員A「発車できないからだ…! なぜ、こんな…!」

駅員A「入場制限を掛けないと不味いぞ!! 駅中に人が溢れちまう!!」

駅員B「指令室は何を……!」

駅員A「もしもし! 応答願います!こちら駅のキャパは限界だ…!  
   …え?乗っ取り? 何言って…」

  ワーワー! ザワザワ ガヤガヤ
   どうなってんだー! 早くしてー!
  ガヤガヤ  ザワザワ  
 

822: 名無しさん@おーぷん 2017/06/13(火)21:42:44 ID:byN
 
───

CM『ゴキブリ退治に新発売の超ゴキブリホイホイ! 集めてまとめて一網打尽!』

JK①「…」ボ~

JK①「もう誰も来なくなっちゃったし…」

JK①「帰ろっ」 ガタ

 トコトコ

JK①「コンビニで~アイス買って~ かえろ~おうちに~(作詞作曲:JK①)」
 

823: 名無しさん@おーぷん 2017/06/13(火)21:43:05 ID:byN
 
───

 ガタンゴトン…ガタンゴトン…

運転士「…」


運転士「えー、間もなく、恩慈英駅に到着いたし…」

運転士「っ!!?」

 キキ…   キィィィ…

運転士(で、電車が"溜まって"やがる!? ブレーキ早めに…) キキ、キ…


運転士(ま、前の列車が未発車なのか!? は、初めて見る光景だぞ…)

運転士「え…えー…前方に列車が"溜まっている"ため…手前での停車をご容赦ァください…」

 キキー…

運転士(何が…何が起こってやがる!?)
 

824: 名無しさん@おーぷん 2017/06/13(火)21:43:21 ID:byN
 
───


  ワイワイ ガヤガヤ  ザワザワ

 おいー どうなってんだよー 全然進まなーい
  暑い…  いい加減にしてよ ガヤガヤ
   子供がいるのよ  誰か助けて…

  ザワザワ   ギュゥ…ギュゥ… ワーワー

駅員B「い……」

駅員B「異常だ…!!」

駅員A「……分かってる」

駅員B「こんな…駅に人が溢れて…身動き一つ…」

駅員A「分かってる…」

駅員B「次から次へと人は入ってくるのに!! 本部はまだ入場規制を…」

駅員A「分かってるッ!!」

駅員B「っ…」 ビクッ

駅員A「とっくに…連絡している…!」

駅員A「上も…既に動いている…ッ なのに…入場規制の放送が流れねェし、伝達も止まってるんだ!!」

駅員B「な、なぜ、そんな…」

駅員A「分からねェよッ!!!」 ドン!
 

825: 名無しさん@おーぷん 2017/06/13(火)21:43:33 ID:byN
 
───

  コポ…


フェリス「……」

   コポ…

フェリス「………」


 コポ…

826: 名無しさん@おーぷん 2017/06/13(火)21:43:43 ID:byN
 
───

  ザワザワ    ガヤガヤ
  「どうなってんだよぉぉぉぉ!!」 「いつ動くの!!?」
 「責任者出せェ──ッ!責任者ァ──ッ!」ドヨドヨ
   ガヤガヤ  「ママァァァ!!!」 「動け…な…」
     ド ド ド ド ド ド ド ド ド

駅員B「もう……限界です!!」

駅員B「このままじゃ…暴動に……ッ!!」

駅員A「……っ」 ギリ…
 

827: 名無しさん@おーぷん 2017/06/13(火)21:44:01 ID:byN
 
───
 
  コポ…

フェリス「…」


 コポ…

フェリス「…」

     スッ
 

828: 名無しさん@おーぷん 2017/06/13(火)21:44:11 ID:byN
 
───

  ジャラララララララッ!!

     ドォォォオンッ!!!

駅員A「!?」

駅員B「なっ、何ッ!?」

 
  「キャーッ!?」「何!?」「何の音だ!?」

    「あ、あれは…!」


駅員B「な゙っ…シャッターが勝手に閉まっ…!?」

駅員A「防火壁だ!! おかしいぞ…そんな警報、どこも……!」


   ジャラララッ! ドォォォン!
 
 シャラララ…ドォォン!  ガララララッ ドォォォン!!


駅員B「ッ!? !? 次々と下りて行きますよぉぉ!!?」

駅員A「な、何が起こってやがるッ!!」


    ガラララッ  ドォォォォン!


