DQN男「おい金出せよ」男「ごめんなさい……」 : SS★STATION　SSのまとめ　SSの専門サイト

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1：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 17:24:22.41 ID:CgXKaNK2O

DQN男「おい金出せよ」

男「ごめんなさい……」

DQN男「早く出せよ」

ﾄﾞｺﾞｯ

男「うっ……」

DQN男「っち。たったの三千かよ」

男「(DQN男君、昔はこんなんじゃなかったのに……)」

5：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 17:28:44.80 ID:CgXKaNK2O

DQN男「こんな端金いらねえよ」

ﾎﾟｲ

男「あの……DQN男！」

DQN男「呼び捨てすんじゃねぇ！！」

男「ひっ」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

DQN男「胸糞わりいぜ」

女「ちょ！DQN男！何してるのよ！」

10：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 17:31:45.62 ID:CgXKaNK2O

女「大丈夫？男君」

DQN男「…………」

ﾀｯﾀｯﾀ

女「どこ行くのよDQN男！」

男「いいんだ……女さん。ありがとう」

女「でも！」

男「僕はこういうの、馴れてるから……」

11：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 17:35:02.55 ID:CgXKaNK2O

DQN男「ってな訳で今日の稼ぎは……」

DQN「あ？テメェそんな言い訳がきくと思ってんのか？」

DQN男「……すんません」

DQN「まぁ、テメェは今まで良くやってくれてたからな。今回はただで売ってやる」

DQN男「ありがとうございます」

ｺﾞｿｺﾞｿ

13：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 17:39:18.91 ID:CgXKaNK2O

DQN男「ただいま……」

DQN母「早く出して！！もう耐えられないの！！」

DQN男「…………あぁ」

DQN母「ｽｰﾊｰ…ｽｰﾊｰ…」

DQN男「もうやめろよ」

DQN母「止められるんなら止めてるわよ」

DQN男「…………」

ｶﾞﾁｬ

ﾀｯﾀｯﾀ

16：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 17:42:03.30 ID:CgXKaNK2O

DQN男「(もう半年になるのか…)」

ぬこ「にゃーお」

DQN男「いつになったら抜け出せるのかな」

ﾖｼﾖｼ

ぬこ「ごろごろ…」

DQN男「(男、俺のこと憎んでるよな)」

ぬこ「にゃあ？」

17：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 17:45:38.43 ID:CgXKaNK2O

リア充雄「今日はお前の家でしよっか！」

リア充雌「うん…//いいよ///」

リア充雄「変態だなぁｗｗお前はｗｗ」

リア充雌「リア充雄こそ…//」

DQN男「おい、お前ら」

リア充雄「何だ？お前」

リア充雌「このチビ誰ｗｗ超キモイｗｗ」

19：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 17:48:12.52 ID:CgXKaNK2O

DQN男「あり金全部出せ」

リア充雄「は？ｗｗ何言って……」

ﾄﾞｺﾞｯ…ﾎﾞｽｯ

DQN男「さっさと出せよ」

リア充雄「だ、出します！出しますから！」

リア充雌「わ、私警察呼んでくる…」

ﾀｯﾀｯﾀ

20：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 17:50:57.58 ID:CgXKaNK2O

DQN男「５万か」

リア充雄「全部は取らないd……」

ﾄﾞｺﾞｯ…ﾍﾞｷﾊﾞｷｯ…

DQN男「口答えしてんじゃねぇよ」

リア充雄「はい……」

DQN男「３万で勘弁してやる。さっさと消えろ」

リア充雄「ありがとうございますぅぅぅぅぅぅ！！！」

ﾀｯﾀｯﾀ

21：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 17:53:41.21 ID:CgXKaNK2O

ぬこ「にゃーお」

DQN男「お前の飯、買ってくるわ」

店員「いらっしゃっせー」

DQN男「これお願いします」

店員「温めまっすかー？」

DQN男「あ、お願いします」

ﾁﾝｯ

店員「毎度あざっしたー」

22：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 17:57:16.79 ID:CgXKaNK2O

