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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 22:16:43.92 ID:eHBkvlog0
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 22:18:38.42 ID:eHBkvlog0
照「ただいま…」
咲「おかえりなさい。あれ?帰りが早いね」
照「ん…ちょっと」
咲「久しぶりの友達に会うっ言ってたから、もっと遅くなるかと思ってた」
照「そのつもりだったんだけど…飲むペース、間違えたかな…」バサッ
咲「大丈夫?」ヒロイッ
照「……」
咲「何か、飲む?」
咲「おかえりなさい。あれ?帰りが早いね」
照「ん…ちょっと」
咲「久しぶりの友達に会うっ言ってたから、もっと遅くなるかと思ってた」
照「そのつもりだったんだけど…飲むペース、間違えたかな…」バサッ
咲「大丈夫?」ヒロイッ
照「……」
咲「何か、飲む?」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 22:22:10.53 ID:eHBkvlog0
照「…そんなことまで、しなくていいよ」
咲「へ?」
照「あ、いや、今、服、拾ってかけてくれたでしょ?」
咲「あ…シワになっちゃうかなと思って」
照「うん。嬉しいんだけど…」
咲「けど?」
照「ごめん。ちょっと疲れてるから、先お風呂入っていい?」
咲「あ、うん」
咲「へ?」
照「あ、いや、今、服、拾ってかけてくれたでしょ?」
咲「あ…シワになっちゃうかなと思って」
照「うん。嬉しいんだけど…」
咲「けど?」
照「ごめん。ちょっと疲れてるから、先お風呂入っていい?」
咲「あ、うん」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 22:25:06.52 ID:eHBkvlog0
ーお風呂場ー
照「っ…あんな言い方はなかったな…」シャー
照「普通に、ありがとうって言えばよかった」
照「…何にイラついてるんだろう?」
照「やっぱり私も、菫と同じように思ってるのかな…」
照「…ううん。あんな風に言って帰ってきちゃったんだから」
照「例え、同じ気持ちが咲から返ってこなくても」
照「私の気持ちが間違ってることにはならない」
照「…さっきも、はっきりそう言えればよかった」
照「はぁ…とりあえず咲に謝ろう」
照「っ…あんな言い方はなかったな…」シャー
照「普通に、ありがとうって言えばよかった」
照「…何にイラついてるんだろう?」
照「やっぱり私も、菫と同じように思ってるのかな…」
照「…ううん。あんな風に言って帰ってきちゃったんだから」
照「例え、同じ気持ちが咲から返ってこなくても」
照「私の気持ちが間違ってることにはならない」
照「…さっきも、はっきりそう言えればよかった」
照「はぁ…とりあえず咲に謝ろう」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 22:28:39.50 ID:eHBkvlog0
咲「あ、お姉ちゃ…」
照「さっきはごめん」
咲「え?」
照「つっかかるような言い方して」
咲「あー…別に気にしてないよ」
照「えっと、疲れてたというか、いろいろ考えてたというか…」
咲「あ!それ!」
照「え?」
咲「そう、あの、最近お姉ちゃん、疲れてるみたいだから」
咲「一緒に、温泉でもどうかなーって」
照「温泉?」
照「さっきはごめん」
咲「え?」
照「つっかかるような言い方して」
咲「あー…別に気にしてないよ」
照「えっと、疲れてたというか、いろいろ考えてたというか…」
咲「あ!それ!」
照「え?」
咲「そう、あの、最近お姉ちゃん、疲れてるみたいだから」
咲「一緒に、温泉でもどうかなーって」
照「温泉?」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 22:31:55.65 ID:eHBkvlog0
咲「うん。いつもと違うところで、のんびりできたら、いろいろ休まると思うんだ」
咲「それに、もうこの年になると一緒にお風呂に入ったりできないでしょ?」