駅員A「ッ!! 出入り口のシャッターまで…!?」

駅員B「これじゃ……まるで……」

駅員B「閉じ込められた……!?」
 

829: 名無しさん@おーぷん 2017/06/13(火)21:44:26 ID:byN
 
───

(*^◯^*)「えーと、次はここをこうして…」

彡(゚)(゚)「なあ、次はどれ運べばいいんや」

(*^◯^*)「あ、次はあの棚の資料をそのダンボールに詰めて欲しいんだ」

彡(^)(^)「了解やで」 ゴソゴソ

(*^◯^*)「…すまないね。 資料の整理を手伝ってもらって」

彡(^)(^)「ええんや。引っ越しバイトに比べりゃヘーキヘーキ」

(*^◯^*)「…正直、助かったんだ」

彡(゚)(゚)「ファ?」

(*^◯^*)「一人だったら……心細かったんだ。 ありがとう」

彡(゚)(゚)

彡(^)(^)「…」 ポン

彡(^)(^)「どれ、一旦休憩して、コーヒーでも飲むやで」

(*^◯^*)「うん…!」

   …コポコポ

彡(^)(^)「ま、ワイも同じや ここにおらんかったら、今頃」

彡(^)(^)「一人寂しく電車の中やで」
 

830: 名無しさん@おーぷん 2017/06/13(火)21:44:36 ID:byN
 
───





フェリス「……」



   スッ  



831: 名無しさん@おーぷん 2017/06/13(火)21:44:52 ID:byN
 
───

   ビジッ…  バチッ…


    シュー… シュー…

駅員A「ん……?」

駅員B「どうしました…?」

駅員A「何か…焦げ臭くないか?」


    ビリッ バチッ


駅員A「ッ!! 気のせいじゃない!! 配電盤から煙が…!」

   

    ビリッ バヂィィッ!!

   バンッ  ドガァァァン!! シューシュー… 

     メラ…メラ…  ジュゥゥゥゥ…


駅員A「配電盤が… 爆発した!?」

駅員B「そんな…!? な、なぜこのタイミングで…!?」
 

840: 名無しさん@おーぷん 2017/06/13(火)22:32:29 ID:byN
 
───

  ビーッ! ビーッ! ビーッ!

指令員B「大変です!! 配電盤AからJ…全て電圧が急上昇… コントロール受け付けません!」

指令員A「止むを得ん!! 供給元をカットして…」

指令員B「はい!!」 カタカタカタ…

指令員A「なんとしても阻止するんだ!! これだけの量が爆発すれば駅の中は大炎上だぞ!!」

 カタカタカタ…

   カタ…

指令員B「……駄目……です… 既に……マスター管理を…奪われています…」

指令員A「な……」

指令員B「間に合い……ません……」
 

841: 名無しさん@おーぷん 2017/06/13(火)22:33:40 ID:byN
 
───

   ドガァァァン!
  バヂッ   ドゴォォォンッ!

    ビリッ  シュー…シュー…

  メラメラメラ…  ゴォォォォッ

  「火っ…火ぃぃぃぃ!!」
 「火事だぁぁぁ!!!」 「ゴホゴホ…煙…が…」
   「助けてえええぇぇ!!」 「逃げろぉぉぉ!!」

駅員B「火事ッ!? ……いや…それよりも……」

駅員B(このひしめきあった人間が……この閉じ込められた空間で……)

駅員B(まともでいられるはずがない……!!)ゾ ッ …


 「どけェ───!!」 「マ゙マ゙ぁ゙ぁ゙あ゙ぁ゙ぁぁぁあぁ!!!」
「誰か… 誰かぁぁぁあぁ!!」 「熱い゙よ゙ぉぉぉおぉ!!」

   「ゴホ…もう…煙…が……ぐ」

 オ゙ オ゙ オ ォ゙ ォ オ オ゙ ォ゙ ォ オ ォ゙ ォ

 「出しでぐれえええぇぇえぇ!!」 ドンドンドンドン!
   「お願い゙ぃぃぃ開けてぇ゙ぇ!!!」バリバリバリ

 「熱い…苦、し…」ガク  「い゙や゙あ゙ああぁあぁぁああ!!」
 

842: 名無しさん@おーぷん 2017/06/13(火)22:33:56 ID:4i4
(アカン)

843: 名無しさん@おーぷん 2017/06/13(火)22:38:13 ID:aH3
やはりヤバい

849: 名無しさん@おーぷん 2017/06/13(火)22:58:07 ID:byN
 
駅員A「…」 ダッ

駅員B「A先輩!! 何を…」

駅員A「こんだけの煙と…火災でも……なんの報知器も、スプリンクラーも作動しねぇ…」

駅員A「だけどよ…」 ダンッ!