DQN男「いただきます」

ぬこ「にゃーお(いただくぜ)」

ﾑｼｬﾑｼｬ…ﾊﾞｸﾊﾞｸ

DQN男「ごちそうさま」

ぬこ「にゃおん(旨かったぜ)」

DQN男「(母さん、そろそろ寝たかな)」

DQN男「帰からな。またな」

ﾖｼﾖｼ

ぬこ「ごろごろ」

24：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 17:59:18.58 ID:CgXKaNK2O

DQN男「ふあぁぁ……」

DQN男「朝か」

DQN母「グーグーzzz」

DQN男「いってきます……ﾎﾞｿ」

ｶﾞﾁｬ

ﾀｯﾀｯﾀ

25：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 18:02:26.77 ID:CgXKaNK2O

チャラ男「ようDQN男！ちゃおｗｗ」

DQN男「よっす」

チャラ男「今日の授業だりぃから午前中に早退しちゃおうぜｗｗ」

DQN男「ごめん。俺パス」

チャラ男「お前喧嘩強いクセにマジメ過ぎるんだよｗｗ」

チャラ男「いいじゃねえか１日くらい(笑)」

26：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 18:06:35.55 ID:CgXKaNK2O

DQN男「パスだつってんだろ！」

チャラ男「……っひ」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

DQN男「…………」

DQN男「チャラ男、お前ウザいわ。二度と話しかけてこないで」

チャラ男「え………」

DQN男「次話しかけたら今度はテメェがカツアゲの対象な」

男「…………」

30：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 18:11:32.22 ID:CgXKaNK2O

教師「ほら、DQN男！チャラ男！席に着け」

DQN男「っち」

チャラ男「(舐めやがって……)」

教師「今日は転校生を紹介する」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

教師「入りたまえ」

31：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 18:15:55.42 ID:CgXKaNK2O

イケメン「こんにちわ！今日転校することなったイケメンです！」

イケメン「あ、DQN男！男！久しぶり！」

DQN男「…………！」

男「イケメン！？」

教師「なんだ。知り合いか」

男「はい。小学校の頃の幼なじみで」

33：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 18:18:34.43 ID:CgXKaNK2O

ブス女「(かっこいい……)」

教師「じゃあDQN男の隣の席空いてるから、そこに座れ」

イケメン「はーいｗｗ」

DQN男「…………」

イケメン「久しぶりだね」

DQN男「お、おう」

34：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 18:21:35.86 ID:CgXKaNK2O

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ♪

イケメン「それにしても変わったねDQN男」

DQN男「そうだな……」

イケメン「それに比べて男ったら」

ｼﾞｰ

男「なんだよ！お前だって変わらないだろ」

イケメン「そう？ｗｗ」

DQN男「…………」

35：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 18:24:21.82 ID:CgXKaNK2O

イケメン「そういえばDQN男はまだ空手やってるの」

DQN男「いや、やめたけど…」

イケメン「昔は良く一緒に組み手してたよな」

イケメン「いつも俺は負けてた」

DQN男「そうだっけ……」

イケメン「そうだよｗｗ忘れないでよｗｗ」

36：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 18:26:43.63 ID:CgXKaNK2O

イケメン「でも俺、まだ続けてるんだぜ」

イケメン「この前の県大会で優勝したし」
イケメン「今ならDQN男にも勝てるかもｗｗ」

DQN男「馬鹿か。無理だよ」

男「(あ、…DQN男君の笑う顔久し振りに見たな)」

38：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 18:30:29.18 ID:CgXKaNK2O

イケメン「DQN男は誰よりも強くて、誰よりも優しくて」

イケメン「いつも虐められてる男を助けてあげてたよな」

DQN男「…………」

男「…………」

イケメン「あれ？これも忘れちゃったの？」

DQN男「……俺は覚えてないな」

男「ぼ、僕も」

39：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 18:33:10.41 ID:CgXKaNK2O

～放課後～

イケメン「あ、俺家の荷解き手伝わなきゃだから先帰るね」

ﾀｯﾀｯﾀ

DQN男「…………」

男「…………」

DQN男「おい。金出せよ」

男「……嫌だ」

DQN男「あ？」

40：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 18:35:34.86 ID:CgXKaNK2O

男「やっぱりおかしいよ！」

男「半年前はあんなに仲が良かったのに」

DQN男「…………」

男「今じゃこんなクズみたいなことして」

男「DQN男君も何か理由があるんじゃ……」

ﾄﾞｺﾞｯ

DQN男「早く金出せって」

41：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 18:38:48.94 ID:CgXKaNK2O