咲「だから、大きいお風呂で、その、姉妹水入らずと言うか…」
照「あー…」
咲「ね?」
照「…私と咲じゃ、休みが合わない。日帰りってわけにも行かないだろうし」
咲「あ、それはいいの!私がお姉ちゃんの休みに合わせるから!」
照「え、悪いよ」
咲「ううん。あの、所長さんがね『咲ちゃん全然休まないから、有給消化しちゃいなよ。最近仕事も忙しくないし』って言ってくれてて」
照「有給消化…そっか、そういうのあるんだね」
咲「うん。だから事前に言ってくれれば、数日くらい休めるの」
照「でも、咲の休みなんだから、咲のために使えばいいよ」
咲「ううん、だから私がお姉ちゃんと過ごしたいの」
照「あっ…」
咲「ダメかな…?」
咲「それに、もうこの年になると一緒にお風呂に入ったりできないでしょ?」
咲「だから、大きいお風呂で、その、姉妹水入らずと言うか…」
照「あー…」
咲「ね?」
照「…私と咲じゃ、休みが合わない。日帰りってわけにも行かないだろうし」
咲「あ、それはいいの!私がお姉ちゃんの休みに合わせるから!」
照「え、悪いよ」
咲「ううん。あの、所長さんがね『咲ちゃん全然休まないから、有給消化しちゃいなよ。最近仕事も忙しくないし』って言ってくれてて」
照「有給消化…そっか、そういうのあるんだね」
咲「うん。だから事前に言ってくれれば、数日くらい休めるの」
照「でも、咲の休みなんだから、咲のために使えばいいよ」
咲「ううん、だから私がお姉ちゃんと過ごしたいの」
照「あっ…」
咲「ダメかな…?」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 22:34:47.12 ID:eHBkvlog0
照「…ううん。そう言ってくれると嬉しい」
咲「よかったぁ」
照「でも、温泉じゃなくてもよくない?家で、のんびり過ごそう」
咲「温泉はイヤ?」
照「うーん、気が、休まらないかな…」
咲「そっか…分かった」
照「ごめん。誘ってくれたのに」
咲「ううん。いいよ。お姉ちゃんの休みが続きそうな日教えてね?」
照「分かった。確認しておく」
咲「あ、そうだ!あとね…」タタタッ
照「?」
咲「ちょっと待っててね」
照「うん」
咲「よかったぁ」
照「でも、温泉じゃなくてもよくない?家で、のんびり過ごそう」
咲「温泉はイヤ?」
照「うーん、気が、休まらないかな…」
咲「そっか…分かった」
照「ごめん。誘ってくれたのに」
咲「ううん。いいよ。お姉ちゃんの休みが続きそうな日教えてね?」
照「分かった。確認しておく」
咲「あ、そうだ!あとね…」タタタッ
照「?」
咲「ちょっと待っててね」
照「うん」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 22:38:18.39 ID:eHBkvlog0
咲「…はい」コトン
照「ミルクティー?」
咲「うん。飲んでみて」
照「…おいしい」
咲「でしょ?」
照「見た目はいつものミルクティーなんだけど、まろやかというか、コクがあるというか…」
咲「あはは。さすがだね。それね、黒酢が入ってるの」
照「本当に?」
咲「そう。疲れてる時にはね、酸っぱいものがいいんだって。でも、お姉ちゃん酸っぱいの好きじゃないでしょ?」
照「うん」
咲「そういうときには、ミルクティーに入れると美味しくてあったまるんだって」
照「すごい。全然分からない」
咲「まぁ人から聞いたんだけどね」
照「そっか」
照「ミルクティー?」
咲「うん。飲んでみて」
照「…おいしい」
咲「でしょ?」
照「見た目はいつものミルクティーなんだけど、まろやかというか、コクがあるというか…」
咲「あはは。さすがだね。それね、黒酢が入ってるの」
照「本当に?」
咲「そう。疲れてる時にはね、酸っぱいものがいいんだって。でも、お姉ちゃん酸っぱいの好きじゃないでしょ?」
照「うん」
咲「そういうときには、ミルクティーに入れると美味しくてあったまるんだって」
照「すごい。全然分からない」
咲「まぁ人から聞いたんだけどね」
照「そっか」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 22:40:02.86 ID:eHBkvlog0