  ガッ!

駅員B「ッ!」(人混みを足場にして…!)

駅員A「スプリンクラーってのは…コンピューター制御だけじゃねぇ!!」

駅員A「ッらァッ!!」 ドッガァ!!

駅員B(スプリンクラーを……蹴り上げた…ッ!?)

駅員A「衝撃を与えりゃ…」

 プシッ

      シャアアァァアアァァアアア!!!

駅員A「…水が出る。 ガキの頃にイタズラしてエラい目に遭ったからな」

駅員B「先輩……!」
 

850: 名無しさん@おーぷん 2017/06/13(火)22:59:59 ID:Bte
先輩!

851: 名無しさん@おーぷん 2017/06/13(火)23:01:08 ID:aH3
先輩!

852: 名無しさん@おーぷん 2017/06/13(火)23:03:38 ID:TCW
何してんすか!

853: 名無しさん@おーぷん 2017/06/13(火)23:04:30 ID:gN7
やりますねえ!

855: 名無しさん@おーぷん 2017/06/13(火)23:13:10 ID:byN
 
───

指令員B「み、見てください! 監視カメラの映像を!」

指令員B「やりましたよ! これならスプリンクラーで火災を鎮火…」

   ピピ…

指令員B「え…」

───

駅員A「これでこの辺りは大丈夫だろう…後は残りのスプリンクラーを軒並み…」


   シャァァァァァアアァ…  プシッ


駅員A「!?」

駅員B「ッ!?」

───

フェリス「…」 コポ…
 

856: 名無しさん@おーぷん 2017/06/13(火)23:13:22 ID:byN
 
───

指令員B「う、嘘だ…… 大元の…水道の供給が止められている…」

指令員B「奴は…奴はこれを読んで水道局のコンピューターまで……!!?」

───

 ポタ… ポタ…

駅員B「止まっ……た………?」

駅員A「……ッ」 ギリ…ッ!

───

駅員B「嘘……だ……」 ガク…

駅員B「嘘だあ゙ああ゙ぁ゙ああぁあああ!!!」

  「熱い゙よ゙おぉぉぉおぉ!!」「誰が助げでえ゙ええぇええ!!」
 「ゴホゴホ…誰、か…」 「あ゙あ゙あぁあ゙あ゙ぁああ!!!」
   「開けて…開け…」 バリ…バリ…
 

864: 名無しさん@おーぷん 2017/06/13(火)23:36:23 ID:xXY
ダメみたいですね...