ｺﾞｿｺﾞｿ

DQN男「今日は全額貰うぜ」

ﾋｮｲ

男「DQN男く……ん…」

DQN男「イケメンにも言っとけ。二度と話しかけてくんなってな」

男「(そんなのおかしいよ……)」

イケメン「(…………)」ｼﾞｰ

43：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 18:41:44.33 ID:CgXKaNK2O

DQN「今日の稼ぎはいくらだ？」

DQN「ほう。５万か……」

DQN「じゃあこれ持ってけ」

ﾋｮｲ

DQN男「ありがとうございます」ｺﾞｿｺﾞｿ

DQN男「(今日はいつもより多いな)」

44：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 18:46:03.40 ID:CgXKaNK2O

DQN男「ただいま…」

DQN母「薬！薬を早く！」

DQN男「あんた。恥ずかしくねえのかよ」

DQN母「早く渡せって！」

DQN男「毎日毎日薬ばっかに溺れて」

DQN男「生活は生活保護手当てでもギリギリだっていうのに」

45：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 18:48:11.19 ID:CgXKaNK2O

DQN母「早くぅぅぅぅ！！！」

DQN男「クズだな」

ﾎﾟｲ

DQN母「薬！薬！薬！」ｶﾞｻｶﾞｻ

DQN母「ｽｰﾊｰ…ｽｰﾊｰ…」

DQN男「(もう死ねよ)」

ﾀｯﾀｯﾀ

47：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 18:51:57.70 ID:CgXKaNK2O

妹「お兄ちゃん？」

DQN男「どうした。母さんに何かされたか？」

妹「……大丈夫」

妹「それよりもお兄ちゃんが……」

DQN男「俺の心配はするな。兄ちゃんがなんとかしてやるから」

妹「…………」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

DQN男「泣くなよ。馬鹿」

63：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 19:24:43.08 ID:CgXKaNK2O

～翌日～

イケメン「おっはよんｗｗDQN男」

DQN男「なんだよ」

イケメン「DQN男って赤？」

DQN男「言ってる意味が分からねぇ」

イケメン「ギャング、入ってるんでしょ？」

DQN男「！？」

イケメン「それに男のことカツアゲしてんだろｗｗ」

66：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 19:28:31.52 ID:CgXKaNK2O

イケメン「昨日の荷解きの手伝いってアレ、嘘なんだ」

イケメン「DQN男、様子がおかしいから」

イケメン「帰るフリしてお前の後尾行したったｗｗ」

DQN男「…………」

イケメン「まさかアイツの下にお前が付いてるなんてな」

イケメン「言えよ。理由があるんだろ？」

DQN男「…………」

67：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 19:31:15.41 ID:CgXKaNK2O

イケメン「お前に相当な理由が無い限りアイツの下にはつかないだろ」

DQN男「…………」

イケメン「俺達、親友だろ？」

DQN男「…………」

イケメン「あんなにも正義感が強かったのに」

DQN男「うるせぇんだよ」

イケメン「は？」

69：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 19:34:19.65 ID:CgXKaNK2O

DQN男「親友？正義？笑わせんな」

DQN男「いつまでも仲良しごっこしてると思うな」

ﾄﾞｽｯ

DQN男「………ヴッ」

イケメン「クズだな」

イケメン「(一人で強がってんじゃねぇよ)」

DQN男「っち」

ﾀｯﾀｯﾀ

70：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 19:35:20.46 ID:t5gO1LAb0

心までイケてるイケメンは珍しい

71：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 19:37:10.53 ID:CgXKaNK2O

イケメン「ふぅ。どうしたもんかな」

女「イケメン君…。どうしたの？」

イケメン「ん、あ…女さんだっけ？」

女「」ｺｸﾘ

イケメン「まぁ、友情表現ってやつだよｗｗ」

女「そんな風に見えなかったけど……」

イケメン「男なんてそんなもんだｗｗ」

72：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 19:42:30.17 ID:CgXKaNK2O

