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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 22:26:39.21 ID:Unpedi0w0
オバマ「いやいや、どうもじゃあないでしょう。どういうことですかこれは」

野田「これというのはもしかして、つい先程お送りしたメールのことですかな」

オバマ「ああ、いたずらかと思ってましたがね。本当に日本政府が送ったものなんですか?」

野田「ええ、まさしくそのとおり。これは公的な要求ですよ」

オバマ「ふうん……」

野田「何か問題でもございましたか?」

オバマ「問題ですか……。あなた本当に自分が送ったものを覚えてるんでしょうね」





3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 22:32:20.33 ID:Unpedi0w0
野田「ええ、それはもちろん。日本が国際連盟において拒否権を得られるように米国から提案をすること。
今後円高、円安について日本から要請があった場合、日米が必ず共同で介入を行うこと。
北方領土やその他の島々、日本が領有権を主張しているすべての場所について国際会議で米国からも日本の正当性を主張すること。
もしも日本が財政危機に陥った場合は如何なる状況でも米国から援助をすること。
ああ、それから、米国は日本の復興に関して可能な限りの支援を行うこと。そして最後に……」

オバマ「……日本国は日本に存在する米軍基地への金銭的援助を今後一切行わないこと、さらに日本の要求に従って再編成を行うこと。これらをすべて認めろと……」

野田「そのとおり」

オバマ「ふざけてるのか?」

野田「電話口で怒るのはやめてください」




7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 22:37:57.02 ID:Unpedi0w0
オバマ「こんなふざけた要求を突きつけた首相は初めてだ」

野田「申し訳ない。歴代首相はどうやらヘタレしかいなかったもので。このような『正当な』要求すら出来なかったとは」

オバマ「何を企んでいるかは知らないが、米国はこの要求を1つとして飲む気はない」

野田「なぜですか?同じ先進国として今まで立場にあまりにも差があった。それを是正するだけのことです」

オバマ「私は忙しいんだ。あなたと馬鹿な話をしている暇はない」




8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 22:43:51.35 ID:Unpedi0w0
野田「そうですねぇ。もうすぐに大統領選もありますからねぇ。じゃ、もし、今、米国中の電気が消えたら……今の大統領の責任になりますかね?」

オバマ「……何を言っている?」

野田「まあ、とりあえず身近な発電所に電話でもかけてみたらいかがですか?」

オバマ「……お前まさか!?」

野田「一旦切ります」

ガチャ




9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 22:45:44.16 ID:7O24h07W0
野豚に出来るとは思わないがおもしろい!
続けろ




10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 22:49:33.66 ID:Unpedi0w0
オバマ「おい、おい、おい!!」

バタン

御付き「大統領!」

オバマ「なんだ!?この忙しい時にいきなり……」

御付き「カリフォルニア州の原子力発電所が占拠されたようです!声明が届いてます!!」

オバマ「……まさか、日本か?」

御付き「日本?いえ、一応テロリストは今まで出てきたことのない組織を名乗ってますが……」

オバマ「……いや、いい。中身を読め」




11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 22:54:52.43 ID:Unpedi0w0
御付き「はい。『この国のすべての発電所を占拠した。要求はなし』そして、『大統領、わかっているな?』と……」

オバマ「で?」

御付き「連絡してみましたが……誰も……」

オバマ「……やられたか」

御付き「まだすべての確認は終わっていませんが、他の発電所も同様のようです」

オバマ「くそ!こうなったら軍を向かわせろ!!」

御付き「もうすでに行かせています」




12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 22:59:19.96 ID:Unpedi0w0
オバマ「そうか……わかった。ならとりあえずここから出ていけ」

御付き「は?」

オバマ「出ていけ!早く!!」

御付き「わ、わかりました」




14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 23:04:05.82 ID:Unpedi0w0
野田「もしもし」

オバマ「私だ」

野田「ああ、どうもオバマさん。要求については考えていただけましたか?」

オバマ「何をしているかわかってるんだろうな。これは我々に対する宣戦布告だ」

野田「はてなんのことやら」




15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 23:08:56.22 ID:Unpedi0w0
オバマ「今発電所に軍が向かってる。時期に我々は全て取り返し、同時にお前たちに戦争を仕掛けることになるぞ」