867: 名無しさん@おーぷん 2017/06/13(火)23:43:16 ID:cvh
列車事故やろなあと思ったら想像以上にえげつなかった

875: ◆ql8XGmHJfY 2017/06/14(水)00:05:53 ID:Wwi
 
駅員B「もう……ダメだぁ……」 ガク…

駅員B「ゴホ…煙も…ここまで……」

駅員B「もう…逃げ道なんて……」

 ガシッ

駅員B「え……」

駅員A「諦めんな」

駅員A「駅で今…唯一、封鎖されてない場所がある…」 ググ…

駅員B「え……」

駅員A「…」 ググ… スッ

駅員A「線路だ」

駅員B「線路……!」 バッ

駅員B「そ、そうか…! 先輩!今すぐ…」

駅員A「…お前だけ行け」

駅員B「そ、そんな… 一緒に…」

駅員A「俺はもう…無理だ」 スッ

  メキ…

駅員B「っ先輩…足が……!!」
 

876: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)00:07:24 ID:Wwi
 
駅員A「さっき無茶した時…着地に失敗してな。 
   しかも、人込みにしこたま踏み付けられちまった」

駅員A「俺はもう動けん お前だけ行くんだ」

駅員B「嫌だ…だって…そんな…」

駅員A「オラ…人込みの上をな…最初は肩を足場にして走るんだ…」

駅員A「そんで…バランス崩して倒れたら…泳ぐようにして前に進め…」

駅員A「で、着地できるところがあったら、降りろ…
   後は…ひたすら走るんだ…」

 ゴホゴホ…バタ
    グッ…  バタッ

駅員A「オラ、酸欠で倒れる人間も出始めた…さっさとしろ」

駅員B「嫌だ…そん、な……」 フルフル

駅員A「おい」

駅員B「…だ……嫌……」

駅員A「おい、お前」

駅員B「…嫌だぁぁ……」

   ガシッ ギュゥ…

駅員B「え……」

駅員A「生きるんだよ お前は」 ギュゥ…

駅員B「……ぁ……」
 

877: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)00:07:50 ID:Wwi
 
駅員A「おら 立て」 ガッ

駅員B「あ…」 フラ

駅員A「走れ」 ドン

駅員B「っ……」 ヨロ…

駅員A「走れええええぇええぇぇぇッッ!!!」

駅員B「ッ!! ぁ、ぅう……」ヨロ… ダッ…

  ダッダッダッダッ

駅員B「う……う…ぅううぅぅぅうぅ……」 ポロ…ポロ…


  メラメラ…
    ゴォォォォ…

駅員A「……」 ズル… ドサ…

  生きろよ…
 

878: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)00:07:59 ID:Wwi
 
駅員B「うううぅぅぅうぅぅ……せんぱぁい……」 ポロ…ポロ…

  ダッダッダッダッダッ!


駅員A「……」

  生き延びて……


  メラメラ… ゴォォ…


 こんな…クソッタレなことした奴を…



   ズル…


  ブン殴っ…


    ドサ…
 

882: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)00:18:52 ID:Wwi
 
───

 研究所前コンビニ


  チュパ…
     ペロ…

JK①「んちゅ…」 チュ…

JK①「…んぁム…」 チュプ

JK①「…ぁアぁんム……ジュル…チュ…ル…」

JK①「…ん…ぷは…」

JK①「ぁンむ……ジュジュ…ッ…ペロ…」 レロォ…

JK①「……ンちゅ……ンはぁ……」 ネトォ…

JK①「アイスうまぁ───!」 パァァ

 ピロリン♪

JK①「んー?」

JK①「"駅の混雑すごいなう"?」

JK①「"え、これ、ちょ、やば"」 

JK①「"やば、ぐるじ、じぬ"」

JK①「?」

JK①「…」 ペロ

JK①「アイスうまぁ───!」 パァァ

───
 

883: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)00:20:41 ID:T7P
クッソきたない

886: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)01:50:46 ID:Wwi
 
───

 ダッダッダッダッダッ!

駅員B「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

駅員B「っあ…」 ヨロ…

駅員B「っく…!」ダッダッダッダッ!

駅員B「!」

   バアァァァァァァ…

駅員B「つ、着いた! 線路だ……!」


 「あぁぁあぁぁ…」「助けて…」
「おい!一体何があった!?」 「中はどうなってる!?」
  「煙が…」  「中から…大勢の人間が…!」

駅員B「はぁ…はぁ…生き残った人たちも…皆こっちに逃げて来たんだ…」

駅員B「生き残った人たち…」

駅員B(……先輩……) グッ

駅員B「俺も…逃げるんだ…生き延びるんだ……!」
 

887: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)01:51:04 ID:Wwi
 
駅員B(にしても…列車が何本も停まって…いや、"溜まって"いる…)

駅員B(ここから発車ができないから…? だから、次々と到着した列車が溜まって…)

駅員B(いや、おかしい…)

駅員B("駅が異常事態"なんだぞ……? 当然、こっちに来る列車に警報が行って、この駅には入らないはず…)

駅員B( 通常は ……)

駅員B(普通じゃない… 普通じゃないってことは…)

駅員B(何か手が加わっているってことで…)

駅員B(手を加える…? 手を加えるって言ったら…)

駅員B(………この状況では、一人しかいない……!) ギン!
 