咲「少しは、元気になった?」
照「え?あぁ大丈夫、お風呂入ったらすっきりしたし…」
咲「ううん。そうじゃなくて、最近上の空っていうか」
照「そ、そう?」
咲「うん。だからね、私になにかできないかなってずっと考えてた」
咲「ねぇ?私にできることがあったらなんでも…」
照「…咲は」
咲「ん?」
照「咲は、どうしてそんなに優しいの?」
咲「え、別に普通…」
照「ううん。咲は優しいよ。麻雀のプロをやってると、それなりにちやほやされるけれど」
照「咲みたいに優しい人はいない」
咲「そ、そうかな…?」
照「うん」
照「え?あぁ大丈夫、お風呂入ったらすっきりしたし…」
咲「ううん。そうじゃなくて、最近上の空っていうか」
照「そ、そう?」
咲「うん。だからね、私になにかできないかなってずっと考えてた」
咲「ねぇ?私にできることがあったらなんでも…」
照「…咲は」
咲「ん?」
照「咲は、どうしてそんなに優しいの?」
咲「え、別に普通…」
照「ううん。咲は優しいよ。麻雀のプロをやってると、それなりにちやほやされるけれど」
照「咲みたいに優しい人はいない」
咲「そ、そうかな…?」
照「うん」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 22:41:29.45 ID:eHBkvlog0
咲「もし、そうだとしたら、きっとそれは…」
咲「私がお姉ちゃんのことを好きだからだよ」
照「っ!///」
咲「…どうしたの?」
照「む…むせた…」ゲホゲホッ
咲「大丈夫!?」サスリサスリ
照「ごほっ…だ、だいじょうぶ…」
咲「よかった…」
咲「私がお姉ちゃんのことを好きだからだよ」
照「っ!///」
咲「…どうしたの?」
照「む…むせた…」ゲホゲホッ
咲「大丈夫!?」サスリサスリ
照「ごほっ…だ、だいじょうぶ…」
咲「よかった…」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 22:44:08.83 ID:eHBkvlog0
照「…ねぇ咲。贅沢だと思う?」
咲「え、急にどうしたの?」
照「充分満ちたりてるのに、それ以上欲しくなるのは、贅沢だと思う?」
咲「抽象的すぎて分からないよ…」
照「そうだよね。忘れて」
咲「う、うん」
照「…やっぱり、おいしいね、これ」ズズッ
咲「そうだね」
照「ありがとう」
咲「…うん」
照「じゃあ、そろそろ私は…」カタッ
咲「あ、うん、おやすみなさい」
照「おやすみ」
咲「え、急にどうしたの?」
照「充分満ちたりてるのに、それ以上欲しくなるのは、贅沢だと思う?」
咲「抽象的すぎて分からないよ…」
照「そうだよね。忘れて」
咲「う、うん」
照「…やっぱり、おいしいね、これ」ズズッ
咲「そうだね」
照「ありがとう」
咲「…うん」
照「じゃあ、そろそろ私は…」カタッ
咲「あ、うん、おやすみなさい」
照「おやすみ」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 22:47:05.25 ID:eHBkvlog0
咲「ま、待って!」
照「?」
咲「えっと、さっきの答え、になるか分からないけど」
咲「私ね、子供の頃はもう二度とお姉ちゃんに会うことはないんだ、って思ってたから」
咲「今、この瞬間も奇跡みたいだなって思うの」
照「大袈裟じゃない?もう何年も一緒に暮らしてるのに」
咲「そうだね。大袈裟かもしれないね。でも、そのくらい私には嬉しいことだったんだ」
照「…そっか」
咲「でも、もしこの生活に慣れて、お姉ちゃんに…例えばもっと家事をしてほしいとか」
照「うっ…」
咲「お姉ちゃんに、もっと何かを求める日がきたら、それはきっと贅沢じゃなくて幸福なことだと私は思うよ」
照「咲…」
照「?」
咲「えっと、さっきの答え、になるか分からないけど」
咲「私ね、子供の頃はもう二度とお姉ちゃんに会うことはないんだ、って思ってたから」
咲「今、この瞬間も奇跡みたいだなって思うの」
照「大袈裟じゃない?もう何年も一緒に暮らしてるのに」
咲「そうだね。大袈裟かもしれないね。でも、そのくらい私には嬉しいことだったんだ」
照「…そっか」
咲「でも、もしこの生活に慣れて、お姉ちゃんに…例えばもっと家事をしてほしいとか」
照「うっ…」