女「イケメン君、DQN男の友達なんだよね？」

イケメン「いいや、俺は親友と思ってるよ。俺はねｗｗ」

女「それなら、DQN男をを元のDQN男に戻してあげて！」

女「アイツ、半年前を境に変わっちゃったの……」

女「空手部も毎日欠かさず行ってたし、友達も多かった」

イケメン「…………」

女「だからお願い！！DQN男を……」

イケメン「分かってる」

75：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 19:46:50.25 ID:CgXKaNK2O

イケメン「アイツは俺が守ってみせる」

女「えっ……？」

イケメン「それじゃ、俺は食堂いってくるわ」

女「…………」

女「(守るってどういう……？)」

チャラ男「(…………)」ｼﾞｰ

81：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 19:50:57.00 ID:CgXKaNK2O

～食堂～

イケメン「(なかなか旨いな)」

ﾑｼｬﾑｼｬﾊﾞｸﾊﾞｸ

チャラ男「なぁ、イケメン」

イケメン「あい？なんでふぉか？」

ﾑｼｬﾑｼｬﾊﾞｸﾊﾞｸ

チャラ男「お前DQN男を殴ったよな？」

イケメン「うん」

ﾑｼｬﾑｼｬﾊﾞｸﾊﾞｸ

チャラ男「俺と手を組まねえか？」

ｺﾞｸﾝ

イケメン「は？ｗｗ」

86：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 19:56:19.53 ID:CgXKaNK2O

チャラ男「アイツをぎゃふんと言わせてえんだ」

チャラ男「DQN男に拳を向けた奴は初めて見た」

チャラ男「お前なら……」

イケメン「悪いけどお前みたいなクズ、俺、嫌いなんだ」ﾆｺｯ

チャラ男「…………」

イケメン「アイツは友達だ。俺はDQN男を守りたいだけ」

イケメン「だから、残念だが消えてくれ」

チャラ男「…………」

ﾀｯﾀｯﾀ

90：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 19:59:55.12 ID:CgXKaNK2O

～放課後～

男「(今日もDQN男君、カツアゲにくるのかな……)」

男「(イケメン君、DQN男君のこと殴ってたけど)」

男「(どうなるんだろ。僕達……)」

イケメン「あ、男！こんなとこで何してんの？」

男「イケメン君……その、えっと…」

イケメン「帰ろうぜ！」

男「え、いやでも……」

92：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 20:03:44.95 ID:CgXKaNK2O

男「あ！ちょ……」

イケメン「さぁ帰ろう帰ろう♪」

ﾀｯﾀｯﾀ

DQN男「…………」ｼﾞｰ

DQN男「(イケメンの野郎。何も知らないくせに)」

DQN男「(勝手なことしやがって)」

DQN男「(今日は何て言い訳をしようか……)」

ﾀｯﾀｯﾀ

94：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 20:08:08.02 ID:CgXKaNK2O

DQN「で、何で今日の稼ぎは０なんだよ」

DQN男「すんません」

DQN「理由を言えつってんだよ」

ﾄﾞｽｯ

DQN「何も難しいことをしろって言ってるわけじゃねぇんだ」

DQN「テメェのお友達から金を巻き上げるだけだぜ？」

DQN男「……すんません」

ﾄﾞｽｯ

DQN「やらなきゃ、全部バラすぜ？」

DQN男「……すんません」

ﾄﾞｽｯ

96：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 20:12:01.66 ID:CgXKaNK2O

DQN「今日は報酬も０。帰れ、目障りだわ」

DQN男「……すんません」

DQN「なに土下座なんかしてんだよ。カス」

DQN男「薬を……下さい」

DQN「帰れつってんのが聞こえねぇのか？あ！？」

ﾄﾞｽｯ！ﾍﾞｷﾊﾞｷｯ！ｺﾞﾝｯ！

98：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 20:15:14.31 ID:CgXKaNK2O

DQN男「……ただいま」

DQN母「遅いわよ！薬を！薬を出して！」

DQN男「ねぇよ」

DQN母「早く出しな！あれが無きゃ死んじゃう！」

DQN男「(じゃあ死ねよ)」

ﾀｯﾀｯﾀ

99：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 20:18:23.96 ID:CgXKaNK2O