888: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)01:51:24 ID:Wwi
 
───

指令員B「ハッカーによるもの、かと…」 タラ…

指令員A「ッチィ……奴は、運転士との連結すら掌握しているのか…!!」

指令員B「はい…無線は愚か…車内電話機も…完全に遮断されています…」

指令員B「連絡手段だけではありません…ATS…ATO…」

指令員A「くっ……   止むを得ん、運転士の私用の携帯に連絡するんだ!今すぐに!」

指令員B「もう……」


指令員B「やってます……」 サァァァ…


指令員B「……つながらないんです……」


指令員B「何度かけても… 何度……」


指令員A「馬鹿なッ!! その…管理者は…… 携帯会社だぞ……!!」

 

890: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)02:01:50 ID:Wwi
 
───

駅員B「とにかく、脱出するんだ……!」 バッ

 ワラワラ…「線路…線路に…」「逃げなきゃ…」
「ゴホ…早く…外に…」 「あぁぁあぁ…助かった…」
              ワラワラ…

婆「う、うぅ……」 ヨロ…

駅員B「おばあさん…手を貸しますよ…」 スッ

婆「ああ…すまないねぇ…」 ヨロ…

駅員B(皆で…生き延びるんだ……!)グッ…
 

899: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)03:59:06 ID:UH8
 
───
 
 ガタンゴトン…ガタンゴトン…

運転士①「~♪」

  プルルルルッ

運転士①「お、車内電話か…珍しいな」

  ガチャ

運転士①「はい、こちら810列車運転士です。どうぞ」

『……』

運転士①「?」




運転士②「お、無線か」

運転士②「はい、こちら114514列車運転士です。どうぞ」

『……』

運転士②「? もしもし、どうしました?」




 エレクトーリカルコミュニケーション♪

運転士③「お、着メロか」

運転士③「? 何も表示が無いぞ……?」

運転士③「はい、もしもしー?」 コソコソ

『………』

運転士③「? もしもし?」

900: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)04:00:22 ID:UH8

───

彡(゚)(゚)「ふいー、資料はこれで全部かな」

(;*^◯^*)「あ…ごめん、実は隣の部屋にもあるんだ」

彡( )( )「ファッ!?」

彡(-)(-)「どれ、しばらく休憩や休憩ー」 グデー

(*^◯^*)「あらら、お疲れ様」

彡(-)(-)「ふいー、このまま寝てしまいそうや… 寝たら起こしちくり~」

(*^◯^*)「ふふっ…」

彡(-)(-)「ほんまに寝てまうで… ちなみにワイ、超寝ぼすけやからな。
     一旦寝たらなかなか起きんで」

(*^◯^*)「だいじょーぶなんだ! うちの研究所で作ったハイパー120デジベル目覚まし時計があるから」

 ※120dB=200m先のジェットエンジン音

彡(-)(゚)「ほーん……ま、それで起きんかったら、倍の数字の奴で頼むわ…」

(*^◯^*)「倍の数字って…240デジベル?」

彡(-)(-)「せや」

(*^◯^*)「ふふっ…それは無理なんだ」

彡(-)(゚)「無理?」

(*^◯^*)「だって、テロリストの鎮圧なんかに使われるスタングレネード(音響手榴弾)が160-180dBなんだ」

(*^◯^*)「そんな爆音を耳元で鳴らしちゃったら…」

901: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)04:00:44 ID:UH8


運転士①「もしもし? もしもし?」

『……』 ボソ…



運転士②「え?」

『……』 ボソ…



運転士③「…何…?」

『……』 ボソ…

運転士②(女の子の…ささやき声…?)




フェリス『…サヨナラ…』




902: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)04:01:05 ID:UH8

   ッパ


 運転士①「ッ!?」 グラッ

        ンッ




(*^◯^*)「気絶しちゃうんだ」



運転士①「…」 ズル…ドサッ


運転士②「…」 ヨロ…ドザ


運転士③「…」フラ…バタッ


903: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)04:01:57 ID:UH8

指令員A「……待て」

指令員A「…お前、さっき、何て言った……?」

指令員A「ATO(自動列車運転装置)が……乗っ取られた?」ゴゴゴゴゴゴ

 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

指令員B「………」

指令員B「 はい 」

 ド ド ド ド ド ド ド

指令員A「それは………!!」 

指令員B「……はい…」

指令員B「考え得る……最悪の状況です……」

指令員B「……もしも……もしもですよ……」

指令員B「これはあくまで僕の想像ですが………」 ゴク…

指令員B「敵が、運転士による制御を封じた上で…」

指令員B「この、駅に溜まっている"列車溜まり"に向かって…」

指令員B「"幾本もの列車を、向う見ずに加速させて突っ込ませた"としたら……!」

 ド ド ド ド ド ド ド ド ド

指令員A「……!!!!」  

904: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)04:02:57 ID:UH8

───

駅員B「もうちょっと…もうちょっとで外に出られますよ…」

婆「はい…」

駅員B(外に出たら…すぐに消防に連絡して…) ズル…ズル…

駅員B(先輩を助けてもらうんだ…)ズル…ズル…

駅員B(そして…そして…初めて誉めてもらうんだ…) ズル…ズル…

駅員B(お前、なかなかやるじゃねぇか、って…) ズル…ズル…

905: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)04:03:25 ID:UH8

駅員B(だから…絶対…)