咲「お姉ちゃんに、もっと何かを求める日がきたら、それはきっと贅沢じゃなくて幸福なことだと私は思うよ」
照「咲…」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 22:49:50.80 ID:eHBkvlog0
咲「答え…になった?」
照「…うん」
咲「よかった」
照「咲」ギュッ
咲「うわわ、何?」
照「…やっぱり、温泉行こうか」
咲「へ?なんで?」
照「気が変わった」
咲「えーなにそれー」
照「…うん」
咲「よかった」
照「咲」ギュッ
咲「うわわ、何?」
照「…やっぱり、温泉行こうか」
咲「へ?なんで?」
照「気が変わった」
咲「えーなにそれー」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 22:50:57.61 ID:eHBkvlog0
照「どうしようか?思い切って10日くらい泊まる?」
咲「そんなにお姉ちゃん休めないでしょ…」
照「でも、できるだけ長く休ませてもらおう」
咲「ダメだよ、あんまり迷惑かけちゃ」
照「いつも、いい子にしてるから」
咲「営業スマイル?」
照「そう」ニコッ
咲「でも、よかった、やっぱり温泉行きたかったもん」
照「ん。私も」
咲「え?」
照「ありがとう、咲」
咲「う、うん?どういたしまして」
咲「そんなにお姉ちゃん休めないでしょ…」
照「でも、できるだけ長く休ませてもらおう」
咲「ダメだよ、あんまり迷惑かけちゃ」
照「いつも、いい子にしてるから」
咲「営業スマイル?」
照「そう」ニコッ
咲「でも、よかった、やっぱり温泉行きたかったもん」
照「ん。私も」
咲「え?」
照「ありがとう、咲」
咲「う、うん?どういたしまして」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 22:52:22.20 ID:eHBkvlog0
ブブブッ
菫「ん?」
From:宮永照
Sub:さっきはごめん
急に帰ってしまってごめんなさい。私の言葉不足だった。
今なら、はっきり言える。
例え、相手から同じ気持ちが返ってこなくても、私の気持ちが間違ってることにはならない。
菫もそう。
どうか、自分を否定しないで。
私は、菫の幸せを願ってるよ。
菫「なんだこれ…」
菫「ん?」
From:宮永照
Sub:さっきはごめん
急に帰ってしまってごめんなさい。私の言葉不足だった。
今なら、はっきり言える。
例え、相手から同じ気持ちが返ってこなくても、私の気持ちが間違ってることにはならない。
菫もそう。
どうか、自分を否定しないで。
私は、菫の幸せを願ってるよ。
菫「なんだこれ…」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 22:56:14.58 ID:eHBkvlog0
菫「違うんだよ、照」
菫「私は、お前みたいに素直でもないし、一途でもない」
菫「もっと、打算的で、そのくせ臆病な…」
プルルッ
菫「うわっ!また照…じゃないな、電話か」
菫『もしも…』
泉『せんぱ~い!!!』
菫『うるさっ…泉か』
泉『せんぱ~い、聞いてくださいよ~私また…』
菫『分かった分かった、聞いてやるから電話で大声で喋るな!』
泉『うっ…ぐすっ…すびばせん』
菫「私は、お前みたいに素直でもないし、一途でもない」
菫「もっと、打算的で、そのくせ臆病な…」
プルルッ
菫「うわっ!また照…じゃないな、電話か」
菫『もしも…』
泉『せんぱ~い!!!』
菫『うるさっ…泉か』
泉『せんぱ~い、聞いてくださいよ~私また…』
菫『分かった分かった、聞いてやるから電話で大声で喋るな!』
泉『うっ…ぐすっ…すびばせん』
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 22:57:59.53 ID:eHBkvlog0
菫『なんだよ、泣いてるのか…』
泉『もぉ~一人酒ですよぉ…』
菫『どこで飲んでるんだ?今、そっちに行くから』
泉『駅前の個室居酒屋小鍛冶です…』
菫『ちっ…またあそこか…』
泉『へ?』
菫『すぐ着くから。大人しくしてろよ』ピッ
泉『もぉ~一人酒ですよぉ…』
菫『どこで飲んでるんだ?今、そっちに行くから』