妹「」ｶﾞﾀｶﾞﾀﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

DQN男「どうした？母さんに何かされたか？」

妹「…………」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

DQN男「痣だらけじゃねぇか！」

妹「もう嫌だよ……お兄ちゃん……」

DQN男「出よう」

妹「え？」

103：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 20:22:15.12 ID:CgXKaNK2O

DQN男「俺、今週中に金溜めるからさ……」

DQN男「そしたらこの家を二人出よう」

妹「でも、それじゃあお母s」

DQN男「あんな奴、いない方がいいんだ」

妹「…………」

105：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 20:27:28.79 ID:CgXKaNK2O

DQN母「ｲﾔｧｧｧｧｧ!!!!!!薬!!薬ｨｨｨ!!」

妹「」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

DQN男「(今すぐでも金を集めなきゃな)」

DQN男「(もう、母さんに薬を渡さない)」

DQN男「(男からも金を奪わない)」

DQN男「(DQNの思い通りにもなってたまるか)」

DQN男「必ず、幸せになってやろうぜ」

妹「」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

108：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 20:31:39.12 ID:CgXKaNK2O

～翌日～

DQN男「イケメン、ちょっと来い」

イケメン「なんだい？」

DQN男「お願いだ。来てくれ」

イケメン「分かったよ」ﾆｺｯ

ﾀｯﾀｯﾀ　ﾀｯﾀｯﾀ

男「(二人共どこに行くんだろ)」

男「(もしかして喧嘩？)」

男「(止めなきゃ……！)」

110：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 20:36:02.48 ID:CgXKaNK2O

～体育館裏～

イケメン「で、何？」

DQN男「お前、一人暮らしなんだろ？」

イケメン「そうだけど」

DQN男「お願いだ。しばらく俺の妹をかくまってやってくれ！」

イケメン「別に良いけどさ、理由は？」

DQN男「誰かに盗み聞きされたくない。今度電話で伝える」

イケメン「ふーん」

イケメン「でも条件がある」

137：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 21:10:51.26 ID:CgXKaNK2O

DQN男「……条件？」

イケメン「あぁ。理由は勿論だが、あともう２つ」

イケメン「男をもうカツアゲするな」

イケメン「そして赤のギャングを抜けろ」

DQN男「そのつもりだけど……」

DQN男「二つ目は少し待ってくれ」

イケメン「今、その理由を言え」

DQN男「……わかった」

142：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 21:15:00.43 ID:CgXKaNK2O

DQN男「お前も知ってると思うが、俺はDQN……」

DQN男「つまり小学校のころ男を虐めていた奴の下にいる」

イケメン「あぁ」

DQN男「アイツは中学の間、勢力を広げてレッドブルというギャングを作った」

DQN男「そして、俺は母親がヤク中になったことを知られた」

148：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 21:19:40.86 ID:CgXKaNK2O

DQN男「DQNは俺の母親を警察に通報すると脅し、俺をレッドブルに入れた」

DQN男「母親がいなくなり、身寄りが無くなれば」

イケメン「妹もろとも施設送りだな」

DQN男「あぁ……」

DQN男「更に、DQNはヤクを売る変わりに男をカツアゲしろと言った」

イケメン「なるほどな。だから男を裏切ったのか」

DQN男「…………」

DQN男「……そうだ」

151：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 21:24:59.08 ID:CgXKaNK2O

DQN男「俺だって嫌だったんだ。母親が薬を求めて狂うのを見るのも」

DQN男「そのせいで妹が傷つくのも」

DQN男「俺の手で男を殴るのも……」

イケメン「本当にバカだな」

DQN男「奴の脅しは次第にエスカレートして……」

DQN男「更に奴はこの学校の皆を人質にしやがった」

DQN男「逆らえば一人ずつ殴り殺すと……」

159：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 21:30:58.28 ID:CgXKaNK2O

イケメン「(そういえば女さん、半年前はこいつにも)」

イケメン「(たくさんの友達がいたって言ってたっけ)」

DQN男「男も、女も、お前も、チャラ男も……皆が傷付く姿は見たくない」

イケメン「…………」

DQN男「俺はけじめを付けて、妹とこの地を離れようと思う」

DQN男「それまで妹を匿って欲しい。お願いだ」

イケメン「顔、上げろよ」

161：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 21:36:23.80 ID:CgXKaNK2O