駅員B(生き延びてや……)

  …

駅員B「ん…?」

婆「…? どうしたんだい……」

   …ン …ン

駅員B「…線路が…揺れてる……」

 …タン… …タン…

駅員B「……」

駅員B「そんな……」

 ガタン…  ガタン…

駅員B「…ははっ…… マジかよ…… そんな……」

  ガタン! ガタタン! ガタンッ!


駅員B「先輩……」


  パアァァアァァァアァ!!!
   ガタン! ガタタン! ガタッ! 
 ガア゙ア゙アア゙アアア゙ァアア゙アアアアア!!!


駅員B「ごめん」


  ┣”
    ッ────────

  ─────────
───────
───

 

907: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)04:27:06 ID:UH8
 
───

部下A「はい! はい!! あ、はい!!」 タッタッタッタッ

部下A「あ、いえ! はい! 今! 探してるところで…!」 タッタッタッ


(*^◯^*)「ネガくんの奥さんにはさっき電話したんだ…」

彡(゚)(゚)「そうか…」


部下A「あ!いた!所長! …と、やきうさん! どうも」

彡(゚)(゚)「ファ? どうもやで」

(*^◯^*)「どうしたの、血相変えて」

部下A「あ、はい。いましたいました!所長いましたよ!」

(*^◯^*)「何、電話中?」

部下A「そうですよ!政府のお偉いさんですよ!!お偉いさん!!」

(*゚◯゚*)「!!」

(*^◯^*)「…例の件……だね」

部下A「それもなんですけど…! 今、大事件が起こってて!! それと関連あんのかっていう電話で!」
 

908: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)04:27:38 ID:UH8
 
───



  東京コントロール!!全J空334便です!!
  現在9800フィートを通過!!フライトレベル114に急降下しています!! 
  …操作が…操作が効きません!!!



───
 

909: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)04:28:20 ID:UH8
 
───
 
部下A「あはい、少々お待ちください… 所長!とにかくテレビテレビ…」

(*^◯^*)「テレビ?」

部下A  ピッ

TV『ただいま、ヘリは恩慈英駅の上空を飛んでいます!!』

TV『見えるでしょうか!! まるで…地獄!! 地獄です!!』

TV『火災と煙…そして、幾重にも重なった列車が…絡み付いて残骸となり…ああもう、大変です!!』

TV『駅の中…車内……死屍累々であることは想像に難くありません…!!』

TV『駅にいた人々のツイッターやLINEを辿ると…もはや、地獄絵図です!!』

TV『一体… 一体何が起こったのでしょうか!!』

(*゚◯゚*)「これは……」

彡;(゚)(゚)「うわぁこらまたエッグいなぁ」
 

910: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)04:29:04 ID:UH8
 
部下A「はい、今所長にも映像を見てもらっています… はい、はい…」

(*゚◯゚*)(これは……)

(*゚◯゚*)(こんなことを出来るのは……  あのAIの他にはいない…!!)

(;*^◯^*)(大変だ…! 早く止めないと…!) ガタッ

彡;(゚)(゚)「この駅…… ワイ、ここの片付け手伝ってへんかったらこの駅行っとったわー」

(*^◯^*)「…」 ピク

彡;(゚)(゚)「いやー危なかったわ……間一髪やな」

(*^◯^*)「……」

(*^◯^*)(何か……何か引っ掛かるんだ……)

(*^◯^*)(なぜ、AIはこの駅を選んだ? 近いから?
     いや、もっと大勢の人間を殺せる駅はあったはずなんだ…)

(*^◯^*)(この駅じゃなきゃいけなかった…いや…)

(;*^◯^*)(ハナから、狙いが別にあるとしたら……?)
 

911: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)04:29:51 ID:UH8
 
彡(゚)(゚)「はえ^~ 大変な事件やなぁー」

(;*^◯^*)(もしも・・・もしも、やきう君を殺すために、駅ごと…徹底的に殺戮したとしたら……?)