泉『駅前の個室居酒屋小鍛冶です…』
菫『ちっ…またあそこか…』
泉『へ?』
菫『すぐ着くから。大人しくしてろよ』ピッ
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 23:00:58.16 ID:eHBkvlog0
ー居酒屋ー
店員「いらっしゃいませー…あ」
菫「…待ち合わせなんですけど、二条って客…」
店員「あ、はい、ええっと、こちらです。ご案内します」
菫「まさか同じ店に二度くるはめになるとは…」
店員「こちらです」ガラッ
泉「あっ…せんぱい」
菫「とりあえず、生で」
店員「はい!よろこんで!ごゆっくり~」
泉「せんぱーい、聞いてくださいよ、私また…」
菫「振られたんだろ?」
泉「どうして分かるんですかぁ…」
店員「いらっしゃいませー…あ」
菫「…待ち合わせなんですけど、二条って客…」
店員「あ、はい、ええっと、こちらです。ご案内します」
菫「まさか同じ店に二度くるはめになるとは…」
店員「こちらです」ガラッ
泉「あっ…せんぱい」
菫「とりあえず、生で」
店員「はい!よろこんで!ごゆっくり~」
泉「せんぱーい、聞いてくださいよ、私また…」
菫「振られたんだろ?」
泉「どうして分かるんですかぁ…」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 23:06:20.48 ID:eHBkvlog0
菫「お前が、私を呼び出す理由なんてそれしかないじゃないか」
泉「さすが先輩ですわ…やっぱ白糸台のシャープシューターは健在ですね」
菫「おだてても、おごらんぞ」
泉「ええっ」
菫「それで、今回の相手は、誰だ?」
泉「ぐすっ…ぶ、部長…」
菫「はぁ!?おまっ…」
店員「生おまち~!」ガラッ
菫「!?ど、どうも」
店員「ごゆっくりどうぞー!」
泉「さすが先輩ですわ…やっぱ白糸台のシャープシューターは健在ですね」
菫「おだてても、おごらんぞ」
泉「ええっ」
菫「それで、今回の相手は、誰だ?」
泉「ぐすっ…ぶ、部長…」
菫「はぁ!?おまっ…」
店員「生おまち~!」ガラッ
菫「!?ど、どうも」
店員「ごゆっくりどうぞー!」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 23:08:15.25 ID:eHBkvlog0
菫「…部長って妻子いるだろ?」ヒソヒソ
泉「知ってますよ。そんなこと…」
菫「部長の奥さんに会ったことがあるが、美人で家庭的で優しくて、そのうえ巨乳だった」
菫「お前に勝ち目ないだろ…」
泉「うぇええん!もっと優しい言葉かけてくださいよ!」
菫「あ、すまん」
泉「分かってるんです。そんなこと…」
泉「でも、私には負けが分かってても戦わなきゃあかんときがあるんです」
菫「お前は、何時代の人間だよ…」
泉「でもでも!好きになったら止められないやないですか!」
菫「っ!」
泉「…どうかしましたか?」
泉「知ってますよ。そんなこと…」
菫「部長の奥さんに会ったことがあるが、美人で家庭的で優しくて、そのうえ巨乳だった」
菫「お前に勝ち目ないだろ…」
泉「うぇええん!もっと優しい言葉かけてくださいよ!」
菫「あ、すまん」
泉「分かってるんです。そんなこと…」
泉「でも、私には負けが分かってても戦わなきゃあかんときがあるんです」
菫「お前は、何時代の人間だよ…」
泉「でもでも!好きになったら止められないやないですか!」
菫「っ!」
泉「…どうかしましたか?」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 23:12:11.24 ID:eHBkvlog0
菫「なんでもない。続けろ」
泉「え!なんでもない顔やないですよ。絶対なにかありますって!」
菫「うるさいな。私はお前の愚痴を聞いてやるためにわざわざ来たんだ。思う存分愚痴れよ」
泉「はっ!そういえば、先輩の愚痴聞いたことないです!聞かせてください!」
菫「私に愚痴などない。不満があったらそれは全部私の責任だ」
泉「嘘や!嘘嘘。絶対さっき嫌なこと思い出したみたいな顔しましたもん」
菫「なんでそんなに鋭いんだよ…」
泉「いいやないですか。奢って、愚痴だけ聞かされて、先輩損しっぱなしですよ。愚痴くらい言っちゃいましょ」