DQN男「すまん」

イケメン「バカか。お前は」

DQN男「大バカだ」

イケメン「その点は昔から変わらねえな」

DQN男「…………」

イケメン「じゃあ俺もそのケジメに付き合うよ」

DQN男「は？何馬鹿なこと……」

イケメン「馬鹿ですが何か？ｗｗ」

イケメン「行くよ。お前が何と言おうと」

164：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 21:38:49.98 ID:W2bzuVAi0

イケメンがマジイケメンだった

166：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 21:41:44.06 ID:Q8CcKroa0

イケメンはイケメンなんだよ

167：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 21:42:35.91 ID:CgXKaNK2O

男「(…………)」ｼﾞｰ

男「(DQN男君、そんなことがあったんだ)」

男「(僕のせいだ。僕がもっと強ければ…)」

チャラ男「(DQN男の野郎、俺のことも大切に思ってるなんて……)」

男「(それより何でチャラ男君がこんな所に)」

チャラ男「(よっしゃ、待ってろよDQN男！)」

ﾀｯﾀｯﾀ

男「(あ、消えた)」

170：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 21:44:16.18 ID:r0OnJV5i0

チャラ男、死ぬなよ…！

178：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 21:47:18.87 ID:CgXKaNK2O

DQN男「本当に馬鹿だよテメェは」

イケメン「うっせえよ馬鹿！」

ﾄﾞｽｯ！

DQN男「痛ってえな！ｗｗ」

ﾎﾞｽｯ！

イケメン「お前、さっきの本気だったろ！！ｗｗ」

ﾄﾞｽｯ！ﾍﾞｷｯ!

DQN男「倍返しだよ馬鹿ｗｗ」

イケメン「なら倍々返しじゃｗｗ」

ﾄﾞﾝﾊﾞﾝｶﾞｻ！

男「(何で笑いながら殴り合ってんだろ…)」

DQN男「(久しぶりだな。こんな笑ったの)」

184：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 21:50:43.64 ID:CgXKaNK2O

～夜～

DQN男「この家で待ってろよ」

イケメン「勝手に飯食ってていいよー」

妹「あの、えっと…ありがとうございます！」

DQN男「行ってくるわ」

イケメン「ばいばい」

ｶﾞﾁｬ

DQN男、イケメン「「行こうか」」

196：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 21:56:43.83 ID:CgXKaNK2O

深夜０時

DQN男「俺は辞めるぜ。レッドブル」

DQN「あ？どうしたｗｗとうとうお前もヤク吸ったのか？」

DQN「そこカッコイいお友達はイケメンだろ？久しぶりじゃねぇか」

イケメン「久しぶりぃｗｗ」

DQN「ま、いいや。辞めるならケジメつける覚悟あるんだろな？」

DQN男「勿論」ﾆﾔﾘ

DQN「まさかお前、この百人のレッドブル相手にたった二人で」

DQN「勝てると思ってんのかよｗｗ」

204：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 22:03:38.99 ID:CgXKaNK2O

イケメン「もしかしてビビってる？」

DQN男「んな訳ねえだろ馬鹿」

DQN「さぁ、テメェらやっちま……ｱｶﾞｯ」

ﾄﾞｽｯ

イケメン「残り９９人か……」

DQNA「DQNさん！？」

DQNB「や、やれー！」

DQN共「うぉぉぉぉぉぉ！！！」

209：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 22:07:52.38 ID:CgXKaNK2O

DQNC「おい！イケメンの方、捕まえたぞ！」

DQND「よっしゃ……ｳｧﾞﾞ」

ﾍﾞｷｯ!