(;*^◯^*)(いや、待て、相手はネットを支配できる人工知能だぞ…)

(;*^◯^*)(当然、やきう君のスマホをハッキングして、位置情報も確認できるはずで…
      それなら、駅じゃなくてこの研究所が狙われるはずで…)

(*゚◯゚*) ハッ

(;*^◯^*)「や、やきう君…! 今、スマホってどうなってる!?」ヒソ

彡(゚)(゚)「ファ? スマホ? スマホなら…」

 スッ

彡(゚)(゚)「フェリスに壊されてから、ウンともスンとも言わん。 電源も入らんのや」

(*゚◯゚*)「!!!」
 

912: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)04:30:16 ID:UH8
 
(;*^◯^*)(…全ての辻褄が合うぞ…!)

(;*^◯^*)(彼女は…やきう君のスマホから位置情報を探ろうとしたが…壊れてしまったためそれが出来なかった…)

(;*^◯^*)(それで…携帯会社に残ったGPS情報で、普段の行動パターンを手に入れ…)

(;*゚◯゚*)(この時間、やきう君が駅にいるはずと踏んで…この事件を起こした……!)

(;*゚◯゚*)「や、やきう君!」 ヒソ…

彡(゚)(゚)「ファ?」

(;*゚◯゚*)「君、ここにいること、まだ誰にも言ってないよね!?」

彡;(゚)(゚)「あ、ああ…言っとらんで…」

(;*^◯^*)「AIが……君を狙って、駅ごと潰しにかかった可能性がある」

彡;(゚)(゚)「!!?」
 

913: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)04:30:52 ID:UH8
 
(;*^◯^*)「君がここにいることは、絶対に悟られちゃダメだ…!
      電話でも、ネットでも、どんな情報でも…ここにいることをAIに悟られたら…」

部下A「あの、政府高官のお電話を…」

(;*^◯^*)「ちょっと後にして……!!」

(;*^◯^*)「………」

(;*^◯^*)「あれ…」

(;*^◯^*)「ねえ、部下Aくん……さっき君……」


(;*゚◯゚*)「"やきうさん"って言った?」

部下A「え? えーと……」


 ─── 部下A「あ!いた!所長! …と、やきうさん! どうも」


部下A「言いました、言いました」

(;*゚◯゚*)「……電話かけながら?」

部下A「はい」
 

914: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)04:32:07 ID:UH8
 
────

JK①「ぁむ…ペロ… ん~おいひぃ~♪」 ペロペロ

 アーナーザーディトゥーモーロー♪ 

JK①「あ、サブのガラケーだ」 ピッ

JK①「はい! もしもし~?」

JK①「あ、お母さん? え? 駅? いないよ~」

JK①「バクハツ?火事? よくわかんなーい」

  …ィィィィ…

JK①「うん、わかったー きをつけるー」
 

915: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)04:32:21 ID:UH8
 

 キィィィィィィイイィィィィィィィィィ


JK①「あ」


JK①「ううん」

JK①「あのね、お向かいの研究所にね」



 キイ゙イ゙イ゙イ゙イィィィィィィ゙イ゙イ゙ィィ!!!



JK①「飛行機が落ちてきたー」



 ┣”ッ  ガ

     ガシャ ゴ

  ドガア゙ア゙ァア゙アァア゙アアアアアアッッッ!!!!
   ゴシャア゙ア゙アアァァァッッッ!!!

  ガ  ゴ  グシャ メキ

        バキ パラ ベギ
  ┣”ガア゙ア゙アァア゙ア゙アアアアアッッ!!!



    第8話    完
 
 
 

916: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)04:33:12 ID:UH8
ほな、また…
9話以降は次スレに書くわ…
埋まる前に次スレ立てる予定やし、埋まっても1001以降で誘導するから残りは好きに使ってクレメンス…

918: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)04:33:45 ID:RgU
どうなるんやこれ

927: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)07:42:22 ID:UH8
残りは好きに使ってクレメンス…
ほな、また…

932: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)10:04:15 ID:Hqn
とんでもない展開になってるやん

934: 名無しさん@おーぷん 2017/06/14(水)10:49:05 ID:NP2
最初からは想像もできない程壮絶な展開に・・・。

次スレ:彡(゚)(゚)「AIを育てるバイト?」2