野田「そうですか、軍ですか……。まあそんなに人数がいるような大事とは思いませんが……」

オバマ「何を言ってる!とにかく我々は要求を飲まないし、これは国際問題だぞ!」

バタン

御付き「大統領!!」

オバマ「ほら見ろ!優秀な米軍はもう発電所を取り返した」

御付き「大統領!!聞いてください」




17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 23:14:08.26 ID:Unpedi0w0
オバマ「なんだ?」

御付き「軍は、中に入ることには成功しました」

オバマ「そうだろう。聞いてるか野田よ!」

御付き「最後までお聞きください!!ところが中には誰もおらず、ただひとつのノートパソコンが制御装置に繋がっていたそうなのですが……」

オバマ「……どういうことだ?」

御付き「そのパソコンが発電所のすべてを握っているのです……」

オバマ「ならぶっ壊せ!!」

御付き「画面には大きく『触るな』という文字があって……」

オバマ「そんなこと知るか!」

野田「おやおや、なら触らないほうが懸命でしょうねぇ。もしかしたら、とうとう発電所が機能停止に陥るかもしれない」




20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 23:19:04.23 ID:Unpedi0w0
オバマ「お前……」

野田「あれからコントロールを取り戻すのは難しいですよ?なんせ世界一のクラッカーが組んだプログラムですからねぇ。」

オバマ「くそう!」

野田「大統領、30分後に、もう一度だけ電話します。要求が呑めないときは、わかっていますね。あ、それともう一つ。要求に書き忘れたことがありました」

オバマ「今度は何だ!」

野田「大統領、平和賞を、返していただきたい」

オバマ「な……に?」

野田「核を持つ国が平和賞も持っているというのは我々としてもいかがなものかと思いましてね」

オバマ「ふ、ふざけ

ガチャ




21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 23:23:41.18 ID:Unpedi0w0
御付き「一応日本の基地にも連絡を試みましたが……すべてダメでした」

オバマ「ああ、どうすればいいんだ」

御付き「発電所のパソコンを遠隔操作できないように電波を遮断するという案も電話した専門家たちから出ましたが……」

オバマ「だめなのか?」

御付き「もしかしたら電波が途切れた瞬間……」

オバマ「……なるほど」

御付き「どうしますか?」

オバマ「……そうだ。他国に交渉しよう。交渉して日本を攻撃してもらうんだ」




22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 23:27:29.71 ID:Unpedi0w0
御付き「……大統領」

オバマ「中国とか、近くていいじゃないか。さすがにアイツらもそこまで手回しは出来まい」

御付き「大統領!」

オバマ「なんだ?!」

御付き「この状況を……本当に他国に助けてもらうんですか?」

オバマ「……どういうことだ」

御付き「ここでもし助けてもらえば、今度は助けてくれた国からどんな要求をつきつけられるかわかりません。いや、助ける前になにか条件を出されるかも……」

オバマ「……今の状況よりましだろう!」




23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 23:31:25.93 ID:Unpedi0w0
御付き「今、サイバーテロ対策用の人間が発電所を取り戻しに行っています。それさえ出来れば全て解決です。大統領、待ってください。落ち着いてください」

オバマ「バカを言うな!あと20分もしたらアイツからまた電話がかかってくる!今度はアイツの言うことを呑まなきゃ、本当にこの国から電気が消える!!」

御付き「大統領!信じてくだ

プルルルル

オバマ「なんだ?まだ30分立ってないぞ?」

御付き「……とにかく、出てください」

ガチャ

オバマ「……私だ。オバマだ」

?「やあ、どうも、お困りのようですね」




25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 23:36:45.52 ID:Unpedi0w0
オバマ「誰だ?」

?「ご存知かどうかわかりませんが……小沢です」

オバマ「オザワ……?」

御付き「今日本で裁判中の大物政治家ですよ」

オバマ「裁判中のあなたが一体私に何のようですか?」

小沢「フフフ、状況は全て把握してます。もしあなたが私に手を貸すというなら、私は協力しますよ」

オバマ「あなた……どうして知っているのですか?まだ報道にはテロリストが発電所を占拠したとしか……」

小沢「少しばかり手駒が豊富なのでね」

オバマ「……OK。あなたは何をしてくれるのです?」




26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 23:40:52.35 ID:Unpedi0w0
小沢「野田さんですね?私は少しばかり彼の弱みを握ってます。そしてどうやらこれは彼の単独行動らしい」