DQN男「やらせるかよ」

イケメン「そろそろ離せよｗｗ」

ﾎﾞｽｯ

DQNC「うっ……」ﾊﾟﾀﾘ

DQN男「流石に多いな」

イケメン「ですよねー。あと９７」

DQN男「言うな。気が遠くなる」

211：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 22:13:52.34 ID:CgXKaNK2O

DQN男「お前必殺技的なの無いのかよ」

イケメン「あるわけねえだろｗｗ」

DQN共「」ｻﾞﾜｻﾞﾜ

イケメン「ん、どうしたんだ？」

DQNE「ｷﾞｬｧｧｧ」

DQNF「ｳﾎﾞｧｧｧ」

？？？「俺のダチに手出した野郎はどこのどいつだよ」

DQN男「この声は……」

イケメン「どうやら盗み聞きされてたみたいだな」ﾆｺﾘ

216：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 22:19:44.78 ID:CgXKaNK2O

チャラ男「DQN男ぉぉ！！援軍に来たぞ！！」

DQNG「おいアイツDQNさんと同じ××中学だったチャラ男だぞ！」

チャラ男「まさかレッドブルのヘッドがあの雑魚DQNだったとはｗｗ」

DQNH「後ろに居る奴らもヤベェぞ！」

DQNi「いや、人数ならまだこっちの方が上だ。数で潰せ！！」

チャラ男「行くぜっ！」

DQN男「あのバカ……」

イケメン「良い奴じゃねぇか。お前の友達……」

219：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 22:23:35.57 ID:CgXKaNK2O

男「人数ならまだまだいるよ！」

DQN男「お、男！？」

イケメン「こりゃ驚いた」

男「○○高校の皆を呼んできた！！皆、DQN男君が心配で来たんだよ！」

友A「DQN男ー！」

友B「俺達がこんな不良に負けるわけねえだろ」

DQN男「お前ら……」

イケメン「泣くなよｗｗｗｗ」

DQN男「泣いてねえよ！！」

222：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 22:29:17.79 ID:CgXKaNK2O

DQN「(くそっ。何だよコイツら…)」

DQN「(男の野郎、調子に乗りやがって…)」

DQN男「…！？」

ﾀｯﾀｯﾀ

イケメン「男ぉ！後ろだ！」

男「えっ？」

DQN「死ねぇぇぇぇ」

ﾄﾞｽﾝｯ!!!!!

DQN男「…………」

DQN「…………」ﾊﾟﾀﾘ

224：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 22:32:17.41 ID:CgXKaNK2O

DQN男「…………」

男「DQN男君……」

DQN男「…………」

DQN男「怪我は無いか？」ﾆｺﾘ

男「…ありがとう」ﾆｺﾘ

イケメン「カッコつけやがってｗ」

DQN共「逃げろ逃げろ！」

DQN共「勝てるわけねぇよ」

ﾀｯﾀｯﾀﾀｯﾀｯﾀﾀｯﾀｯﾀ

226：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 22:35:43.71 ID:CgXKaNK2O

DQN男「終わったな」

イケメン「だな」

男「だね」

DQN男「お前ら、ありがとうな」

DQN男「俺、今まで最低な野郎だったのに」

チャラ男「何言ってんだよｗｗ」

チャラ男「俺ら、友達だろ？」

DQN男「いや、俺は親友だと思ってるよ。俺はねｗ」

チャラ男「それ、セコいぞｗｗ俺も親友と思ってる」

229：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 22:38:20.54 ID:CgXKaNK2O

イケメン「(やれやれ。これからが大変だと言うのに……)」

女「あの、イケメン君……」

イケメン「あぁ。女さん。約束は守ったよ」

女「うん、ありがとう」ﾆｺﾘ

イケメン「どういたしまして」ﾆｺﾘ

女「……///」ｶｧ

ﾀｯﾀｯﾀ

イケメン「ふふｗ」

234：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 22:43:41.82 ID:CgXKaNK2O

男「それで、DQN男君はどうするの？」

DQN男「どうするって？」

イケメン「こんだけの○○高校の生徒がレッドブルに喧嘩を売ったんだ」

イケメン「この高校のボディーガードが必要だよな」

DQN男「えっ……」

イケメン「しばらく俺のアパートに居候しろよ。妹と一緒に」

チャラ男「おお、それがいい！ｗｗ」

女「私も、まだDQN男君にはこの学校にいてほしい！」

ブス女「わ、わたしも……」

DQN男「お前ら………」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ｺﾞｼｺﾞｼ

DQN男「本当に、ありがとうな！！」

end

231：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 22:39:25.82 ID:8rxgG6AX0

これってdqn男、チャラ男、男、イケメン、dqnみんな中学時代同級生だったってこと？

ゴミみたいな質問で悪い

243：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/01/29(日) 22:48:12.84 ID:CgXKaNK2O