菫「だから、奢るとは言ってないだろ!」
泉「だって、私お財布持って来てないですもん」
菫「は?」
泉「え!なんでもない顔やないですよ。絶対なにかありますって!」
菫「うるさいな。私はお前の愚痴を聞いてやるためにわざわざ来たんだ。思う存分愚痴れよ」
泉「はっ!そういえば、先輩の愚痴聞いたことないです!聞かせてください!」
菫「私に愚痴などない。不満があったらそれは全部私の責任だ」
泉「嘘や!嘘嘘。絶対さっき嫌なこと思い出したみたいな顔しましたもん」
菫「なんでそんなに鋭いんだよ…」
泉「いいやないですか。奢って、愚痴だけ聞かされて、先輩損しっぱなしですよ。愚痴くらい言っちゃいましょ」
菫「だから、奢るとは言ってないだろ!」
泉「だって、私お財布持って来てないですもん」
菫「は?」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 23:14:17.41 ID:eHBkvlog0
泉「すみませーん」
店員「はい!ご注文ですかー?」
泉「生おかわりください、あと手羽先と揚げ出し豆腐とキムチと…」
菫「おい!?」
泉「あ、なんか釜飯も美味しいらしいですよ。二人前ください」
店員「はい。よろこんで~!」
菫「何、頼みまくってるんだよ!」
泉「ほら、先輩こんなに払うんやから、なにか吐き出さな損ですよ」
菫「おい…大阪人はみんなこんななのか…」
泉「さぁ?私は、わりと礼儀正しいって言われますけどね」
菫「嘘だろ…」
店員「はい!ご注文ですかー?」
泉「生おかわりください、あと手羽先と揚げ出し豆腐とキムチと…」
菫「おい!?」
泉「あ、なんか釜飯も美味しいらしいですよ。二人前ください」
店員「はい。よろこんで~!」
菫「何、頼みまくってるんだよ!」
泉「ほら、先輩こんなに払うんやから、なにか吐き出さな損ですよ」
菫「おい…大阪人はみんなこんななのか…」
泉「さぁ?私は、わりと礼儀正しいって言われますけどね」
菫「嘘だろ…」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 23:18:00.87 ID:eHBkvlog0
泉「ささっ、ぱぁっと吐いちゃいましょ」
菫「はぁ…分かったよ。ちょっと失恋したんだ」
泉「え!仲間やないですか!」
菫「いや…失恋ってわけじゃないかな」
菫「勝手に好きな気がして、相手に恋人がいないことをいいことに、勝手に盛り上がって、勝手に諦めただけだ」
泉「なんだかパッとしないですね…」
菫「うるさいな。いろいろ複雑なんだよ」
泉「複雑もなにも言っちゃえばいいやないですか。それだけですよ」
菫「そんな簡単じゃないんだ」
泉「そうですかねぇ…」
菫「はぁ…分かったよ。ちょっと失恋したんだ」
泉「え!仲間やないですか!」
菫「いや…失恋ってわけじゃないかな」
菫「勝手に好きな気がして、相手に恋人がいないことをいいことに、勝手に盛り上がって、勝手に諦めただけだ」
泉「なんだかパッとしないですね…」
菫「うるさいな。いろいろ複雑なんだよ」
泉「複雑もなにも言っちゃえばいいやないですか。それだけですよ」
菫「そんな簡単じゃないんだ」
泉「そうですかねぇ…」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 23:21:03.18 ID:eHBkvlog0
菫「あー何も知らないくせに、好き勝手言うな!教えてやる。その相手は同性なんだよ」
泉「へ?」
菫「相手は、女性だよ」
泉「えっと…それは、先輩はそういう人ってことですか?」
菫「あぁ、そうだよ。分かるか?今までどれだけ悩んできたか」
菫「否定しない人に出会えた思ったら、そいつは別の誰かが好きで、心底私は一生一人だと思ったさ」
菫「泉の、報われない恋愛体質に同情もするが、それでも私はお前が…」
泉「じゃあ、私でいいんやないですか?」
菫「…は?///」
泉「へ?」
菫「相手は、女性だよ」
泉「えっと…それは、先輩はそういう人ってことですか?」
菫「あぁ、そうだよ。分かるか?今までどれだけ悩んできたか」
菫「否定しない人に出会えた思ったら、そいつは別の誰かが好きで、心底私は一生一人だと思ったさ」
菫「泉の、報われない恋愛体質に同情もするが、それでも私はお前が…」