オバマ「つまり、脅してくれると?」

小沢「そのとおり。今回のことまるごと、止めて見せましょう。今この時点で騒ぎを止めればあなたは米国の危機を救った英雄です」

オバマ「……見返りは?」

小沢「当然、私の無罪放免、そして……私を内閣総理大臣にしていただきたい」

オバマ「……そんな権限は私には」

小沢「フフフフフ。何をおっしゃる。米国がかつて介入した数々の裁判。そして選挙。全て調べさせてもらってますよ」

オバマ「……しょうがないですね(ニヤリ」

小沢「では、そういうことで」




27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 23:45:06.82 ID:Unpedi0w0
野田「やあ、どうもオバマさん。決心は固まりましたか?」

オバマ「ええ、もちろん」

野田「……えらく余裕が出てきたようですね」

オバマ「Mr野田、私だって伊達に大統領やってるわけじゃない」

野田「ほうほう、それは素晴らしい。で、お返事は」

オバマ「もちろん、すべて、NO。特に、平和賞は家に飾っているのでね。あれを返すのは妻と子供がかわいそうだ」

野田「……本当に発電所は止められても良いんですか?」

オバマ「それより、胸に手を当てて自分の悪事を思い出すといいと思いますよ?Mr野田?」

野田「……どういう意味だ?」

オバマ「小沢氏から連絡をいただきませんでしたか?あなたのやってきたことをすべて知り、公にできる人間」

野田「……まさか、あれを!?」




29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 23:49:23.05 ID:S1r0khkK0
ルーピーが余計なことをして汚沢死亡フラグが見えた




30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 23:49:24.68 ID:Unpedi0w0
オバマ「そうでしょうねぇ、あれが何かは聞いていないが、彼はとんでもないことを握っているようだ」

野田「ちょ、ちょっとま

ガチャ

御付き「やりましたね」

オバマ「クックック。ではヒーロー小沢にラブコールとしよう」

プルルルル……ガチャ

小沢「もしもし」

オバマ「やあ、どうも。今回はほんとうに助かりましたよ」

小沢「ああ、いやいや。それよりどうでした?野田くんは諦めてくれましたか?」

オバマ「ええ、血相変えてましたよ。よっぽどまずいことなんでしょうねぇ。今度会議でご一緒した時に教えて下さいよ。おそらくそう遠くない日でしょうが」

小沢「ああ、そうしたいのはやまやまですが、実は私知らないんですよ」




31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 23:54:30.72 ID:Unpedi0w0
オバマ「……は?」

小沢「野田さんの秘密ですか……。気になりますね。バニーガールをこよなく愛しているというのは聞いたことありますが」

オバマ「何を言ってる?小沢?」

?「小沢……。心当たりない名前ですね。誰ですかそれは?」

オバマ「……お前は?」

?「ああ、もしかして小沢っていうのは、この私の目の前で口にガムテープを貼られて手を縛られ、何もできなくなってるこのおっさんですか?」

オバマ「……お前は誰だ!?」

?「結構大変でしたよ?彼の居場所を突き止め自民党員全員に連絡して押しかける。彼はまさに野田くんに電話しようとしていたようでしたね。いや、危なかった。あ、野田くんには私から代わりに電話し

オバマ「誰だと聞いている!!」

?「……自民党総裁、谷垣禎一」




32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 23:56:08.49 ID:S1r0khkK0
まさかのガッキーwwww




33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 23:58:53.63 ID:Unpedi0w0
オバマ「……まさか、野党の党首だと!?」

谷垣「ええ、私も野田くんはあまり好きでないが、しかし、日本国は大好きです。なんてったって、ご飯が美味しい」

オバマ「ふざけるな!」

谷垣「私は政治家だ。この国のために働かないことなど、ありえない」

オバマ「……馬鹿な」

谷垣「さあ、とっとと彼の要求を呑んでください。詳細は後々擦り合わせましょう」

オバマ「……今に見てろよ。必ず復讐してやる」

谷垣「フフフ」

オバマ「何が可笑しい!!」

谷垣「いや、失礼。ですが、復讐よりも首相交代のほうが早いかもしれないと思いましてね。なんてったって、美しい国、日本。ですからね」

終わり

お付き合いいただきありがとうございました。




34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/22(木) 00:00:36.63 ID:DLD4GGaY0
ちょ諦めるな日本




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