泉「じゃあ、私でいいんやないですか?」
菫「…は?///」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 23:24:46.91 ID:eHBkvlog0
泉「そうしましょう!先輩!私は絶対先輩のこと否定したりしませんし」
菫「ちょっ…だってお前は部長が…」
泉「それは、さっき終わりました」
菫「……」
泉「いいやないですか。先輩、かっこいいし、仕事できるし、優しいしもろ私の好みですよ」
泉「そういうのは、大体既婚者なんやけど…盲点でしたわ」
菫「え…もうこれ決まりなのか?」
泉「決まりですよ。よろしくお願いしますね。先輩」ギュッ
菫「うわっ…酒くさ」
泉「~♪」
菫「ちょっ…だってお前は部長が…」
泉「それは、さっき終わりました」
菫「……」
泉「いいやないですか。先輩、かっこいいし、仕事できるし、優しいしもろ私の好みですよ」
泉「そういうのは、大体既婚者なんやけど…盲点でしたわ」
菫「え…もうこれ決まりなのか?」
泉「決まりですよ。よろしくお願いしますね。先輩」ギュッ
菫「うわっ…酒くさ」
泉「~♪」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 23:26:24.21 ID:eHBkvlog0
菫「…なんだかなぁ」
菫「やっぱり、私はお前が羨ましいよ」
泉「ふふふ…私みたいに、何も考えんと押し切るタイプがいれば、先輩みたいにうじうじ考えて押し切られるタイプがいるんですよ」
泉「きっと、私たち上手くいきます」
菫「まったく…その自信はどこからくるんだ?」
泉「大阪人だからやないですか?」
菫「おい大阪人に失礼だろ…まぁ、でもこういうのもいいかもな」
菫「やっぱり、私はお前が羨ましいよ」
泉「ふふふ…私みたいに、何も考えんと押し切るタイプがいれば、先輩みたいにうじうじ考えて押し切られるタイプがいるんですよ」
泉「きっと、私たち上手くいきます」
菫「まったく…その自信はどこからくるんだ?」
泉「大阪人だからやないですか?」
菫「おい大阪人に失礼だろ…まぁ、でもこういうのもいいかもな」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 23:27:38.89 ID:eHBkvlog0
ブブブッ
照「ん?」
From弘世菫
sub:メールありがとな
やっぱり、私とお前は違うよ。
私はお前みたいに素直でもなければ一途でもないんだ。
でも、自分を否定しちゃいけないのはお前の言うとおりだった。
ありがとう。
こんなメールを送ってくるってことは、なにかいいことがあったんじゃないか?
私も、照の幸せを心から願ってる
照「一途?素直?そうかな…?」
照「でも、きっと菫にもいいことがあったんだね」
咲「お姉ちゃん…まぶしい…」
照「あ、ごめん」
咲「ううん、おやすみなさい」
照「ん。おやすみ」
カン
照「ん?」
From弘世菫
sub:メールありがとな
やっぱり、私とお前は違うよ。
私はお前みたいに素直でもなければ一途でもないんだ。
でも、自分を否定しちゃいけないのはお前の言うとおりだった。
ありがとう。
こんなメールを送ってくるってことは、なにかいいことがあったんじゃないか?
私も、照の幸せを心から願ってる
照「一途?素直?そうかな…?」
照「でも、きっと菫にもいいことがあったんだね」
咲「お姉ちゃん…まぶしい…」
照「あ、ごめん」
咲「ううん、おやすみなさい」
照「ん。おやすみ」
カン
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 23:30:38.28 ID:LW8Ae+SQ0
乙
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 23:39:03.04 ID:f/LUHBHm0
乙乙ー!
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 23:40:56.98 ID:xK95NvmU0
乙
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